パタゴニア「R1」は保温&行動を高次元に両立!特徴とモデルごとの違いをまとめてみた

2021/01/13 更新

保温性を確保しながら、衣類内をドライに保つ役割を持つ“ミドルレイヤー”。各メーカーからさまざまなアイテムがリリースされていて、どれがいいのか選ぶのが難しいですよね。そこでおすすめしたいのが、パタゴニアの人気登山用フリース「R1」シリーズです。高い通気性と保温性を両立し、着用しながらの行動に最適。R1の特徴とモデルごとの違いを紹介します。R2シリーズとの違いも要チェック!


アイキャッチ画像撮影:筆者

定番ミドルレイヤーといえばコレ!パタゴニアの「R1」シリーズ

撮影:筆者
パタゴニアの登山用フリースとして、絶大な人気を誇る「R1」。レイヤリングのミドルレイヤー(中間着)に位置付けられ、夏山から秋冬の登山まで、幅広く活躍する多用途なアイテムです。

撮影:筆者
「R1」は1999年に登場したロングセラー商品。高い保温性を備えながら、軽量・コンパクトで高い通気性を実現しています。20周年を迎えた2019年にはプルオーバーである「フーディ」がアップデート、新しくフルジップ・フーディが登場しました。

今も進化し続けるR1。その機能に迫ってみましょう!


まさに多用途!テクニカルフリース「R1」の3つの特徴

撮影:筆者
R1の代名詞とも言えるのが、「ポーラテック・パワー・グリッド」と呼ばれる裏地に施された格子状の起毛。20年以上前にフリースで有名な「ポーラテック社」と共同開発した素材です。このグリッド構造により、R1は多用途な使い方を可能にしています。

【1】動いたり止まったりの行動に最適

Yosemite Valley.パタゴニアR1
©Patagonia, Inc.
高い通気性を持つグリッド構造により、着用したままでも快適な行動を可能にします。凹凸が熱を閉じ込め、汗は外へと拡散。常に衣類内をドライな状態に保ちます。登山やクライミングなど、ストップ&ゴーの多いアクティビティに最適です。

【2】季節を問わず使える万能素材

R1の本領が発揮されるのは秋冬の寒い季節。体が温まっていない登り始めから、気温の低い山頂、そのまま下山まで、スタートからゴールまでずっと着ていられるフリースです。いざ寒くなれば、サッとアウターをレイヤリングすればOK。

【3】軽くて動きやすい

撮影:筆者
収納はとてもコンパクト。高い保温性を持ちながらも、かさばりや重量が最小限に抑えられています。夏山の防寒着としても便利で、ザックに忍ばせておいて必要な時にサッと取り出せます。

撮影:筆者
また伸縮性に優れているので、登山やクライミングなどの激しい動きにもウェアが追従。着心地もなめらかで、着用しているストレスを感じさせません。

まさにマルチな使い方ができる「R1」。ここからはさらに、種類ごとの特徴を掘り下げていきましょう!

ココが知りたい!R1にもいろいろ種類があるけど何が違うの?

撮影:筆者
2020年現在、大きく分けて素材別に「R1」「R1エア」「R1テックフェイス」の3タイプがラインナップされています。基本的な機能は前述しましたが、それぞれの特徴は実際に使ってみないとわかりにくいところ。

そこで、以下の3モデルでどんな違いがあるのかを比べてみました。
①R1 フルジップ・フーディ
定価:23,100円 重量:394g(Mサイズ)
 
②R1 エア・フルジップ・フーディ
定価:22,000円 重量:366g(Mサイズ)
 
③R1 テックフェイス・フーディ
定価:24,200円 重量:391g(Mサイズ)

 
ジャケットやプルオーバータイプもありますが、今回は使いやすく人気のフーディを着用しました。それでは詳しくみていきましょう。

①R1フルジップ・フーディ|体にフィットするソフトな着心地が魅力!


撮影:筆者(着用:Mサイズ 身長:169cm)
まずはスタンダードタイプの「R1フルジップ・フーディ」から。こちらのデザインが登場したのは2019年。表面はなめらかなジャージー素材で、体にピタッとフィットする形状になっています。

撮影:筆者
生地は薄手ですが、見た目以上の温かさ。着た瞬間にフリースらしいほんわりとした温もりが伝わってきました。グリッド構造の起毛はスポンジのような柔らかさで、保温性は3モデルで一番高いように感じます。

撮影:筆者
メッシュ構造の左胸ポケットとグリッド構造のハンドポケットが左右に付いています。ハンドポケットは手を入れるとポカポカ温かく、冷えた手を温めたい時に大活躍。

撮影:筆者
バラクラバ形状のフードは抜群のフィット感!フード内にもグリッド構造が施されていて、ビーニーをかぶっているような温かさがあります。上からヘルメットの着用も可能で、スピードが求められるアルパインクライミングでも重宝するでしょう。

撮影:筆者
通常のR1の生地表面には撥水加工は施されていません。水を少量吹きかけると、すぐに浸透していきました。雨や雪の時には積極的にアウターレイヤーを着用する必要がありそうです。

続いては今シーズン登場した新素材「R1エア」をチェックしてみましょう。

②Rエア・フルジップ・フーディ|新登場の素材で“ソウカイ”な着心地を実現!


撮影:筆者(着用:Mサイズ 身長:169cm)
「R1エア・フルジップ・フーディ」は他の2モデルに比べて30gほど軽量で、シルエットはスタイリッシュ。また、表裏の生地が起毛しているので、フリースらしい質感が最も強い印象です。着心地はサラッとしながらも、セーターのような温かさがあります。

撮影:筆者
R1エアはグリッド構造とは異なる新技術を採用しており、中空糸で仕上げたジグザグの起毛が特徴。これにより、激しい運動でも汗を的確に逃す高い通気性を実現します。その分、風を通しやすくもあるので、稜線など風のある場所や静止時はアウターとの組み合わせも必要です。

撮影:筆者
ポケット類は必要最低限。小物を収納しやすい左胸ポケットとフロントに2つのジッパー式ポケットを備えています。

撮影:筆者
ジッパーは鼻の下まで覆うことができ、フードをかぶることでバラクラバとして活躍します。形状はR1フルジップ・フーディに近いですが、少しゆとりのあるフィット感。上からのヘルメットの装着もストレスがありません。

撮影:筆者
R1エアに撥水性はありません。すぐに染み込むことはなさそうですが、雨や雪の場合はアウターを着用しましょう。

最後は2018年に登場した素材「R1テックフェイス」を見てみましょう。

③R1テックフェイス・フーディ|多用途にガシガシ使えるタフなモデル


撮影:筆者(着用:Sサイズ 身長:169cm)
従来のR1の機能を備えつつも、雨や雪、風、擦れなどの外的要因からの強度を高めた製品です。生地はダブル織りでハードフェイスになっており、「R1」や「R1エア」よりも硬い肌触り。サイズ感は他モデルに比べて若干ゆとりのある印象を持ちました。

撮影:筆者
耐久性や耐風性重視のため、他モデルに比べて生地が薄く、中間着としての保温力は低め。R1フルジップ・フーディよりもグリッド構造の間隔が広く起毛が薄くなっています。フリースというよりも“ソフトシェル”をイメージした方が近いかもしれません。

撮影:筆者
R1テックフェイスは表地のDWR(耐久性撥水)加工により撥水性を持っています。どこまで撥水が続くかは検証できませんでしたが、多少の雨や雪であればアウターを着なくても行動ができそうですね!

撮影:筆者
3つのジッパー式ポケットを備えています。左胸ポケットはウェアの内側に、フロントポケット2つはやや高めの位置に配置され、ザックのウエストベルトを付けた状態でもストレスなく開閉できました。

撮影:筆者
フードはバイザー付きで、視界がクリアに保たれます。首元と頭部のドローコードで締め付けでき、シーンに応じた使い方が可能です。

R1にもタイプごとの違いあり!自分に合ったモデルを見つけてみよう

R1
作成:筆者(価格はメンズモデルの税込み表示)
着用してみた結果を元に、R1を独自に評価してみました。今回紹介した3タイプはどれもミドルレイヤーとして申し分ない実力。その中で細かな機能にはそれぞれの特徴があることがわかりました。
 
R1:
オールラウンダータイプ。保温性は最も高い印象で、使い勝手が良い。最初のR1におすすめ。
 
R1エア
軽量・通気性重視。寒冷な状況での激しい運動時、着用しながらの行動に最適。
 
R1テックフェイス
アクション重視。ミドルレイヤーだけでなく、アウターとしても使用可能(夏山など)。

フーディ、プルオーバー、ジャケット、どれを選べばいい?

作成:筆者
R1シリーズには「プルオーバー・フーディ」「プルオーバー」「ジャケット」など、フードやフロントジップの有無が異なるモデルがラインナップしています。
 
フルジップ・フーディ:
着脱が簡単で多用途に使えるモデル。最初の一着にはコレがおすすめ!
 
プルオーバー・フーディ:
厳しい山岳環境に必要とされる機能だけを残したテクニカルモデル。着たままの長時間行動が想定される登山で活躍。
 
プルオーバー、ジャケット:
フーディよりも軽量でかさばらないため、防寒着としてザックに入れておくのに◎

 
メンズモデルのラインナップ(2020年11月現在)
仕様R1R1エアR1テックフェイス
フーディ
(フルジップ)
フーディ
(ハーフジップ)
プルオーバー
(ハーフジップ)
プルオーバー
(クルーネック/ジップなし)
ジャケット
(フルジップ)
 
レディースモデルのラインナップ(2020年11月現在)
仕様R1R1エアR1テックフェイス
フーディ
(フルジップ)
フーディ
(ハーフジップ)
プルオーバー
(ハーフジップ)
プルオーバー
(クルーネック/ジップなし)
ジャケット
(フルジップ)

R1の兄弟モデル「R2」との違いは?

撮影:筆者(R2ジャケット)
現在、パタゴニアのレギュレーター フリースには「R2」というモデルも展開されています。R1と同様に行動&保温着の機能を持ったミドルレイヤーですが、フリース感(起毛感)が強く圧倒的な保温性の高さが特徴
 
厳冬期の中間着や、薄手のダウンの代わりとして3,000m級の夏山の防寒着、小屋泊時のリラックスウェアなどで活躍します。
 
R1シリーズ:
行動重視で、着用しながらのアクティビティに最適
 
R2シリーズ:
保温性重視で、冬山登山など気温の低い環境に最適
▼「R2シリーズ」について詳しくはこちら

一度着たら、もう手放せない!R1で山へ行こう

撮影:筆者
フリースの温かさを持ちながら、かいた汗を素早く拡散させる通気性を持ったR1は唯一無二の存在。着心地も動きやすさも抜群なので、一度着たら手放せません!ミドルレイヤー選びに悩んでいる方に、自信を持っておすすめします。

モデルによって特徴も異なるので、登山の用途に合わせていくつかの種類を揃えておくのもOK。どんな場所でも活躍すること間違いなしのR1で、山へ出かけましょう!

R1シリーズのラインナップはこちら

R1

メンズ・R1フルジップ・フーディ

メンズ・R1フルジップ・フーディ
重さ:394g(Mサイズ)

メンズ・R1フルジップ・フーディ

メンズ・R1プルオーバー・フーディ

メンズ・R1プルオーバー・フーディ
重さ:312g(Mサイズ)

メンズ・R1プルオーバー・フーディ

メンズ・R1プルオーバー

メンズ・R1プルオーバー
重さ:332g(Mサイズ)

メンズ・R1プルオーバー

R1エア

メンズ・R1エア・フルジップ・フーディ

メンズ・R1エア・フルジップ・フーディ
重さ:366g(Mサイズ)

メンズ・R1エア・フルジップ・フーディ

メンズ・R1エア・ジップネック

メンズ・R1エア・ジップネック
重さ:289g(Mサイズ)

メンズ・R1エア・ジップネック

メンズ・R1エア・クルー

メンズ・R1エア・クルー
重さ:275g(Mサイズ)

メンズ・R1エア・クルー

R1テックフェイス

メンズ・R1テックフェイス・フーディ

メンズ・R1テックフェイス・フーディ
重さ:391g(Mサイズ)

メンズ・R1テックフェイス・フーディ

メンズ・R1テックフェイス・ジャケット

メンズ・R1テックフェイス・ジャケット
重さ:326g(Mサイズ)

メンズ・R1テックフェイス・ジャケット

レディースモデルはこちら

メンズモデルとはシルエットやディテールが若干異なるため、ショップで着比べてみるのがおすすめです。

R1

ウィメンズ・R1フルジップ・フーディ

ウィメンズ・R1フルジップ・フーディ
重さ:360g(Sサイズ)

ウィメンズ・R1フルジップ・フーディ

ウィメンズ・R1クルー

ウィメンズ・R1クルー
重さ:258g(Sサイズ)

ウィメンズ・R1クルー

R1エア

ウィメンズ・R1エア・フルジップ・フーディ

ウィメンズ・R1エア・フルジップ・フーディ
重さ:309g(Sサイズ)

ウィメンズ・R1エア・フルジップ・フーディ

ウィメンズ・R1エア・ジップネック

ウィメンズ・R1エア・ジップネック
重さ:252g(Sサイズ)

ウィメンズ・R1エア・ジップネック

ウィメンズ・R1エア・クルー

ウィメンズ・R1エア・クルー
238g(Sサイズ)

ウィメンズ・R1エア・クルー

R1テックフェイス

ウィメンズ・R1テックフェイス・ジャケット

ウィメンズ・R1テックフェイス・ジャケット
重さ:278g(Sサイズ)

ウィメンズ・R1テックフェイス・ジャケット


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橋爪 勇志

日本アルプスに囲まれた、長野県の伊那谷生まれ。登山好きな母親に連れられ、山を駆け巡って育つ。アルパインクライミングや沢登り、冬山縦走など、ちょこっとスパイスの効いた登山が大好き。

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