①R1フルジップ・フーディ|体にフィットするソフトな着心地が魅力!
まずはスタンダードタイプの「R1フルジップ・フーディ」から。こちらのデザインが登場したのは2019年。表面はなめらかなジャージー素材で、体にピタッとフィットする形状になっています。
生地は薄手ですが、見た目以上の温かさ。着た瞬間にフリースらしいほんわりとした温もりが伝わってきました。グリッド構造の起毛はスポンジのような柔らかさで、保温性は3モデルで一番高いように感じます。
メッシュ構造の左胸ポケットとグリッド構造のハンドポケットが左右に付いています。ハンドポケットは手を入れるとポカポカ温かく、冷えた手を温めたい時に大活躍。
バラクラバ形状のフードは抜群のフィット感!フード内にもグリッド構造が施されていて、ビーニーをかぶっているような温かさがあります。上からヘルメットの着用も可能で、スピードが求められるアルパインクライミングでも重宝するでしょう。
通常のR1の生地表面には撥水加工は施されていません。水を少量吹きかけると、すぐに浸透していきました。雨や雪の時には積極的にアウターレイヤーを着用する必要がありそうです。
続いては今シーズン登場した新素材「R1エア」をチェックしてみましょう。
②Rエア・フルジップ・フーディ|新素材で“ソウカイ”な着心地を実現!
2020年に登場した「R1エア・フルジップ・フーディ」は他の2モデルに比べて30gほど軽量で、シルエットはスタイリッシュ。また、表裏の生地が起毛しているので、フリースらしい質感が最も強い印象です。着心地はサラッとしながらも、セーターのような温かさがあります。
R1エアはグリッド構造とは異なる新技術を採用しており、中空糸で仕上げたジグザグの起毛が特徴。これにより、激しい運動でも汗を的確に逃す高い通気性を実現します。その分、風を通しやすくもあるので、稜線など風のある場所や静止時はアウターとの組み合わせも必要です。
ポケット類は必要最低限。小物を収納しやすい左胸ポケットとフロントに2つのジッパー式ポケットを備えています。
ジッパーは鼻の下まで覆うことができ、フードをかぶることでバラクラバとして活躍します。形状はR1フルジップ・フーディに近いですが、少しゆとりのあるフィット感。上からのヘルメットの装着もストレスがありません。
R1エアに撥水性はありません。すぐに染み込むことはなさそうですが、雨や雪の場合はアウターを着用しましょう。
最後は2018年に登場した素材「R1テックフェイス」を見てみましょう。
③R1テックフェイス・フーディ|多用途にガシガシ使えるタフなモデル
従来のR1の機能を備えつつも、雨や雪、風、擦れなどの外的要因からの強度を高めた製品です。生地はダブル織りでハードフェイスになっており、「R1」や「R1エア」よりも硬い肌触り。サイズ感は他モデルに比べて若干ゆとりのある印象を持ちました。
耐久性や耐風性重視のため、他モデルに比べて生地が薄く、中間着としての保温力は低め。R1フルジップ・フーディよりもグリッド構造の間隔が広く起毛が薄くなっています。フリースというよりも“ソフトシェル”をイメージした方が近いかもしれません。
R1テックフェイスは表地のDWR(耐久性撥水)加工により撥水性を持っています。どこまで撥水が続くかは検証できませんでしたが、多少の雨や雪であればアウターを着なくても行動ができそうですね!
3つのジッパー式ポケットを備えています。左胸ポケットはウェアの内側に、フロントポケット2つはやや高めの位置に配置され、ザックのウエストベルトを付けた状態でもストレスなく開閉できました。
フードはバイザー付きで、視界がクリアに保たれます。首元と頭部のドローコードで締め付けでき、シーンに応じた使い方が可能です。
R1にもタイプごとの違いあり!自分に合ったモデルを見つけてみよう
フーディ、プルオーバー、ジャケット、どれを選べばいい?
メンズモデルのラインナップ(2021年10月現在) | |||
仕様 | R1 | R1エア | R1テックフェイス |
フーディ (フルジップ) | / | 〇 | 〇 |
フーディ (ハーフジップ) | 〇 | / | / |
プルオーバー (ハーフジップ) | 〇 | 〇 | / |
プルオーバー (クルーネック/ジップなし) | / | 〇 | / |
ジャケット (フルジップ) | / | / | 〇 |
レディースモデルのラインナップ(2021年10月現在) | |||
仕様 | R1 | R1エア | R1テックフェイス |
フーディ (フルジップ) | 〇 | 〇 | / |
フーディ (ハーフジップ) | / | / | / |
プルオーバー (ハーフジップ) | 〇 | 〇 | / |
プルオーバー (クルーネック/ジップなし) | / | / | / |
ジャケット (フルジップ) | / | / | 〇 |
R1の兄弟モデル「R2」との違いは?
▼「R2シリーズ」について詳しくはこちら
一度着たら、もう手放せない!R1で山へ行こう
フリースの温かさを持ちながら、かいた汗を素早く拡散させる通気性を持ったR1は唯一無二の存在。着心地も動きやすさも抜群なので、一度着たら手放せません!ミドルレイヤー選びに悩んでいる方に、自信を持っておすすめします。
モデルによって特徴も異なるので、登山の用途に合わせていくつかの種類を揃えておくのもOK。どんな場所でも活躍すること間違いなしのR1で、山へ出かけましょう!
R1シリーズのラインナップはこちら
R1
メンズ・R1プルオーバー・フーディ
重さ:312g(Mサイズ)
メンズ・R1プルオーバー
重さ:332g(Mサイズ)
R1エア
メンズ・R1エア・フルジップ・フーディ
重さ:366g(Mサイズ)
メンズ・R1エア・ジップネック
重さ:289g(Mサイズ)
メンズ・R1エア・クルー
重さ:275g(Mサイズ)
R1テックフェイス
メンズ・R1テックフェイス・フーディ
重さ:391g(Mサイズ)
メンズ・R1テックフェイス・ジャケット
重さ:326g(Mサイズ)
レディースモデルはこちら
メンズモデルとはシルエットやディテールが若干異なるため、ショップで着比べてみるのがおすすめです。
R1
ウィメンズ・R1フルジップ・フーディ
重さ:360g(Sサイズ)
ウィメンズ・R1プルオーバー
重さ:275g(Sサイズ)
R1エア
ウィメンズ・R1エア・フルジップ・フーディ
重さ:309g(Sサイズ)
ウィメンズ・R1エア・ジップネック
重さ:252g(Sサイズ)
R1テックフェイス
ウィメンズ・R1テックフェイス・ジャケット
重さ:278g(Sサイズ)