いざ雪山へ遊びに行こう!
まずは装着した感じは……

撮影:筆者同行者(肉厚なエラストマーがトー部分にないため見た目もすっきり)
2月某日、風速20M前後の風が吹き荒むなかレビューに行ってきました。
装着感はとても軽量で装着しているのを自覚できないほど自然。ウェビングループのおかげで簡単に装着できます。トーカバーのフィット感がすごい。
ブレードのレイアウトは安心感をくれる
撮影:筆者同行者(ブラックダイヤモンド / ディスタンススパイク)
シューズ裏全体にバランス良くブレードが配置され、かつ14本のブレードで安心感があります。

撮影:筆者同行者(一般的なチェーンスパイク)
一般的なチェーンスパイクでは、ヒール部分にほとんどブレードがないため、少し心許なさを感じます。特に下りのフラットフッティング時やヒールキック時にはグリップ力に差が出そうな感じですね。
キックステップにソフトシェル製トーカバーが大活躍!
撮影:三宅 雅也(アプリで測定したところ斜度は約37°)
急斜面の登りでは、つま先を蹴り込む「キックステップ」を使用しますが、この時、トー部分は雪中に。やはり大役立ちなのはソフトシェル製トーカバー。 蹴り込んだ後、次のステップですぐに雪が落ちます。

撮影:三宅 雅也
登山靴を想定したチェーンスパイクでは、エラストマー製トーカバーのトリミング部分に雪が入りこむことで徐々に冷たさを感じてきました。(登山靴では問題ありません)
ランニング時もほぼ重さを感じない!

まずはフラットな雪上を走ってみましたが、充分なグリップ力を実現しつつも、装着している重さを感じにくい。ここ数年よく使用している中国品はかなり重さを感じますので、このBD製ディスタンススパイクでは軽快な足運びを楽しめます。これはスノーハイクでも同様です。

下りでもヒールキックとフラットフッティングを織り交ぜ、軽快な足運びが楽しめます。
ただ、今回のように雪のコンディションが良い場合でのグリップ力に関しては、顕著な差異を感じ取ることは難しそうです。
アイスバーン化したトレイルでの能力は未知数

撮影:三宅 雅也(氷が硬くグリップが利かずツルツルとよく滑る)
フォトは2018年3月18日、夜叉神峠から鳳凰山へスピードハイクした時のものです。
トレランシューズ+一般的なチェーンスパイクで臨みましたが、標高が低めのゾーンでは、三寒四温で融雪し凍ることを繰り返し、トレイル表層は硬い氷に覆われたアイスバーン/スケートリンク化しており、通常のチェーンスパイクではまったく歯が立ちませんでした。(特に復路の下りにて)

撮影:三宅 雅也(今回は腐った雪と露出した岩のミックス程度)
残念ながら今回の検証では、そのような箇所はありませんでしたので未検証のまま。
ただし、ディスタンススパイクはブレードが全体的に小粒で尖形状となっているため、硬い氷の表層への食いつきも良いのでは……という印象を持っています。

撮影:筆者同行者
未検証項目はあるものの、全体的にとても優等生でやはり「軽さはありがたい!」。 とっても楽に足運びができます。念のためザックに忍ばせておけば、いざという時の安全をくれるはずです。
また、一般的なチェーンスパイクと比較し、耐雪対策や軽量化、ブレードのレイアウトなど、トレランシューズに特化した設計が盛り込まれていることは特筆すべきことでしょう。
最後に……チェーンスパイクはシーンに応じて選びましょう!

三宅 雅也(アイゼン&ピッケルはBD品を長らく愛用)
Black Diamondは、本格雪山登山向け12本刃・10本刃アイゼン(クランポン)も数多く設計しているため、それら培った技術をベースに、もっとお手軽なところで使え、トレイルランに特化しつつも幅広い層に役立つチェーンスパイクとしてディスタンススパイクを開発した印象。
昨今は低山・里山では、走らない登山であってもトレランシューズを着用するハイカーもかなり多くなりました。
1,500m級の里山では融雪も進み、登山靴かトレランシューズか迷うような時期ですが、万が一の雪上ハイクでも、トーカバーのある「ディスタンススパイク」なら安心感が増しますよね。

撮影:三宅 雅也(厳冬期の宝剣岳ピークから千畳敷カールを望む)
ただし、トレランシューズや登山靴×チェーンスパイクの組み合わせは、時期や山、積雪状況によって適切に選定しなければなりません。
撮影:三宅 雅也(積雪期の西穂高岳)
間違ってもピッケル+12本刃アイゼンが必要なところへチェーンスパイクで出掛けたりせず、適切な装備で安全に雪山をエンジョイしましょう!
それでは皆さま、どうぞ良いスノーハイクを!
Black Diamond ディスタンススパイク トラクションディバイス
| 素材 | ソフトシェル、エラストマー、ステンレススチール |
|---|---|
| サイズ | S、M、L、XL |
| 重量 | S=110g、M=115g、L=120g、XL=125g (片側) |








