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人の涙をなめにやってくる!?とにかくしつこい「メマトイ」の生態と対策(2ページ目)

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メマトイの撃退法

しつこいメマトイを、寄せつけない方法をいくつかご紹介します。ただし、目が対象のため直接スプレーするわけにいかないので、「カ」に対する虫よけスプレーと同等の効果を期待するのは難しいでしょう。

ハッカ油

メマトイ対策のひとつとして、ハッカ油をスプレーする方法があります。肩や帽子のツバの裏辺りにスプレーすることで、香り成分を利用してメマトイを避ける効果が期待できるかもしれません。
(ただし、香り成分による虫よけは、メマトイを含むハエ類に対する効果として知られるものなので、メマトイそのものに対して、大きく効果を示せるのかどうかは定かになっていません。効いたとしても、効果は長くは続かないので、マメにスプレーする必要があるでしょう。)

    健栄製薬 天然ハッカ油 スプレー式 10ml

    成分1ml中ハッカ油1ml含有(メントールとして30%以上含有)
    *原液をそのまま皮ふに使用しないでください。
    内容量10mL

    ハッカ油スプレーの作り方

    • ハッカ油(3〜5滴程度)
    • 精製水(90mL)
    • 無水エタノール(10mL)
    • スプレー容器

    最初にエタノールとハッカ油を容器に入れて混ぜ、馴染ませてから精製水を加えてください。
    ハッカ油(エッセンシャルオイル)は刺激が強いので、少量から始めて調整してください。

    防虫シール

    虫の嫌がる天然成分を配合した、シールタイプの防虫剤になります。帽子のツバや肩など、顔の近くに貼り付けることでメマトイを寄せ付けない効果が期待できます。シールタイプなので、かさばらず軽量のため持ち運びにも便利。

      アース製薬 虫よけパッチα シールタイプ 72枚入

      成分レモンユーカリオイル、植物由来精油
      *香りは約12時間持続
      容量72枚
      使用枚数4〜6枚

      防虫スプレー

      虫除けスプレーの中でも、天然成分100%でできているスプレーがおすすめ。虫の苦手な香りがする、ティーツリー、ペパーミントなどの精油がブレンドされています。肌に触れても大丈夫な成分なので、安心してメマトイ対策としても活用できます。

      メマトイに遭遇した際の対策

      事前に虫除け等で対策してもなお、メマトイがまとわりついてくる場合もあるでしょう。そんな時の対策としてサングラスや防虫ネットを着用してみてはいかがですか。

      メガネやサングラスを着用

      サングラス
      出典:PIXTA

      裸眼でいると、メマトイの接近に無防備なので、あまりにしつこい時にはメガネやサングラスの使用も効果があります。
      ただ、メマトイは黒光りするものに集まる習性があるので、サングラスをしていても近寄ってくる可能性もありますが、直接目に入ることは予防できます。

      防虫ネット

      すっぽり顔を覆うことができる、防虫ネットもメマトイ対策として有効です。帽子の上からすっぽりかぶるだけなので簡単。軽量なので、ザックの中に装備しておくと、メマトイはもちろんアブやハチなどの対策にも役立つでしょう。ただ、ネットで視界が見えづらくなる場合もありますので、足場が悪い場所などでは要注意!必要に応じて着脱をするとよいでしょう。

      メマトイ対策で快適な登山を

      登山者
      出典:PIXTA

      私たちの目の前をうるさく飛び回るメマトイ、本当にうざったいですよね。最悪目の中に飛び込まれたりしたら、楽しい登山も苦い思い出になりかねません。ご紹介したメマトイ対策を実践して、快適な登山ライフを満喫しましょう!

      \教えてくれた専門家/

      西海先生

      一社)セルズ環境教育デザイン研究所|西海太介氏

      神奈川県横浜市生まれ。
      『危険生物対策』や『アカデミックな自然教育』を専門とする生物学習指導者。

      昆虫学を玉川大学農学部で学んだ後、高尾ビジターセンターや横須賀2公園での自然解説員経験を経て、2015年「セルズ環境教育デザイン研究所」を創業。
      現在、危険生物のリスクマネジメントをはじめとした指導者養成、小中学生向けの「生物学研究コース」などの専門講座を開講するほか、メディア出演や執筆・監修、中華人民共和国内の自然学校の指導者養成を行うなど幅広く携わる。

      監修書籍に『すごく危険な毒せいぶつ図鑑』(世界文化社)。
      著書に、『身近にあふれる「危険な生物」が3時間でわかる本』(明日香出版社)など。

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