クランプ

「あくまでも自転車は手段の一つ」様々な活動を通してフィールドを活気づける【CLAMP】の想いとは

長野県伊那市の自転車屋「CLAMP(クランプ)」は、トレッキングや釣り、キャンプやランニングなど多様な遊びもカバーするショップ。遊びを通して、日常生活の質の向上や地域貢献へと幅広くリンクし、いまや自転車屋の枠を大きく飛び超えた活動を展開するお店に大注目です!

目次

アイキャッチ画像撮影:筆者

親子で楽しめるOMM?その名も<CMM>!

皆さん、長野県の伊那谷で開催されている<CMM>という大会をご存じでしょうか?
CMMとは「CLAMP Mountain Marathon」の略。その名の通り、山の中を自転車やランで走り回る大会です。

ロゲイニングの様子

提供:CLAMP

大会はフォトロゲイニング形式。制限時間内に地図上のチェックポイントを撮影して廻り、その得点を競い合います。
走力だけでなく読図技術や効率よくポイントを廻るプランニング力も必要で、総合力が求められるスポーツです。

とは言うものの、この動画から伝わってくるのはレースの緊張感というより、純粋に楽しむ参加者の様子。

大盛況の大会

提供:CLAMP

CMMという名前からピンときた方もいらっしゃるかもしれません。実はこの大会、イギリス発祥の伝統ある山岳レース「OMM(※)」にインスパイアされた大会なんです。

しかしながら、本家のトライアルクラスという位置づけでビギナーから楽しめるというのが特徴。未就学児もエントリーが可能で、親子での参加が可能なのもの嬉しいポイントです。

※OMM:「Original Mountain Marathon」の略。1965年にイギリスで初開催。走力や読図力、ルートプランニングなど、山の総合力が試される2日間にわたる山岳レース。

親子で参加

提供:CLAMP

「最初、この大会名はマズイかなと思ったんです(笑)。でも、OMM Japanさんに相談したらこの名称を推してくれました。
それ加え、公式にサポートして頂けることになったんです。」

そう話してくれたのは、CMMを主催する武村さん。今回ご紹介するお店<CLAMP(クランプ)>の店長さんです。

撮影:筆者 店長の武村さんと奥様

大会を主催しているのは「自転車屋さん」

伊那谷

出典:PIXTA

CLAMPがあるのは長野県・伊那市。南アルプスと中央アルプスに抱かれ、中央には天竜川が流れる自然豊かな街は、外遊びに絶好の環境です。

奥行きのある店内に入ると、今注目のガレージブランドのバックパックの他、アウトドアウェアやラニングシューズ、テンカラ竿や焚き火台など、幅広いジャンルのアイテムが目に入ります。

RawLowMountainWorks

撮影:筆者 話題のガレージブランドの取り扱い歴も長い

しかし実はこちらのお店、アウトドアショップではなく「自転車屋」。表の看板に至っては「BIKE SHOP」の文字しかなく、看板を見て入店した方はむしろ自転車以外のアイテムの多さに驚くのではないでしょうか。

CLAMP看板夜

撮影:筆者 ショップの表の看板

「確かに、当初は自転車屋としてスタートしました。
でも僕自身、昔から自転車以外にもスキーやランニングなど、体を動かす事なら何でも好きだった。そしてこの伊那谷というフィールドは山や川が近いので、それを楽しまない手は無い。そんな思いとともに、少しづつ今のお店の形になってきました。

自転車だけを楽しむのではなく、フィールドへのアクセス手段としても使ってほしい。自転車があれば遊びの幅がぐっと広がります。」

自転車やギアが並ぶ店内

撮影:筆者

例えば、自転車で山や川まで行き、そこからトレッキングやフィッシングを楽しむ。
そんな風に、複数の遊びを組み合わせて楽しむというのがコンセプト。特に、ウェアのセレクトはジャンルを超えた遊びに対応できる「汎用性」を重視しているそう。

自転車はフィールドへのアクセス手段。身近なフィールドを存分に楽しむために、あえてジャンルにこだわらない。そんなシンプルな発想を軸に、自転車中心のライフスタイルを提案しているお店なんです。

しかし気になるのが、CMM開催までの経緯。山岳レースであるCMMを、なぜ自転車屋さんが開催するに至ったのでしょうか?

「遊び場を作る」というシンプルな動機がスタート

「もとはといえば、CLAMPの自転車部のメンバーのひとりが、近所の山を遊び場として整備し始めたのが始まりです。」
お店には自転車部やランニング部などの部活動があり、もともとはそのメンバーの個人的な活動がきっかけだったそう。

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