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山に登る理由は人それぞれ

YAMA HACKでは、これまでアウトドアに関わる多くの人達に、山への想いを聞いてきました。様々な人の話を聞くと、自分とは違う価値観や共感できるポイントだったり、新しい山の魅力を発見することができるかもしれません。
今回は、よりYAMA HACK読者に近い登山者「POLEPOLEアンバサダー」の方に、山への想いを聞いてみたいと思います。
「POLE POLE」アンバサダーってどんな人?

『POLE POLE』とは女性のための登山情報ページ。登山が好きなすべての女性に、レベルや年齢にとらわれることなく自分らしく山を楽しんでほしい、そんな想いをカタチにする場所として2020年3月にOPENしました。
そのPOLE POLEで、女性ならではの視点で山の楽しさや魅力を発信してくれる存在がアンバサダーさん。自分らしく山を楽しみ、その思い出の詰まった写真などを投稿してくれています。
いつも見ているだけでワクワクする写真を投稿してくれるアンバサダーさんって、どんな人なんだろう?
普段なかなか聞くことのできない山への想いを聞いてみたい!
そんな訳で、「思い出の山」や「挑戦してみたい山」など山にまつわるお話を伺ってきました。
初めまして!POLE POLEアンバサダー<risacollage>さん



私の大好きな山、それは「冬の唐松岳」

唐松岳
標高:2,696m
所在地:富山県、長野県
北アルプス北部に位置し、後立山連峰縦走コース上でもある唐松岳。山頂や稜線からの眺めが素晴らしく、剱岳を筆頭に北アルプスの山々の大展望が楽しめる。途中まで、ゴンドラやリフトを利用できるため、夏季は北アルプス初心者でも訪れることができ、非常に人気のある山。
── 登山を始めたきっかけが唐松岳だったと伺っていますが、どこに惹かれたんですか?
COLLAGEさん
── それが雪の唐松岳だったんですね?
COLLAGEさん
── 「雪山に登りたい」って思って登山を始めるのって、なかなかないですね。初めから難易度の高いところに惹かれましたね。笑
COLLAGEさん
でももちろん、最初から雪山に登ることができたわけではないですよ。
── 雪山を目標に、だんだんレベルアップしていったんですね。ちなみに、初めて登った山はどこでした?
COLLAGEさん

COLLAGEさん
なかでも、最初の頃に登った茂倉岳(谷川岳)は印象的で、うまく歩けず悔しい思いをした分、山頂で見た景色は忘れられないものになりました。そこで、ハマったんだと思います。
やっとこれた!憧れだった雪山の絶景

COLLAGEさん
2年越しの思いが詰まった、憧れの場所だったので。
「ここの雪景色を見るために山登りをはじめたんだったな~。」って、初心を思い出しました。

COLLAGEさん
夏に縦走した白馬までの山並みがズバッと見えるのも、楽しかった思い出が蘇るので、そういうところも含めて好きですね。
雪山の魅力は”景色”

COLLAGEさん
夏山からは想像もできない、白の世界に感動しますよ。
── たしかに、夏山と雪山では登るルートも違うし、同じ山でも全く異なる景色ですもんね。
COLLAGEさん

COLLAGEさん
冬は空気が澄んでいるので、写真を撮るのにもぴったりですしね。白銀の世界はサイコーです!
── カメラなどの機材もあるとなると、荷物は重たいですよね?
COLLAGEさん
星空も撮るため三脚も持っていくので、軽量化できるところはg単位で削ります!
── と、言うことは…食事はフリーズドライで我慢ですか?
COLLAGEさん
山で美味しいものを食べたり作ったりするのってすごく贅沢だと思うので、そこも楽しみたいんです。
── どんな山ごはんを楽しんでますか?
COLLAGEさん
卵料理をしたり、旬の食材も使いたいですね。ボイルのホタテはそのままツマミにもなるし、鍋に入れたりとすごく便利ですよ。デザートも必ず用意して行きますし。
(…料理の話が止まりません!笑)
── 山で美味しいごはんを食べることへの熱量が半端ないですね。雪山装備で写真機材も食材も担いで登っていくということは、ハードな山行が好きなんですか?
COLLAGEさん
── 笑。それを聞いてなんか安心しました。それでも、登ってしまう程の魅力が雪山にはあるんですね。
COLLAGEさん
── なるほど、だから基本テント泊なんですね。
でも逆に、お正月とかは小屋泊にしてゆっくりと過ごしますよ
── 年末もやっぱり山で過ごすんですね。笑
COLLAGEさん
雪山に対する熱い想いがひしひしと伝わってきましたね。初めての唐松岳登山で、天気にも恵まれて憧れていた景色を見られたのは、コツコツと登山の経験を積んで頑張ったご褒美だったのかもしれないですね。
今後チャレンジしてみたいのは「赤牛岳」

赤牛岳
標高:2,864.2m
所在地:富山県富山市
飛騨山脈に位置し、日本二百名山の一座である赤牛岳。山頂からの大パノラマが魅力で、対峙する薬師岳をはじめ槍ヶ岳や烏帽子岳、黒部湖までも一望できる。北アルプスの奥地にあるため、縦走で登ることが多く、体力・時間を要するロングコースで中上級者向け。
── 今後、登ってみたい山を教えてください。
COLLAGEさん
── 北アルプス奥地の渋い山ですね~。なにか思い入れなどがあるんですか?
COLLAGEさん

COLLAGEさん
それでも、薬師岳から赤牛岳を見ることができたので、反対側の赤牛岳から薬師岳の稜線を眺めてみたいって思って。それに、水晶岳から続く稜線を歩きたいですね。
雪山はホントに魅力的!だけど、初級者はオススメはしません

COLLAGEさん
自然の中で、景色を見ながら美味しいごはんを食べるのって、何よりも贅沢なんじゃないのかなと感じます。
── インスタグラムでも、雪山の写真を中心に投稿されていますよね。
COLLAGEさん
ただし、雪山は過酷で危険な場所。自分の投稿を見て簡単に行けると考えて欲しくはないです。写真だけだとどうしても、実際より簡単に見えてしまう気がして…。
自分のレベルにあっているのか、など自分自身でしっかり山の情報は調べてもらいたいって思ってます。
── それってすごく大切なことですね。確かにSNSが普及してきて、「映えスポットで撮りたい」と気軽な気持ちで山に行く人もいますしね。SNSの情報だけで登るのは非常に危険だということを、私たちももっと周知していきたいです。
COLLAGEさん
登山のリスクを知って、必ず経験者と行く段階を踏んでから次のステップに繋げていくなど、ルールを守って山を楽しんで欲しいです。
山が大好きで、その魅力も危険も熟知しているからこそ責任感を持って山の魅力を発信するリサさん。これからの活動がますます楽しみですね!
今回RISACOLLAGEさんが紹介してくれた山
