ダウンは冬だけ?いえいえ、夏山でも大活躍のダウンジャケット
冬になると街中でもダウンジャケットを目にする機会が増えます。しかし、登山においては、その活躍の季節は冬だけではありません。標高3,000m級の山では、真夏であっても朝晩は気温が10℃を下回る事は珍しいことではなく、しっかりとした防寒具は必須。そんな時、薄手のダウンジャケットが重宝します。
さらに、夏山のアウターとしての使い方だけではなく、冬山ではハードシェル内側の中間着としても活躍。一枚持っているだけでオールシーズン使えるのが、薄手のダウンジャケットなのです。
今回は、そんな薄手のダウンジャケットの中でも驚異の軽さを誇るモンベルのプラズマ1000シリーズのご紹介です。
超高品質のダウンを使用し、驚異の軽量性を実現
ダウンの品質は「フィルパワー」で表現されます。端的に言えば、このフィルパワーが高いほど、軽量でありながらも保温性が高く、高品質ということになります。同じ重さのダウン製品で暖かさを比較した際、フィルパワーの高いダウンほどより暖かいということになります。
一般的に、700フィルパワー以上あれば高品質ダウンと言われています。しかし、プラズマ1000シリーズが使用するダウンはなんと1000フィルパワー。高品質の上を行く、超高品質といっても過言ではありません。このダウンの採用によって130g(※)という驚異の軽さでありながら、十分な保温性を確保することに成功しているのです。
軽量性の秘訣はダウン以外にもあり
驚異の軽量性は、高品質のダウンだけが理由ではありません。その生地にも軽量素材を使用しています。
さらに加えて、キルティングパターンにまでこだわることで、保温性を損なうことなく、とことん軽量化を追求しているのです。
生地も軽量化!極薄のシェルを使用
「7デニール バリスティック エアライト」という極薄素材を生地に使用することで、軽量化を追求。デニールとは、繊維の太さの単位で、数値が大きくなるほど太いということ。こちらの生地は、なんと0.03mmという極細の繊維で高密度に織り上げられています。これにより、軽量性と耐久性の両立が実現しました。
極薄素材と聞くと耐久性に不安を感じるかもしれませんが、岩に擦れたり、藪の中を歩いたりしない限り、大きな問題はありません。ハードではない使い方、例えば夏の朝晩の防寒着としてや、冬の中間着としての使用であれば、耐久性を心配する必要は少ないでしょう。
保温性アップ!独自のキルティングパターン
プラズマ1000をはじめ、軽量性を求めるダウンジャケットには、シンプルな「シングルキルト構造」が採用されることが多いですが、この構造には弱点も。それは、縫い目の部分では空気の層が潰れて、「コールドスポット」と呼ばれる冷気の侵入口が出来てしまうこと。
しかし、個性的な見た目からも分かるように、プラズマ1000では独自のキルティングパターンを採用。これにより縫い目の量を減らし、一般的なキルティングパターンよりもコールドスポットの影響を軽減しました。軽量性を維持しながらも暖かさをキープする、モンベル独自の技術です。
他のダウンジャケットとの違いは?
「オールシーズン使える薄手のダウンジャケット」という用途に絞っても、モンベルには他にも選択肢があり、迷いどころ。
ここでは、薄手で用途が比較的似ている「スペリオダウンシリーズ」と「ライトアルパインシリーズ」との価格や性能を比較してみましょう。