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転ぶのも楽しい!?超絶景の場所で「うろこスキー」を実際にやってみた【実践編】(2ページ目)

まずは基本の「歩く」からスタート

ちなみに今回のうろこ生徒は以下の3名です。

編集部M▶スキー歴6年。うろこ歴2回。コブ以外はまあまあ滑れる中級者。好物はザラメ雪、苦手はスピード。
友人A▶スキー歴10年以上。うろこ歴0回。もはや転ばない上級者。好物はパウダー。
カメラT▶スノボ歴10年以上。うろこ歴0回。チームに勧誘されるくらい運動神経抜群。本業は自転車ガイド。

まず、友人AとカメラTが1日滑った感想。いまさらスキーでこんなに転ぶとは思わなかった……。そうなのです、それがうろこ。

転ばずに滑るのは最初は難しいですが、「歩き」をマスターするだけでも、スノーシューの倍くらいの速さで移動できるので、雪原ハイキングを十分に楽しめます!

歩く前に「基本の姿勢」を確認!

まずはじめに、足元が不安定な道具であるうろこスキーを使いこなすポイントを押さえておきましょう。

基本の姿勢

1)常にスキーに対して垂直に荷重をかけることを意識
2)姿勢よく、まっすぐ前を見る
3)急がない、せっかちにならない
上の写真やこれから解説していく高橋さんの動画を見ると一目瞭然ですが、常にスキーに対して垂直に荷重をかけています。そうすることで、どのような斜度の斜面でもスキーを暴走させずに、安定したスピードコントロールができるのです。

正しいポジションがスキーを制する。スキーの「基本のき」として教わることは、うろこでも同じなのです。

スノーシューやアイゼンとは違う「スキーの歩き方」とは?

スノーシューやアイゼンは普段歩くのと同じく、脚を上げて歩きます。ですが、うろこの場合は「スキーを滑らせて歩く」のが基本。それによって雪上での歩行が速くスムーズになります。

とはいえ、「滑らせて歩く」というのはよくわかりませんよね?動画でどのような動きになるか、紹介します。

普段歩くように脚を後ろに蹴り上げてしまうと、スキーだけが滑り前進できません。スキーを前方に滑らせて踏み込む。少しコツがいりますが、これが歩き方の基本です。

ただし、前方に滑らせる際に脚で板をただ送り出すだけだと、ヒザ下や体幹がスキーに垂直に乗っていないため重心が不安定に。これがクセになると滑る際にも苦労します。変なクセがつく前に、まずはしっかりと「歩く」をマスターしておきましょう。

OKとNG、ポジションを比較してみた

OKポジション

OKポジションはヒザ下と体幹の両方がしっかりスキーと雪面に対して垂直になっています。スキー中心部に荷重がかかり押さえられていることで、安定したコントロールができます。

NGポジション

一方、NGポジションの場合はヒザ下がスキーに対して垂直になっていません。平地を歩くときはまだコントロールできますが、登りの場合にはスキーが滑り落ち、滑りの場合には足が先行してしまうことで腰が引けてしまい、スキーのコントロールが不安定になってしまいます。

高橋さん
せっかちに歩かず、そろりそろりと板を平行にすることを意識するといいですよ。猫背になりがちな人は、真正面を向くのもポイントです。

ちゃんと歩けた様子

最初は思うように足運びができなくても、数時間できれいな姿勢で歩けるようになりました。

うろこの醍醐味「登る」をマスター

歩くことができたら、次は「登り」です。うろこスキーの良さは自由自在に山の中を移動できること。そこには地形の起伏による「登り」や「下り(滑り)」があります。登ることができたら、行動範囲はぐっと広がりますよ!

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