山の撮影は稜線の位置に注目!
山頂からどこまでも深い山並みを眺めたとき、もしくは麓から堂々とした山容を見上げたとき、この景色を写真に収めたいと思いますよね。そんなときは山の稜線をできるだけ画面の上に配置して撮影しましょう。思い切り稜線を画面の上に持ってくると、山が目立ち迫力が生まれます。
加藤さん
稜線を画面の上に配置して、山が八割、空が二割くらいのバランスで撮影するのがコツです。
花や仏像は下から撮影する!
登山道の途中で可愛らしい花や優しい表情を浮かべる仏像などを撮影するとき、ありがちなのが「上から目線」の撮影です。被写体を上から撮ると高圧的な写真になってしまいます。
このような被写体に対しては、同じ目線か、もしくは下から見上げるように撮影すると劇的に写真がよくなります。
加藤さん
下から撮ることで尊敬の念も写真に吹き込むことができますよ。
人物もローアングルで撮影しよう!
登頂記念として山頂などで人を撮影をするシーンもよくあります。このような場合は、まず相手の膝の高さでスマホを構えましょう。それから被写体となる人にはやや斜めに構えてもらい、最後に目線だけもらいます。
加藤さん
これだけで手足が長くて顔はほっそり、目はぱっちりの写真が撮れます。
秋の絶景、紅葉は逆光で撮影する!
秋を彩る紅葉は絶好の被写体。赤や黄色のコントラストは誰もが綺麗に撮影したくなりますよね。
紅葉に限らず、光が透過する花びらや新緑などを撮影する場合は「逆光」を意識しましょう。
加藤さん
光が差し込む森の中を歩いている場合、逆光で撮影すると綺麗な写真が撮れます。

「順光」:綺麗に撮れるが、写真が平面になりやすい(人物撮影などにオススメ)
「半逆光」:影ができ、写真に立体感が生まれる(何でもOK)
「逆光」:光を透過する被写体にオススメ(花びらや葉っぱなど)
写真撮影に適した時期はある?
ライター吉澤
教えて頂きたテクニックでもっと写真を撮りたくなりました! 感動的な被写体に出会えるベストシーズンはありますか?
加藤さん
2,000mに満たない低山や里山なら新緑が美しい3〜4月が適期です。それが過ぎると被写体が減ってしまうので、日本アルプスなど3,000m級の山域が撮影ポイントになりますね。
ライター吉澤
紅葉などの見頃の情報はどのように収集するのがオススメですか?
加藤さん
観光協会やビジターセンターに直接問い合せるといいでしょう。正確な情報を教えてくれますよ。
ライター吉澤
本日はありがとうございました!
スマートフォンでも綺麗な写真は十分撮れる!
今やスマートフォンに搭載されているカメラは、一眼レフに退けを取らないほど高性能になっています。そのため、スマートフォンでも綺麗な写真を撮ることは十分に可能です。今回学んだテクニックを覚えて、綺麗な写真をたくさん撮影しましょう!