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モンベル バーサライト

わずか“134g” 驚異の薄さがもたらす新感覚の着心地!モンベルの「バーサライトジャケット&パンツ」の魅力を山で実感

天候の変化が激しい登山において欠かせないアイテムがレインウェア、けれども「雨の時しか着ないから」と適当にセレクトしていませんか。ただでさえ不快なコンディションだからこそ、そのスペックにはこだわりたいところ。今回はモンベルから登場した「バーサライトジャケット&パンツ」を実際に山で着用。着心地や機能性を検証してみました。

目次

アイキャッチ画像撮影:washio daisuke

こだわっていますか?レインウェアのセレクト基準

登山靴やザックと比べて甘くなりがちなレインウェアを選ぶ基準

撮影:washio daisuke(登山靴やザックと比べて甘くなりがちなレインウェアを選ぶ基準)

雨による身体の濡れや風による身体の冷えが「低体温症」に直結する登山。レインウェアは、登山靴・ザックと並ぶ“三種の神器”とされるマストハブアイテムです。
とは言え雨天時や強風時にしか使わず、サイズも登山靴やザックと比べて厳密ではないため、セレクト基準は「好みの色」程度とついつい甘くなりがちなのではないでしょうか。

けれどもよく考えてみてください。雨天・強風というのは、登山においてかなり不快でシビアなコンディション。そこで自分の身体を守るレインウェアの着心地やスペックは実はとっても大切なんです。

今回はベテラン登山者にも人気急上昇中の、モンベル「バーサライトジャケット&パンツ」を実際に登山で使用。様々な局面での性能や使い勝手を検証してみました。

最大の特徴は「驚異的な薄さ」

内側から表面のmont-bellロゴがしっかり透けて見える薄さ

撮影:washio daisuke(内側から表面のmont-bellロゴがしっかり透けて見える薄さ)

「バーサライトジャケット&パンツ」の最大の特徴が「薄さ」です。写真の通りジャケット内側から表面にプリントされたmont-bellのロゴがしっかり透けて見えるほど。

スペックを確認すると「バーサライトジャケット&パンツ」の表地の厚さはわずか10デニール(※注)。同じくモンベルの代表的なレインウェアである「ストームクルーザージャケット&パンツ(表地の厚さは20デニール)」の約半分の薄さで、違いは歴然ですね。

※デニールとは GORE-TEXなどの防水透湿性素材をはじめとした、繊維やそれを構築する糸の太さの単位。9000mが基準となっており、9000mで50gの重さの糸は50デニールと表記。アウトドアウェアの他、ストッキングなどでも使用されている。

バリスティック エアライト®︎を使用した素材

提供:モンベル|オンラインショップ(バリスティック エアライト®︎を使用した素材)

もちろん、薄いからといって性能が不足している訳ではありません。バーサライトジャケット&パンツは、バリスティック エアライト®︎という素材を使用。極細のバリスティック®ナイロン糸を織り上げたこの素材で、十分な強度と軽量性・薄さを両立しているのです。

数値面で見ても耐水圧(※1)30,000mm以上、透湿度(※2)43,000g/m²・24hrsと、レインウェアに必要なスペックを十分にクリア。
この「薄さ」が従来のレインウェアと比べてどんな違いをもたらすのか、実際に雨天と強風のふたつのコンディションで着用し、その着心地を実感してみました。

※1.耐水圧(mm)…防水性を示す数値。登山では最低20,000mm以上が望ましいとされている。
※2.透湿度(m²/24h)…蒸気状態の汗をどれくらい外へ逃がせるかを示す数値。高いほど蒸れにくく最低20,000g/m²/24hあると不快感を感じにくいとされている。

雨天時に実感した「蒸れにくく快適な着心地」

袖口をしっかり閉めても蒸れにくく快適!

撮影:washio daisuke(袖口をしっかり閉めても蒸れにくく快適!)

実は筆者、雨天でのレインウェア着用が大の苦手。
GORE-TEX®︎などの防水透湿性素材を使用していても登山という激しい運動をしていることで、どうしても内部にこもる熱気で汗ばむ身体。このナイロン製のレインウェアに触れることで起こる“ベタ付き感”が嫌いで、低体温症のリスクが少ない状況下で少々の雨であれば着用しないこともありました。

ところが「バーサライトジャケット&パンツ」は、その薄さのおかげで“蒸れ”を感じることはほぼ皆無。雨の侵入を防ぐためにジャケット袖口のベルクロをしっかり閉めた状態でも、ウェア内部に熱気がこもることがなく快適に行動できました。
撥水性もしっかり!

撮影:washio daisuke(はっ水性もしっかり!)

もちろんはっ水性も抜群。
雨で濡れたジャケットとパンツを登山後にしまう際も、タオルで軽く拭うだけでほぼドライな状態になり安心してザックにしまうことができました。
ゴアテックス インフィニアム™ ウインドストッパー® ファブリクス(防水仕様)の生地

提供:モンベル|オンラインショップ(ゴアテックス インフィニアム™ ウインドストッパー® ファブリクス(防水仕様)の生地)

生地にはゴアテックス インフィニアム™ ウインドストッパー® ファブリクス(防水仕様)を採用。万全の防風性だけでなく、高い透湿性と超耐久はっ水性を持った素材だからこそ、蒸れにくく優れたはっ水性を発揮してくれたのでしょう。

強風時に実感した「しなやかで動きやすい着心地」

強風時でのウィンドブレーカーとしてのポテンシャルは?

撮影:washio daisuke(強風時でのウィンドブレーカーとしてのポテンシャルは?)

続いてレインウェアのもう一つの使用法となる、強風時にジャケットを「ウィンドブレーカー」として羽織るシチュエーションで検証。夏とはいえ標高が高いため気温が低く、独立峰であるため風も強い富士山中腹で実際に着用してみました。
気温は約18℃、風速は約5m/sと、富士山にしては比較的穏やかなコンディションです。

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