コース詳細

猿倉荘の横にある登山口からスタートして、少し登ると林道に出ます。林道終点まで進むと本格的な登山道が始まり、まずは木段を登っていきます。ここから「白馬尻小屋」を目指しましょう。

何度か沢を渡り、直線的な登りを進むと、大きな石碑の看板がある白馬尻小屋に。小屋を経由して樹林帯の登山道を先に進むと、これから登る日本最大の「白馬大雪渓」が姿を現します。

延々と続く絶景の大雪渓を一歩一歩登っていきます。大雪渓は天候が変わりやすく、落石などもありますので注意して登りましょう。2時間半ほど雪渓を歩くので、軽アイゼンを持参することをおすすめします。

大雪渓を抜けたら今度は、小雪渓やガレ場をトラバースします。登山道脇では、高山植物の楽園が広がる絶景に出会えるでしょう。キツイ登りを進み、徐々に高度を上げていくと「白馬山荘」が近づいてきます。

「白馬岳頂上宿舎」を通過して、1日目の宿泊地である白馬山荘に到着。日本最大の山小屋で、長野県と富山県の境に建っています。2日目の朝はここからスタートし、山頂直下の岩陵部を10分ほど登って白馬岳山頂へ。
日本百名山のひとつ、白馬岳(標高2,932m)の山頂からは、登ってきた大雪渓をはじめ、これから目指す杓子岳や白馬鑓ヶ岳の雄大な姿が一望できます。他には立山連峰や槍ヶ岳、穂高なども堪能できるでしょう。

白馬岳山頂からは、気持ちの良い稜線を歩きながら杓子岳へと向かいます。白馬三山の懐に抱かれ、なだらかな稜線からの絶景を満喫してください。その後「丸山」を緩く下ってコルまでいくと、杓子岳の分岐に。
杓子岳山頂が近づくにつれ、次第に傾斜がきつくなってきます。巻道との分岐がありますので、直登のザレた登山道を山頂方面へ進んでいきましょう。

登り切ると、杓子岳の山頂は白馬岳と同様に切れ落ちた絶壁になっています。山頂はそれほど広くありませんが、こちらも眺望が抜群で、周囲の山々が一望できます。

杓子岳山頂からは、左側が切り立った断崖絶壁の細尾根を歩いていきます。ガレた稜線では十分に足元に注意してください。一度コルまで下がり、登り返して白馬鑓ヶ岳を目指します。

鑓ヶ岳山頂に到着すると、先ほど登頂した白馬岳と杓子岳が望めます。歩んできた美しい稜線とやまなみを心ゆくまで満喫しましょう。帰路は、先に紹介した1泊のピストンコースと同様に下ってください。

2泊目の晩は、鑓温泉小屋に泊まって天然温泉で山行の疲れをじっくり癒しましょう。3日目はのんびりと朝湯を楽しんで、猿倉登山口まで下山してゴールになります。