登山・山ごはん歴は20年以上! そんな山メシの大ベテランで、大人気の山ごはんブログ『山めし礼讃』の著者・げんさんがYAMA HACKに登場! 毎回テーマを設けて、絶品レシピを厳選してご紹介していきます。
今回は、秋の山でワインとともに楽しむ山ごはん。暑さも過ぎ、澄んだ空気の中で食べる、山ごはんにはうってつけの季節。山歩きを楽しんだら、ご褒美にはワインとおいしい山ごはんで優雅なひとときを。そんなシーンにぴったりなワインに合う山ごはん特集です。
肌寒くなってきた今日この頃…
食欲の秋、一日山を歩いたらお腹もペコペコ。レトルトカレーにビールでもおいしいけれど、せっかくだったら一工夫して、秋の空を見ながらワイン片手に山ごはん。
手軽にできてちょっと本格的なおつまみの気分を味わえるレシピをご紹介します!
① 厚切りベーコンとマッシュルームのアヒージョ
少し肌寒い夕方には、なにか温かいおつまみがほしいですよね。そんなときにピッタリなお手軽にできる一品。
アヒージョなので、冷めにくく、ワインにあうこと請け合いです。
<材料>
厚切りベーコン
マッシュルーム(ホール)缶
パプリカペペロンチーノパスタソース
コンソメ
<作り方>
①マッシュルーム缶を汁ごとシェラカップに入れ、バーナーの弱火にかける。
②その間に、パプリカを細かく刻み、
③沸いてきたら、コンソメを投入。
④そこにペペロンチーノパスタソースを加え、
⑤パプリカをいれて、
⑥厚切りベーコンを投入。
⑦あとは温まるまで、しばしグツグツ煮るだけ。
ほんの数分で、厚切りベーコンとマッシュルームのアヒージョ、できあがり~
シェラカップから漂う、ガーリックの効いたアヒージョの香り。
シェラカップひとつで超かんたん。
ジューシーでうまみたっぷりな厚切りベーコンに、ペペロンチーノソースのガーリック香が効いていて、白ワインがとまらない。シェラカップひとつでできて超お手軽ですが、青空レストランにふさわしい山ごはんになります。
<この山ごはんで使用した道具>
・シェラカップ
・ナイフ
・バーナー
② みょうが入り豚バラのザワークラウト風
ミョウガとキャベツを使い、フレッシュな野菜の味わいをいかしつつ、豚バラのうまみで、ワインにもガッツリあう、ヘルシーおつまみ。
酢がきいているので、疲れたカラダにもやさしい一品です。
<材料>
キャベツ
豚バラ薄切り
みょうが塩
胡椒
すし酢
白ワイン
<作り方>
①キャベツを細切りにし、
②フライパンに放り込んで、軽く塩をする。
③そこに、すし酢を加え、
④白ワインを少々注ぐ。
⑤キャベツの上に、どっさり豚バラをのっけて、
⑥蓋をして蒸し焼きにする。
⑦その間に、みょうがをせん切りにし、
⑧豚バラに火が通り、キャベツがしんなりしてきたら、
⑨みょうがをトッピングし、あら挽き黒胡椒をたっぷりふりかける。
あっという間に、みょうが入り豚バラのザワークラウト風、できあがり~
酢と白ワインで蒸されたキャベツはやわらかく、酸味があって、みょうがの爽やかさと、豚バラのジューシーさが絶妙の相性。白ワインが隠し味になっているので、ワインにあうこと間違いなし。肉と野菜の両方のパワーをもらえる、元気の出る山ごはんです。
<この山ごはんで使用した道具>
・フライパン
・フライパンの蓋
・ナイフ
③ チーズハンバーグシチュー
ガッツリとワインに肉、そんな気分の時にぴったりな、ジューシーで温まる一品。デミグラスソースのコクで満足感たっぷりの山ごはんです。
<材料>
レトルトハンバーグ
フリーズドライビーフシチュー
舞茸
冷凍ブロッコリーとろけるスライスチーズ
コンソメ
乾燥パセリ
<作り方>
①メスティンにお湯を沸かし、
②レトルトハンバーグを規定時間湯煎する。
③最後の2分になったら、冷凍ブロッコリーを一緒にいれて温め、
④温まったハンバーグを取り出し、そこにコンソメを少々加える。
⑤舞茸をちぎって入れ、
⑥フリーズドライのビーフシチューをお湯に溶かす。
※フリーズドライシチューを入れるときには、一度ブロッコリーをメスティンから取り出しておくと、スムースに溶かすことができます。
⑦ハンバーグと添付のデミグラスソースを投入し、
⑧とろけるスライスチーズをのせて、30秒ほど蓋をし、とろとろチーズに。
⑨仕上げにパセリを散らせば、チーズハンバーグシチューのできあがり~
舞茸がシチューの味にコクを加え、ブロッコリーの野菜感もあって、フリーズドライとは思えない出来映え。デミグラスソースで煮込まれたハンバーグはジューシーで、とろとろのチーズがさらに本格的な味わいを醸しだし、赤ワインがとまりません。
<この山ごはんで使用した道具>
・メスティン
・バーナー
・スプーン
秋の深まる山でテントを張ってワイン。おつまみもちょっとした一工夫で本格感があるものを用意すれば、山ごはんのテンションも一気に上がります。
夏山とくらべると、気温もグッと下がってくるので、温かい一品があると心もあたたまりますね。
げんさんプロフィール
ビールを飲むためにテントを担いで山に登り、山ごはんを作るのが趣味。
登山歴、山ごはん歴20年以上。低山からアルプス、日帰りからテント山行まで、四季を通じて休みがあれば山に行き、山めしを作って飲む。
夏は北アルプスや南アルプスを中心に、最近は東北の山にも目覚めている。冬は八ケ岳を中心に、美しい景色と美味しい山ごはんのために山へ繰り出す。
著書に「げんさんの山めしおつまみ」(エンターブレイン)、
共著に「げんさんとよーこさんの山ごはん」(山と渓谷社)、「秒速!山ごはん」(山と渓谷社)などがある。
山ごはんのブログ 「山めし礼讃」