究極の中間着「パタゴニア/R2」の魅力に迫る!特徴とモデルごとの違いとは

2020/12/14 更新

冬の登山では、夏山以上に服装のレイヤリングの重要性が求められます。その中で、なかなか選択が難しいのがミドルレイヤー(中間着)。そんなミドルレイヤーで“究極の中間着”との異名を持つのがパタゴニアの「R2」です。圧倒的な保温性と行動時の快適性を両立したテクニカルフリース。その魅力とモデルによる違いに迫ってみました。「R1」との違いも要チェック!


アイキャッチ画像撮影:筆者

登山に求められる「ミドルレイヤー」の役割は?

撮影:筆者
登山において、体温を調節する重要な役割を担っているのがミドルレイヤー(中間着)です。汗を逃しながらも身体を保温する機能が求められ、行動性と保温性、その両方が必要とされています。

撮影:筆者
気温の下がる秋冬の登山ともなれば、ミドルレイヤーに求められる機能はさらに重要性を増し、時には生死にも大きく影響することも。そんなシビアな環境下でも自信を持っておすすめできるのが、パタゴニアのテクニカルフリース「R2」です。

冬にもってこい!パタゴニア「R2」はアクティブに使える保温着

撮影:筆者
「R2」は毛足の長い化繊素材のニット構造が特徴です。この起毛が通気性・速乾性を発揮。さらに身体の熱をキープする空間(デッドエア)を多く生み出し、格別の保温性を実現します。

“究極の中間着”との異名を持ち、冬山登山者から圧倒的な支持を得ているR2。その特徴を見てみましょう。

【1】行動&保温の両立により、冬山で力を発揮

撮影:筆者
R2が最も活躍するシーンは厳冬期の山でしょう。この時期の登山は、ミドルレイヤーを着用し続けながらの行動が基本となるため、保温性の高さと共に、行動時の汗を処理してくれる通気・速乾性も重要となります。R2はこれらの機能を高次元で両立しています。

【2】時に行動着、時に防寒着として

撮影:筆者
もちろん活躍の場は夏山にも。高い保温性を持っているため、ダウンの代わりとして夏の3,000m級の山のでの防寒着、小屋泊・テント泊時のリラックスウェアなどに活躍します。濡れても乾きやすく、ダウンのように機能低下しないのが嬉しいポイントです。

【3】コンパクトで着心地も抜群!

撮影:筆者
フリースといえばモコモコして分厚い印象が強いですよね。しかし、R2は軽量でコンパクト。パッキング時もかさばりを抑えて収納できます。

撮影:筆者
毛足の長いニットはふんわりフカフカの肌触り。まさに毛布に包まれているような心地良さで、登山中でもまったくストレスを感じさせません。

様々な機能により、快適な登山を可能にする「R2」。ここからは、R2のモデルごとにどのような違いがあるのかを比べていきましょう。

「R2」と「R2テックフェイス」一体なにが違うの?

撮影:筆者
2020年現在、R2には「R2ジャケット」「R2テックフェイス・ジャケット」「R2テックフェイス・フーディ」の3モデルがリリースされています。いろいろ種類があると、どれが自分に合っているのか悩んでしまいますよね。
 
そこで、「R2」と「R2テックフェイス」で、それぞれどんな特徴があるのかを比べてみました。
 
①R2 ジャケット
定価:24,200円 重量:380g(Mサイズ)
 
②R2 テックフェイス・フーディ
定価:28,600円 重量:485g(Mサイズ)

 
見た目や重量にも違いのある両者。実際の機能を詳しくみていきましょう。

①R2ジャケット|フリースの概念が変わる驚異的な保温性


撮影:筆者(着用サイズ:M モデル身長:169cm)
まずはスタンダードモデルの「R2ジャケット」から。表裏に施された毛足の長い起毛がフリース感を醸し出し、着た瞬間からぬくぬくの温かさが広がります。洗練された見た目もポイントで、街着でも馴染みやすいシンプルデザインの細身シルエットです。

撮影:筆者(左:ポーラテック・サーマル・プロ 右:ポーラテック・パワー・グリッド)
R2ジャケットには2種類の素材が部分的に採用されています。フリースで有名な「ポーラテック社」と共同開発した素材で、ベース生地の「ポーラテック・サーマル・プロ」は高い保温性と通気性、速乾性を発揮。両脇には高伸縮の保温素材「ポーラテック・パワー・グリッド」を使用しています。

撮影:筆者
身体の動きが多い部分に伸縮性のある素材を採用することで、ストレスのない動きやすさを実現。クライミングのような激しい腕の曲げ伸ばしでも、ウェアが突っ張ることなく動きに追従します。

撮影:筆者
左胸に1つ、フロントに2つのジッパー式ポケットを採用。中はメッシュ構造で衣類内の熱が伝わりやすく、ウォームポケットとしても活躍します。

撮影:筆者
フロントポケットの内側はインナーポケットになっています。大容量サイズなので、マップなどもサッと取り出しができそうです。

撮影:筆者
R2ジャケットに撥水加工はされていません。多少の雨や雪ではすぐに内部に浸透することも少ないでしょうが、アウターレイヤーの所持は必須です。

続いてはR2テックフェイス・フーディを詳しく紹介します。

②R2テックフェイス|行動性を重視した多用途なミドルレイヤー


撮影:筆者(着用サイズ:M モデル身長:169cm)
R2ジャケットとは異なった質感の「R2テックフェイス」。ハイロフトのダブル織りによるハードフェイスの生地で強度が高く、雨や雪、風、擦れなどに強いモデルです。触り心地は柔らかくもハリのある感じで、着用感は程よくゆとりがあります。

撮影:筆者
表地はDWR (耐久性撥水)加工により撥水性を保持。防水ではありませんが、少量の雨や雪の侵入を防ぎます。

また、耐久性・耐摩擦性に優れた丈夫な素材で、岩の擦れや木の枝の引っかかりなどでも安心。フリースというよりも、ソフトシェルに近い素材感です。

撮影:筆者
表地とは一変して、裏地はモコモコに起毛しています。R2ジャケットよりも厚手の7.6オンス、ストレッチダブル織りの素材を採用。フリースらしい柔らかくて温かい着心地が身体を包みます。

撮影:筆者
左胸とフロントに左右2つのジッパー式ポケットを配置。フロントポケットはやや高めに配置され、ザックのウエストベルトを付けた状態でもストレスなく開閉できます。

撮影:筆者
フロントポケットの内側には大型のメッシュポケットが付いています。表のポケットに入りきらない、大きめの小物を入れておくのに役立ちます。

撮影:筆者
フードは鼻の下まで覆うことができ、バラクラバとして活躍します。フード内にも起毛素材が使われているのでとても温かく、低温下でも頭部を寒さから保護します。

また、フードの上からでもヘルメットを装着しやすい設計になっています。

R2シリーズを着用してわかった違いをまとめてみた!

R2
作成:筆者(価格はメンズモデルの税込み表示)
試着して機能を確かめた上で、2つのモデルを独自に評価してみました。「R2」と「R2テックフェイス」は、以下のように位置付けることができそうです。
 
R2:
保温性&軽量コンパクト性重視。ミドルレイヤーとして理想的な機能を発揮
 
R2テックフェイス:
行動重視。ミドルレイヤーだけでなくアウターの代わりとしても多用途に使える

ジャケットorフーディ、どちらを選べばいい?

作成:筆者
「R2」はジャケットのみ、「R2テックフェイス」にはジャケットとフーディが展開されています。ジャケットにもフーディにもメリットがあるので、自分の用途に合わせて選ぶと良いですよ。
 
ジャケット
フーディほどかさばらないため、軽量・コンパクト性に優れ、アウターをレイヤリングしやすい
 
フーディ
アウターとして積極的に使いたい場合におすすめ。多用途に使用可能

R2の兄弟モデル「R1」との違いは?

撮影:筆者
パタゴニアのテクニカルフリースには「R1」という兄弟モデルも展開されています。R2と同様に行動&保温着の機能を持ったミドルレイヤーですが、通気・速乾性に優れ行動着として幅広く使えるのが特徴です。
 
R1シリーズ
行動重視で、着用しながらのアクティビティに最適
 
R2シリーズ
保温性重視で、冬山登山など気温の低い環境に最適
▼「R1シリーズ」について詳しくはこちら

中間着の悩みはこれで解決!秋冬の山は「R2」で間違いなし

撮影:筆者
“究極の中間着”の異名を持つ、『圧倒的な保温性』と『快適な行動』を両立した「R2」シリーズ。筆者も出会ってからずっと愛用している心強い相棒です。これからの冬山シーズンで活躍すること間違いなし。自分にピッタリのモデルで、山を思いっきり楽しみましょう!

R2シリーズのラインナップはこちら

メンズモデルとレディースモデルでは、シルエットやディテールが若干異なります。

R2ジャケット

メンズ・R2・ジャケット

メンズ・R2ジャケット
重さ:380g(Mサイズ)

R2ジャケット

ウィメンズ・R2・ジャケット

ウィメンズ・R2ジャケット
重さ:315g(Sサイズ)

ウィメンズ・R2ジャケット

R2テックフェイス・ジャケット

メンズ・R2テックフェイス・ジャケット

メンズ・R2テックフェイス・ジャケット
重さ:380g(Mサイズ)

メンズ・R2テックフェイス・ジャケット

R2テックフェイス・フーディ

メンズ・R2テックフェイス・フーディ

メンズ・R2テックフェイス・フーディ
重さ:485g(Mサイズ)

メンズ・R2テックフェイス・フーディ


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橋爪 勇志

日本アルプスに囲まれた、長野県の伊那谷生まれ。登山好きな母親に連れられ、山を駆け巡って育つ。アルパインクライミングや沢登り、冬山縦走など、ちょこっとスパイスの効いた登山が大好き。

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