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2000kmもの海を渡る〇〇。根っこが1mもある△△!山のすごい生きもの図鑑(2ページ目)

山のすごい生き物【動物・昆虫編】

出典:PIXTA

ここまでは、実はすごい山の植物たちをご紹介してきましたが、次は動物・昆虫編。どんなすごーい動物や昆虫がいるんでしょうか?

①ニホンジカとノネズミ|ツノ消失事件の犯人?!ミステリーな関係

ニホンジカ
学名:Cervus nippon
主な日本の生息地:全国の里山から山岳地帯まで
ノネズミ
学名:Apodemus speciosusなど
主な日本の生息地:全国の低地から高山帯まで

ニホンジカ

出典:PIXTA

山の野生動物としては、割とポピュラーなニホンジカ、ツノは12月ごろに抜け落ち、新しく生え変わります。

でも、その落ちたツノ、山で見掛けることはほとんどありませんよね? それもそのはず、すぐにノネズミが食べちゃうからだそうです。そりゃ、見ることないはずですね。

ツノ盗み食い犯人・ノネズミ

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②ミノムシ|ただぶら下がっているだけ?実は切ないメスの一生

学名:Psychidae
主な日本の生息地:全国の庭や公園、里山など(だった、今や絶滅危惧種)

ミノムシ

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木の枝や幹にブラブラとぶら下がっているミノムシ。オスは成虫になると蓑から出てガになりますが、メスは成虫になってもミノの中。交尾も産卵もミノの中。そして死んだらミノから落ちる、外に出られるのは死んだ時だけ……

なんだか切ないメスの一生。そんなミノムシですが、外来種のハエの寄生により、今や絶滅危惧種でもあるそうです。

オスの成虫「ミノガ」は自由の身

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③ツキノワグマ|実は身軽なクマ、木の上で食事することも

学名:Ursus thibetanus
主な日本の生息地:本州、四国の山岳地帯

ツキノワグマ

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日本の野生動物の中では、最大の部類になる「クマ」。山で遭遇したくない、でも、ちょっとだけ見てみたい動物のひとつですね。

大きな体が印象的ですが、実は木登りも得意。そして、木の実を食べる際に木の上に「熊棚(熊床)」を作ります。木の上の方をみていると見つけることができるかも。

樹上の特製チェア・熊棚

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④アサギマダラ|飛行距離なんと2,000kmのスーパーアスリート!

学名:Parantica sita
主な日本の生息地:九州以北の山岳地帯から、南西諸島まで

アサギマダラ

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春から夏、高い山の森や草原でよく見かけるアサギマダラ。うすいブルーのきれいな羽をはばたかせながら飛び回る姿が優雅ですね。

冬を前に海を渡り南下しますが、その距離なんと1,000km〜2000km! 2,000kmというのは、東京から沖縄の与那国島までの距離に相当します。また、大阪から与那国島へ1,650kmを旅したアサギマダラは17日間で渡ったそうで、1日100kmぐらい飛んだ計算に。アサギマダラ、すごすぎる。

注意深く自然を観察してみよう

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ちょっとびっくりな山の植物や、動物、昆虫たち。いつもなんとなく見てきた生き物たちが実はすごい生態を持っているんですね。
次の登山では、ピークハントだけではなく、ちょっと注意深く自然を観察してみませんか? 新たな山の楽しみが見つかるかもしれませんよ。

 

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