アイキャッチ画像、記事中の写真撮影:筆者
ALL100均×スマホ×コンビニで大丈夫!山の思い出写真を形あるものに残そう
山で撮った思い出の写真、どうしていますか?
スマホやカメラで撮ったら撮りっぱなし。SNSにUPすれば満足!そんな方も多いと思います。
でも、せっかくの写真がスマホやSDカードの中に眠っているだけではもったいない!家でも山の思い出に浸れるように、簡単な飾り方やまとめ方をご紹介します。
プリンターがなくても大丈夫!用意する材料・道具はスマホ、100円ショップ、コンビニですべて事足ります。
飾る / 簡単、シンプル!山のポスター

無料のスマホアプリとコンビニのコピープリントを組み合わせて、お気に入りの山写真でオリジナルのポスターを作りましょう。
アプリ内のレイアウトデザインを使えば、どんな写真もおしゃれなポスターに生まれ変わります。
STEP①|スマホアプリでポスターをデザインしよう

(筆者撮影の白馬岳の写真)
今回は、白馬岳で撮影したこちらの写真をポスターにしてみます。

使うのはこちらの「APRIL」というアプリ。無料でインストールできます。

出典:April- Layouts Photo Collage(アプリ内より)
最初にこの画面が立ち上がったら、「ポスター」をタップします。

出典:April- Layouts Photo Collage(筆者撮影の白馬岳の写真を使用)
カテゴリー「デイリー」の中の、こちらのレイアウトがシンプルでよさそうです。
さっそく写真を選んで配置してみます。もともと縦位置の写真ですが、スクエアにレイアウトされました。

出典:April- Layouts Photo Collage(筆者撮影の白馬岳の写真を使用)
写真の部分をタップすると、フィルターが選べます。
色の感じや明るさなどが少しずつ変わりますので、好みのフィルターを選びましょう。下のスライドバーを移動させれば、フィルターの度合を調整することができます。
また、このレイアウトはもともと写真がスクエアですが、縦横比を自由に変更することも可能です。

出典:April- Layouts Photo Collage(筆者撮影の白馬岳の写真を使用)
自動的に入る文字(おそらく中国語)は、もちろん変更可能です。
一番左のキーボードマークで自由に文字を打つことができます。また、Aaマークで書体デザイン、パレットマークで文字の色も変更できます。
いいタイトルが思いつかないときは、左から2番目のリストマークから英語の素敵なフレーズを選んでもいいですね。

出典:April- Layouts Photo Collage(筆者撮影の白馬岳の写真を使用)
2019年9月に登った白馬岳の写真をシンプルに配置し、「Mt.Shirouma 2019.September」とテキストと書体を変更しました。
思い出の山の名前と日付を英語で添えるだけで、シンプルかつおしゃれなデザインになります。

出典:April- Layouts Photo Collage(筆者撮影の白馬岳の写真を使用)
写真はもちろん複数でもレイアウト可能。



出典:April- Layouts Photo Collage(筆者撮影の写真を使用)
簡単に、おしゃれなポスターができあがります。

出典:April- Layouts Photo Collage(筆者撮影の写真を使用)
ちなみに、無料のレイアウトの中にはこんなデザインも。デザインの知識がなくても、山の写真があれば簡単に作れます!
STEP②|アプリで作ったポスターをコンビニでプリントしよう

スマホの写真をコンビニのコピー機で出力するために、まずは「ネットワークプリント」アプリをインストールします。

出典:ネットワークプリント(アプリ内より)
「ネットワークプリント」は、あらかじめネット上で登録したファイルを、コンビニ(主にローソン・ファミリーマート)に設置されているシャープのマルチコピー機で印刷できる、「ネットワークプリントサービス」の専用アプリです。
※会員登録が必要です

出典:ネットワークプリント(筆者撮影の写真を使用)
Aprilのアプリで作ったポスターのデータを、ネットワークプリント上に登録します。
ローソンまたはファミリーマートのコピー機で出力します。中央のネットワークプリントを選びます。

ネットワークプリントのユーザー番号を入力すれば、登録してある写真がコピー機の画面に表示されます。
コピー用紙なら最大A3サイズまで印刷可能です
インテリアになるポスターのできあがり

複数枚並べて貼るときは、同じレイアウトだと単調になりがちなので、あえてばらばらのレイアウトにして、バランスよく。


100円ショップで手に入るこちらの粘着タックを使えば、ポスターに穴を開けなくても貼れます。こんな感じに丸めてポスターの四隅裏にくっつけて貼ればOK。

コンビニコピー機で出力できるコピー用紙はB5、A4、B4、A3とサイズも4種類あるので、飾りたい部屋のスペースに合わせてプリントしてみてくださいね。
飾る / 絵画みたいな山のキャンバスパネル

写真をキャンバスパネルに転写させて、まるで絵画のような山のキャンバスパネルを作ってみましょう。
工作でおなじみの木工用ボンドで作れます。
STEP①|反転させた写真をコンビニでプリントしよう

(もとの写真)
まずは、パネルにしたい写真をスマホ内で左右反転させます。
iPhoneの場合は、写真を選んだら編集をタップし、この画面になったら左上の反転マークをタップすればOKです。

(反転させた写真)
最初のポスターでご紹介した、ネットワークプリントに反転させた画像を登録し、コンビニのコピー機でパネルに合わせたサイズに出力します。用紙はコピー用紙でOKです。
※このキャンバスパネルは、インクジェットプリンターの写真ではできません。レーザープリンターか、コンビニのカラーコピーのどちらかで作れます。
STEP②|プリントした写真をキャンバスに転写してみよう

出力した写真と絵画用キャンバスパネルのほか、木工用ボンドと刷毛、また写真にはありませんが雑巾もしくはタオルを用意します。
パネル、刷毛、木工用ボンドは全て100円ショップで入手可能。また、パネルはF3サイズだと、ちょうどA4の写真と合うサイズです。

パネルと写真を合わせてみると、大体同じくらいのサイズなのですが、写真の方が少し横長です。

パネルに合わせて写真の縁を手でちぎります。
カッターで切っても可能ですが、縁をちぎってラフにギザギザにした方がなじみやすくなります。

まずはキャンバスパネルに木工用ボンドを刷毛でまんべんなく塗ります。

さらに、写真の表面にも同様にボンドを塗ります。
塗り残しがあるとうまく転写できないので、注意してください。

塗り終わったら、写真をひっくり返してパネルに画像の面を密着させて貼ります。このとき、空気が入らないように手で押し出してください。
まずはふわっと乗せて、中央から空気を外側に押し出すように貼るのがコツです。貼れたら、そのまま1日以上(できれば2日)放置して乾燥させます。
※完全に乾燥させるのがポイント

完全に乾燥したら、濡れ雑巾で表面を濡らします。
水が浸み込むと透けて写真が少し見えます。写真ではちょうど右半分が濡れた状態、左半分は乾いた状態です。

紙が濡れてふやけた状態になったら、雑巾と手で表面の紙の繊維をはがしていきます。
強い力でごしごしこすると、写真の膜がはがれてしまうことがありますので注意してください。

全体の紙の繊維がはがれた状態です。
紙の繊維を全部取り除けたように見えても、ドライヤーで乾かすとまだだいぶ残っていることもあるので、つど濡らして取り除いていきます。

まだ全体的に紙の繊維でうっすら覆われた状態ですが、ここで仕上げに入ります。(もちろん、完全に紙の繊維を取り除くまでがんばってもOK)

仕上げに、ボンドを表面全体に刷毛で塗ります。
塗った直後は乾いていないのでボンドが白いですが、

乾くと透明になります。
雰囲気のあるキャンバスパネルのできあがり

キャンバスパネルの目地がそのまま写真に反映され、まるで絵画のようなパネルになりました。
まとめる / 山の思い出標本BOX&スクラップシート


少し小さいカードサイズに写真をプリントして、箱に入れたり厚紙にスクラップしたりしてまとめてみましょう。
複数の写真をまとめてプリントできる「並べてプリント」機能を使います。

標本箱、クラフトボード、カッター、のり、定規などを用意します。
STEP①|お気に入りの写真をコンビニでプリントしよう

まず、ネットワークプリント上にあらかじめ複数の写真を登録しておき、コンビニコピー機で出力します。使う写真を選んだら「並べてプリント」を選択します。

「並べてプリント」は、A4のほかB5・B4・A3サイズのコピー用紙に、インデックス状に写真を並べてプリントできるサービスです。
ここでは、クレジットカードの大きさの「カードサイズ」を選びます。

A4サイズに限っては、光沢紙とコピー用紙のどちらかが選択できます。
光沢紙の方がコピー用紙よりもやや厚めで丈夫です。標本BOXに入れる方は光沢紙、スクラップシートの方はコピー用紙がおすすめです。
STEP②|プリントした写真をレイアウトしよう

並べてプリントで出力した写真を、少し余白をつけてカットします。


標本BOXは、カットした写真をただ入れるだけなので簡単。
フタが透明で中が見えるので、山の思い出をそのまま入れれば表紙代わりにもなります。

スクラップシートは、100円ショップで購入したクラフトボード(裏表ともに黒い厚紙)にカットした写真をバランスよく配置します。
タイトルを入れるスペース(この作品では左上)も残しておきましょう。配置が決まったら写真をのりで貼ります。

空けておいたスペースに、白のペイントマーカーで山の名前や日付を書き込めば完成。
思い出が詰まった標本BOX&スクラップシートのできあがり

山行ごとに作ってファイリングしてもよいですね。

厚紙なので、そのまま壁に立てかけて飾れます。


いかがでしたか? ちょっと工夫するだけで山の写真をおしゃれに飾ったりまとめたりすることができます。スマホ、100均、コンビニで完結するものばかりですので、ぜひ試してみてくださいね。
山写真イベント「妄想畔小屋 vol.4」2021年11月に開催します!


わたくしホトリ室長saorinの趣味全開の山写真イベント「妄想畔小屋」のvol.4 雲ノ平編、2021年11月に開催いたします!!
もし写真企画室ホトリが山小屋だったら……
山好きホトリ室長saorinのそんな妄想から生まれた、山写真イベント。
そして今回は、山友・写真家の川野恭子氏と一緒に立ち上げたレーベル、yamadori展も同時開催!
初のyamadori会報誌の特集テーマでもある“雲ノ平”が今回の妄想畔小屋の山テーマ。
yamadoriメンバーの川野氏+saorinの二人による雲ノ平写真展、saorinのレーベル「mt.souvenir」オリジナルの山グッズマーケットなど、色んなイベント盛りだくさん!
yamadoriメンバーのトークイベントも開催します!
旅と山モチーフの店 畔商店の色んなアイテムを直接手に取って購入できます。
ぜひ山ワールド全開のホトリに遊びに来てください。
写真企画室ホトリ 室長 saorin
浅草橋の写真アトリエギャラリー「写真企画室ホトリ」室長。
“写真を形あるものに残そう”をテーマに、教室・ワークショップの開催、写真公募展など、様々な企画・活動を行っている。
ここ最近は山登りに夢中。 ”山のおみやげクリエイター”としても活動開始。 マイブランド「mt.souvenir」では、自ら登った山の景色を写真にとじこめて作品を制作。 またサコッシュなど山のグッズを、オリジナルのシルクスクリーンでプリントして制作・販売。写真企画室ホトリで「妄想畔小屋」という名の山写真イベントも主催。 旅と山の写真案内サイト「畔の窓」を運営。
写真企画室ホトリ物語のある旅と山の写真案内サイト「畔の窓」mt.souvenirImstagram|@saorin_fotori