スマートフォンでも綺麗な写真が撮りたい!すぐに使える簡単撮影テクニック

2020/05/18 更新

登山中に出会う素敵な風景。その時の感動を写真に残したいと思う人は多いはず。でも一眼レフは重いからスマートフォンで綺麗な写真が撮れたらベスト! そこで今回はスマートフォンで実戦できる簡単な撮影テクニックを学んできました!


アイキャッチ画像:加藤幸光(加工/吉澤英晃)

スマートフォンでも綺麗な写真を撮りたい!

出典:PIXTA
一眼レフがあれば綺麗な写真が撮れるかもしれないけど、荷物が重くなるので二の足を踏んでしまう・・・。
「手持ちのスマートフォンで気軽に綺麗な写真を撮りたい」そんなハイカーのために、スマートフォンでも綺麗な写真が撮れる簡単テクニックを紹介します!

教えてくれた人

加藤さん
提供:加藤幸光
撮影テクニックを教えてくれたのは、登山ガイド兼カメラマンとして活躍している加藤幸光さん。
スマートフォンで写真を撮影する講座も開くこの道のプロです。

最初にやって欲しいスマホの設定【グリッド線】

グリッド線
撮影:吉澤英晃
まずはカメラの設定からグリッド線を表示させましょう。グリッド線とは画面を縦横に三分割する線のこと。
グリッド線を表示させると、画面上で被写体の配置場所が把握しやすくなります。
スマフォの設定
作成:吉澤英晃(iOSの場合)
今回使用したスマートフォンは【iPhone 7】。記事内の写真は同機種で撮影したものです。
ほとんどの機種にこのグリッド線の表示機能は備わっているので、手持ちのスマートフォンの設定方法を確認してください。

意識することはたったの4つ!基本テクニック

ライター吉澤
本日はよろしくお願いします。さっそくですが、スマートフォンで“いい写真”を撮るためには特別な操作が必要でしょうか・・・?

加藤さん
スマートフォンでの撮影はとっても簡単。カメラアプリを起動し、画面に写る景色を見ながらシャッターボタンを押すだけです。基本的な操作以外に特別なことはしません。
ただし、ポイントを抑えておくかどうかで写真の見栄えは大きく異ります。これから紹介する誰でもできる簡単テクニックを一緒に学んでいきましょう。

①被写体は中心からズラして配置する

奥多摩駅
撮影:吉澤英晃
ライター吉澤
まずは出発地となる「駅」を撮影してみました。いかがでしょうか?

加藤さん
被写体が真正面にあると安定感はありますが、面白みに欠けますね。

奥多摩駅
撮影:加藤幸光(加工/吉澤英晃)
加藤さん
被写体を中心からズラしてグリッド線の交点に配置すると雰囲気が劇的に変わります。とても簡単なので、ぜひ意識してください。

ライター吉澤
印象が全然違いますね!「いつもと違う写真」という感じがして新鮮です。

②動き回って様々な角度から撮影する

御神木
撮影:吉澤英晃
ライター吉澤
今度は道中に出てくる御神木を撮ってみました。
加藤さん
見たままを撮影してベストな写真を撮ることは難しいです。ここでは自分が「いいな」と思える景色を探すことが大切になります。
御神木_加藤さん
撮影:加藤幸光
加藤さん
例えば、下から見上げて撮影してみるなど、角度をいくつか変えて撮影しましょう。撮る角度によって被写体の写真写りは大きく変化します。
手で枠を作って撮影後の写真をイメージしながら被写体を見てあげるといいですね。被写体と同時に、無駄なものが入り込んでいないか、背景も確認しましょう。

ライター吉澤
同じ被写体でも見る角度が変わると印象も変化しますね。

③撮影する的を絞って無駄を削る

未知の光
撮影:吉澤英晃
ライター吉澤
道に差し込む光が綺麗だなと思って撮影したのですが、いまいちイメージ通りの写真が撮れません・・・

加藤さん
左上や右上に林やコンクリートの壁など、不要な要素が写り込んでしまっているのが原因です。

道の写真
撮影:加藤幸光
加藤さん
そんな時は、思い切って撮りたい物にフォーカスしてみましょう。写真は可能な限り無駄をなくす、マイナスの作業も重要なんです。

ライター吉澤
自分で撮った写真とは全然違うのが分かります!
余計な要素が消えたことによって、「自分が撮りたい」と思った雰囲気がしっかり捉えられています。

④明るさを調整する

明るさ調整
作成:吉澤英晃
加藤さん
これまでのポイントを意識し、構図が決まったら、撮影する前に明るさを調整しましょう。
画面上で被写体をタップしてピントが合うと太陽マークが表示されます。そのまま指を上に動かすと明るく、下に動かすと暗くなるのが分かるはずです。明るさを調整することで、コントラストを高めたり、被写体を目立たせることができます。

明るさ調整
撮影:加藤幸光
ライター吉澤
手前の紅葉と背景の陰影がはっきりしているので、とても鮮やかに見えます!

【応用テクニック】縦と横の構図の使い方

人間が普段見ている風景は横方向に幅が広いため、横長の構図には安心感や安定感があります。これとは別に、奥行きや高度感を表現したいときに使うのが縦長の構図です。
「何を撮りたいか」考えて意識的に使い分けるといいでしょう。
横位置の写真
撮影:吉澤英晃
ライター吉澤
横長の写真は見ていて落ち着く印象を受けますね。

縦位置の写真
撮影:吉澤英晃
加藤さん
これを縦長の写真にすると、奥行きや高度感が伝わってくるはずです。

登山シーンで実践!被写体別の撮影方法

テクニックを覚えたら、被写体別の撮影方法を学んでいきましょう!

山の撮影は稜線の位置に注目!

稜線
撮影:吉澤英晃
山頂からどこまでも深い山並みを眺めたとき、もしくは麓から堂々とした山容を見上げたとき、この景色を写真に収めたいと思いますよね。そんなときは山の稜線をできるだけ画面の上に配置して撮影しましょう。思い切り稜線を画面の上に持ってくると、山が目立ち迫力が生まれます。

加藤さん
稜線を画面の上に配置して、山が八割、空が二割くらいのバランスで撮影するのがコツです。

花や仏像は下から撮影する!

仏像
撮影:加藤幸光
登山道の途中で可愛らしい花や優しい表情を浮かべる仏像などを撮影するとき、ありがちなのが「上から目線」の撮影です。被写体を上から撮ると高圧的な写真になってしまいます。
このような被写体に対しては、同じ目線か、もしくは下から見上げるように撮影すると劇的に写真がよくなります。

加藤さん
下から撮ることで尊敬の念も写真に吹き込むことができますよ。

人物もローアングルで撮影しよう!

人物撮影
撮影:吉澤英晃(左/通常、右/ローアングル)
登頂記念として山頂などで人を撮影をするシーンもよくあります。このような場合は、まず相手の膝の高さでスマホを構えましょう。それから被写体となる人にはやや斜めに構えてもらい、最後に目線だけもらいます。

加藤さん
これだけで手足が長くて顔はほっそり、目はぱっちりの写真が撮れます。

秋の絶景、紅葉は逆光で撮影する!

紅葉
撮影:吉澤英晃
秋を彩る紅葉は絶好の被写体。赤や黄色のコントラストは誰もが綺麗に撮影したくなりますよね。
紅葉に限らず、光が透過する花びらや新緑などを撮影する場合は「逆光」を意識しましょう。

加藤さん
光が差し込む森の中を歩いている場合、逆光で撮影すると綺麗な写真が撮れます。


光の向き
作成:吉澤英晃
順光、逆光、半逆光
撮影:吉澤英晃
「順光」:綺麗に撮れるが、写真が平面になりやすい(人物撮影などにオススメ)
「半逆光」:影ができ、写真に立体感が生まれる(何でもOK)
「逆光」:光を透過する被写体にオススメ(花びらや葉っぱなど)

写真撮影に適した時期はある?

写真
撮影:加藤幸光
ライター吉澤
教えて頂きたテクニックでもっと写真を撮りたくなりました! 感動的な被写体に出会えるベストシーズンはありますか?

加藤さん
2,000mに満たない低山や里山なら新緑が美しい3〜4月が適期です。それが過ぎると被写体が減ってしまうので、日本アルプスなど3,000m級の山域が撮影ポイントになりますね。

ライター吉澤
紅葉などの見頃の情報はどのように収集するのがオススメですか?

加藤さん
観光協会やビジターセンターに直接問い合せるといいでしょう。正確な情報を教えてくれますよ。

ライター吉澤
本日はありがとうございました!

スマートフォンでも綺麗な写真は十分撮れる!

撮影テクニック
撮影:吉澤英晃
今やスマートフォンに搭載されているカメラは、一眼レフに退けを取らないほど高性能になっています。そのため、スマートフォンでも綺麗な写真を撮ることは十分に可能です。今回学んだテクニックを覚えて、綺麗な写真をたくさん撮影しましょう!

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吉澤英晃
吉澤英晃

群馬県出身。大学時代に所属した探検部で登山を開始。以降、沢登り、クライミング、雪山、アイスクライミング、山スキーなど、オールジャンルで山を楽しむ。登山用品の営業職を経て、現在はフリーの編集・ライターとして活動中。

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