ここで感じたのは、薄さに起因する圧倒的なしなやかさ。
従来のそれなりに厚みのあるレインウェアをウインドブレーカーとして着用すると、風を受けてウェアが“バサバサとなびく”感覚を抱くものですが、「バーサライトジャケット」ではバサつきから来るストレスが大幅に軽減。行動中の腕の動きやザックの上げ下ろしの際の動作にも、ソフトシェルに近い感覚で追従してくれました。
バーサライトジャケットは「K-Mono カット」という独自の縫製技術で、縫製箇所が極限まで減らされています。防水性・軽量性・耐久性はもちろんですが、強風時に感じた「しなやかさ」もこのカットパターンならではの着心地に貢献しているようです。
収納時もコンパクト!
生地自体が薄いので、ケース入れた時にもコンパクトに。写真の通り、スマホに近いサイズまで小さく折り畳むことが可能です。
雨天・強風時しか使用しないレインウェア、ザックの中で大きなスペースをとってしまうのは考えものですよね。しかも天候悪化時には素早く取り出せないといけないため、パッキングにも工夫が必要に。
とりわけ、トレイルランニングなどで使用するUL系のザックは容量が小さく収納スペースも限られるもの。「バーサライトジャケット&パンツ」は、こうしたシチュエーションでも重宝しそうですね。
動きやすさを追求した細部のこだわり
それでは、バーサライトジャケット&パンツの細部を見て行きましょう。薄さだけでなく動きやすさにもこだわった工夫が、あちこちに凝らされていますよ。
バーサライトジャケットで特筆すべきは、フードを被った時の頭へのフィット感の高さ。フード後部のアジャスターで、首回りのサイズもぴったりに、フード前面のひさしの上下も調整可能です。
フード前部にもアジャスターがあり、顔の周囲も調整可能。頭を前後左右に動かしても「頭だけが動いて視界が遮られる」ことは皆無で、向きたい方向へとしっかり追従してくれますよ。
バーサライトパンツのウェスト部はゴムも入っていますが、アジャスターでさらにフィット感をアップさせることが可能。またジャケット・パンツともに水色の枠で囲ったハンガーループが付いており、山小屋の乾燥室に吊るす時にも重宝ですね。
最後にジャケットを裏返して内側を見てみましょう。テープ処理された縫製箇所は中央部のみ、防水性の向上と軽量化を同時に実現しています。もちろん、ジップ部分はしっかりと処理されているので安心です。
内側のレイヤリングには工夫が必要
バーサライトジャケット&パンツの最大の特徴が「薄さ」であることは前述の通り。これは同時に防水性には問題ないものの、ウェア外側の環境をダイレクトに感じやすいのも事実。
特に半袖のTシャツを着ていた腕の部分では、雨粒が当たる感触や風の強さを肌で感じました。気温や風速次第ではこの感触が「寒さ」につながる場合も。特に気温が低く風も強くなりがちな高山では、ウェア内側のレイヤリングを工夫して防寒対策も施すことが必要です。
軽量化を追求したい人や蒸れに敏感な人におすすめ!
薄くコンパクトに収納できるバーサライトジャケット&パンツ。ザックの容量が小さく軽量化と省スペース化を常に追求している、UL系ハイカーやトレイルランナーの方々には特におすすめです。
また暑い時期の低山ハイクでウェア内側の蒸れが不快と感じやすい人にも、ぜひ着用して着心地の良さを実感してほしいと感じました。
驚きの薄さを実現しながらも十分なスペックをそなえたバーサライトジャケット&パンツ。レインウェア・ウィンドブレーカーを、こだわりを持ってチョイスする際の選択肢のひとつにしてみてはいかがでしょう。
バーサライトジャケット&パンツ|メンズ
バーサライトジャケット&パンツ|レディース