軽い・小さい・蒸れにくい!携帯に便利な「トレントフライヤージャケット」が理想的

2021/12/08 更新

モンベルのレインウェア「トレントフライヤージャケット」は、発売以来、卓越した軽量コンパクト性で注目されています。2020年のモデルチェンジで脇のベンチレーションが追加され、快適性がUP。なぜそんない軽いのか?薄手だけど破れない?ストームクルーザーとどう違う?などなど、気になるポイントや特徴を実際に着用してチェックしました。


アイキャッチ画像撮影:筆者

抜群の携帯性!モンベル「トレントフライヤージャケット」

トレントフライヤー
撮影:筆者(身長175cm Mサイズを着用)
登山の必需品ではあるものの、使用するよりバックパックの中に携帯することが多いレインウェア。「できるだけ軽くて、かなばらない方がいい」という人も多いのではないでしょうか。

軽量かつコンパクトなモデルを探しているなら、モンベルの「トレントフライヤージャケット」がおすすめ。持ち歩きやすいうえ、レインウェアにありがちな着用時の熱のこもりや蒸れ対策も万全。スピードハイクやトレイルランニングなどの運動量が多いアクティビティにも対応しています。

世界最軽量クラス!どうしてこんなに軽いのか?

トレントフライヤー 収納
撮影:筆者
付属のスタッフバッグに入れると、500mlのペットボトルくらいのサイズ感でとてもコンパクト。平均重量はわずか194gと世界最軽量クラスです。

この驚きの軽さを実現している要因は、素材や縫製にあります。

【軽さの要因①】軽量構造の「ゴアテックス パックライト®プラス プロダクトテクノロジー」

トレントフライヤージャケット 素材
撮影:筆者
トレントフライヤージャケットには、防水透湿性に優れるゴアテックスプロダクトのなかでも、特に軽量コンパクト性を追求した「ゴアテックス パックライト®プラス プロダクトテクノロジー」が採用されています。

無数の微細な孔(あな)があいている防水透湿膜のゴアテックスメンブレンに表地を貼り、裏面に耐摩耗性に優れた特殊な微粒子をコーティング。裏地がない2層構造であることが軽さのポイントです。

裏面はツルツルしていてベタつきそうに見えるかもしれませんが、細かな凹凸がある加工のため意外にサラサラ。ゴムガッパのように汗で貼りつくことは少なそうです。

また、縫い糸の1本1本にまではっ水加工を施すなど、細部にいたるまで防水・はっ水性が追求されています。

▼「ゴアテックス パックライト®プラス」について詳しくはこちら

【軽さの要因②】薄手の表地「バリスティック エアライト®」

バリスティック エアライト®
表地の素材は、「バリスティック エアライト®」。極細のバリスティック®ナイロン糸を用いて軽量に仕上げた、かなり薄手の生地です。

モンベルで展開しているゴアテックス ファブリクスを採用したレインウェアのなかでは、強度はやや低め。とはいえ通常のナイロンより丈夫であり、軽量コンパクト性を追求しながらも必要な強度はしっかりと確保されています。

【軽さの要因③】細部にこだわった縫製

軽量な素材を使うだけでは“最軽量クラス”のレインウェアは生まれません。縫製にもたくさんの工夫がなされています。
 
スマートソーイング
提供:mont-bell
縫い合わせの余分な部分を極力削減した「スマートソーイング」。

 
K-Mono カット
提供:mont-bell
縫い目そのものを少なくした「K-Mono カット」。軽量化だけでなく、防水性や耐久性が向上し、より動きやすい仕様になっています。

 
シームテープ
撮影:筆者
縫い目を防水するシームテープは、一般的なシームテープよりも薄く、幅も狭いものを高度な技術で貼り合わせています。

 
じっくり観察してみると、素材選びや縫製の仕方において、とことん軽量化を目指しているのがよくわかります。着ている感覚がないほどトレントフライヤージャケットが軽いのは、これだけの工夫をしているからなんですね。

軽量なだけじゃない!トレントフライヤージャケットの特徴

トレニョフライヤー後ろ
撮影:筆者
トレントフライヤージャケットには、快適性を高めるための工夫も見受けられます。着心地の良さを裏付ける特徴をピックアップしてみました。


わき下のベンチレーションで素早く熱を放出

トレントフライヤー ベンチレーション
撮影:筆者
わきの下にはファスナーで開閉できるベンチレーションを搭載。開けると内部の熱や蒸れを素早く放出することができます。

例えば行動中は開ける、停滞時や下山では閉めることにより、適切に体温調節や蒸れ対策が可能。ベンチレーションがあるレインウェアは意外と少ないので貴重です。

袖口、裾、首元はしっかり閉まって防水万全

■袖口
トレントフライヤージャケット 袖口
撮影:筆者
腕を上げたときなど、袖口から侵入する水滴は伸縮ゴムとベルクロでシャットアウト

■首元、顏周り
トフライヤージャケット 首元、顔の周り 撮影:筆者
雨が直接かかる首元と顔は、3方向からフィット感を調節できる「トライアスクルフード(詳しくは後述)」でしっかり防御。

■裾
トレントフライヤージャケット 裾
撮影:筆者
山での雨は風により下からも吹き込んできます。見落としがちな裾の締めつけもドローコードでワンタッチです。

このように雨水が浸入する恐れがある部分はすべて閉めることができ、防水は万全です。

フードは頭の動きに追随して視界良好

トライアスクルフード
撮影:筆者
フードは、顔の周囲・首回り・ひさしの上下の3か所を調節できる「トライアスクルフード」。

トライアスクルフード フード
撮影:筆者
頭を捻じっても顔の動きにしっかりとついてくるので、視界を妨げません。これだけ視界が確保できれば、危険が伴う雨の中の行動でも安心です。

ポケットは胸ポケットのみ、あくまでも軽量性重視

トレントフライヤー ポケット
撮影:筆者
軽量性を重視したのか、ポケットは左胸の1か所だけ。なお完全防水ではないので、濡れてはいけないものを収納する場合は防水を考慮しておく必要があります。

反射テープが暗闇行動での安全性UP

反射テープ 撮影:筆者
フロントファスナーと胸ポケットのサイドに、暗いところでライトが当たると反射して光るテープが貼られています。早朝や夜間、悪天候時の樹林帯といった暗いところでも行動することが多い山岳レースやスピードハイク、トレイルランニングなど、積極的に行動するアクティビティでも安全性を保つ配慮のようですね。

携帯性を重視したい人におすすめ

トレントフライヤー ザックを背負う
撮影:筆者
製品に触れてみてまず感じたのが「薄い!」ということ。「枝に引っ掛けたり、岩角で擦ったりしても大丈夫か?」とやや不安になります。あまり整備されていない道や岩場・鎖場が続くコース、バリエーションルートは極力避けた方が良さそうです。一般的な登山道での使用であれば問題ないでしょう。

トレントフライヤー 収納
撮影:筆者
耐久性や利便性よりも、「携帯性」と「運動性」を重視。そのコンセプトがはっきりしている製品だというのが感想です。
 
春から秋の登山に携帯するレインウェアとしておすすめ。雨への備えはもちろん、防風性があり、着心地が軽くしなやかで透湿性に優れているので、不意に寒くなった時のウィンドブレーカーとしても活躍しそうです。
 
おすすめシーン
・春から秋の登山に携帯するレインウェアや簡易的なウィンドブレーカーとして
・トレイルランニングやスピードハイク時のレインウェアや行動着として
 
▼山岳アスリート・望月将吾さんもTJARで「トレントフライヤー ジャケット」を使用していた?!

トレントフライヤージャケット Men’s

メンズ
提供:mont-bell
税込価格25,080円
素材ゴアテックス パックライトプラス ファブリクス2レイヤー
[表:12デニール・バリスティック エアライト®ナイロン・リップストップ]
耐水圧50,000mm以上
透湿性44,000g/m²・24hrs
平均重量194g
カラー4色
サイズS、M、L、XL、
U/S、U/M、U/L、U/XL(海外モデル)
収納サイズ7×7×15cm
 
モンベル公式|トレントフライヤージャケット Men’s

トレントフライヤージャケット Women’s

ウィメンズ
提供:mont-bell
税込価格25,080円
素材ゴアテックス パックライトプラス ファブリクス2レイヤー
[表:12デニール・バリスティック エアライト®ナイロン・リップストップ]
耐水圧50,000mm以上
透湿性44,000g/m²・24hrs
平均重量176g
カラー3色
サイズXS、S、M、L、XL、
U/S、U/M、U/L、U/XL
収納サイズ7×7×14cm
 
モンベル公式|トレントフライヤージャケットWomen’s

トレントフライヤー パンツ

パンツもジャケットと同様、軽量コンパクトです。
提供:mont-bell(左)Men’s(右) Women’s
メンズウィメンズ
税込価格15,950円
素材ゴアテックスパックライトファブリクス
[表:12デニール・バリスティック エアライト®ナイロン・リップストップ]
平均重量162g146g
カラーブラック
サイズXS、S、M、L、XL、
U/S、U/M、U/L、U/XL(海外モデル)
XS、S、M、L、XL、
U/S、U/M、U/L、U/XL(海外モデル)
収納サイズ6×6×11cm6×6×10cm
 
モンベル公式|トレントフライヤー パンツ Men’sモンベル公式|トレントフライヤー パンツ Women’s
 

「ストームクルーザージャケット」とはどこが違う?

ストームクルーザージャケットとトレントフライヤージャケットの違い
撮影:筆者(左)ストームクルーザージャケット(右)トレントフライヤージャケット
モンベルの定番レインウェアといえば「ストームクルーザージャケット」ですが、どんな違いがあるのでしょうか?「トレントフライヤージャケット」と比較してみました。
 
ストームクルーザージャケットトレントフライヤージャケット
素材ゴアテックス ファブリクス3レイヤー
[表:20デニール・バリスティック®ナイロン・リップストップ]
ゴアテックス パックライトプラス ファブリクス2レイヤー
[表:12デニール・バリスティック エアライト®ナイロン・リップストップ]
平均重量(Men’s)254g194g
耐水圧50,000mm以上50,000mm以上
透湿性35,000g/m²・24hrs44,000g/m²・24hrs
わき下
ベンチレーション
なしあり
 
ストームクルーザージャケットは裏地がある3層構造で、表地が少し厚手の20デニール。「トレントフライヤージャケット」よりも耐久性が高く、それが重量差として表れています。
 
一方で、透湿性の高さとベンチレーションによる熱のこもりにくさや蒸れにくさでは、「トレントフライヤージャケット」が優位。
 
「ストームクルーザー」は春から秋に防寒着としても積極的に使いたい人に、トレントフライヤージャケットは携帯性にこだわる人、運動量が多い人に向いているといえるでしょう。
 
▼ストームクルーザーについて詳しくはこちら

登山のレインウェア、どう選ぶ?


それぞれの素材の特徴って?


防風透湿性に優れたレインウェアなら「ゴアテックス インフィニアム™ ウインドストッパー® ファブリクス」採用モデル


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トレントフライヤー
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黒田猫太郎

IT関連の超インドア人間が、パートナーの影響で山人間に。今では、パートナーよりも山にはまってしまいました。九州を中心に山歴20年。なのに、一向に上級者になる気配が無い、猫好き酒好きのヘタレ山ヤです。パートナー&猫3匹と同居中。愛車ジムニーで山を徘徊しています。

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