【実話】遺体発見まで2週間。WEBですぐに出来る “3つの登山計画機能” とは

2019/10/29 更新

登山計画書の提出率は半数にも満たない。山岳保険の加入もまだ十分ではありません。山を愛するすべての人に考えてほしい’’安全登山’’。今回は、丹沢で実際に起きた遭難事故の実録と共に、ヤマレコの安全登山機能を3つのシリーズ仕立てでご紹介。第二弾の今回は、登山計画書機能編です。


※訓練時の画像

「登山計画書の未提出」が長引く捜索の1つの要因だった

安全登山出典:西丹沢安全登山協力会 Facebook(※写真はイメージです)
安全登山を考えるシリーズ第二弾は、丹沢遭難事故の実録と共に、ヤマレコの提案する「WEBだけで完結する登山計画書」をご紹介します。捜索から発見まで実に2週間近くが経過してしまった要因の一つには、登山計画書の未提出がありました。
前回記事はこちらから

    登山計画書を出していない人は8割近く。義務化の県もまだまだ少ない。

    遭難者の登山計画書提出の割合の表 登山計画書(登山届)の提出は、義務化をしている県もありますが多くは任意です。そのため「面倒だから」「慣れているから」といった理由や、ビギナーで登山計画書自体をよく理解していないがために提出しないなどなかなか浸透していないのが現状です。

    家族には口頭で「明日、檜洞丸に行くよ」と伝えただけ。

    登山届3出典:西丹沢安全登山協会 Facebook(※写真はイメージです)
    実はこれからお伝えする遭難事故に遭ってしまったのは、YAMA HACK編集部のスタッフの祖母です。今回ご家族の協力のもと実録掲載をしています。祖母を仮にAさんとしましょう。Aさんは、丹沢の檜洞丸からの下山中、分岐地点で石棚山稜方面へ迷い込み遭難しました。その日のうちにご家族は警察へ捜索を依頼。しかし登山計画書が未提出のため、山岳救助隊は危険個所など含め、ルート・遭難した場所をゼロから予測し計画しなければならず、捜索は困難を極めたと考えられます。

    ヘリも1日数回出動したが、捜索は難航。2週間に及んだ。

    救助ヘリの画像
    ※イメージ写真です
    遭難当日、山岳救助隊はつつじ新道と、大石キャンプ場から檜洞丸へ向かう登山道にあたりをつけ暗闇の中を捜索しています。しかし発見にはいたらず、後日ヘリで急な崖の付近で横たわるAさんが発見され、捜索のすべてが完了したときには実に2週間近くが経過していました。

    もし、もっと簡単に登山計画書の作成・提出をすることができたら・・・

    登山計画書届け出口 Aさんは「行ったことがある」「低山だから」という気の緩み、そして仕事の忙しさもあり「作るのが面倒、手間がかかる」といった気持ちから登山計画書の作成と提出を怠ってしまったと考えられます。登山計画書の提出率が増えない理由は、「面倒・手間がかかる」ということも要因としてあるかもしれません。

    安全登山のための「ヤマレコ」アプリ。WEBだけで完結する3つの登山計画機能とは

    ヤマレコロゴ画像 安全登山のために生まれたヤマレコ。一向に増える気配のない登山計画書。より簡単に、そして習慣化出来ることを考え、「WEBだけで完結をする登山計画書」を開発。今回はその中の「ヤマプラ」「下山連絡」「提出機能」をご紹介させて頂きます。

    登山計画機能①ヤマプラ

    ヤマプラ1出典:ヤマプラ

    【特徴】
    ①登山プランの作成が簡単に出来る!
    →山と高原地図の全エリア59点に掲載されている1500もの山に対応しています。ポイントをクリックするだけでルート、時間などが自動算出されるため、簡単に行動計画を作ることが可能

    ②ルート地図とコースタイムを、FBやツイッターなどでも共有出来る!
    →ヤマプラで作ったら、印刷できるだけでなく友人や家族に共有ができます

    ③登山計画書の作成と、GPXの書き出しが出来る!
    →作成したプランをもとに、登山計画書(山行計画書)を作成できます。尚且つ、GPXファイルを書きだすことで、スマホでルート確認をすることが可能


    登山計画機能②下山連絡システム

    登山届6出典:ヤマレコ

    【特徴】
    ①連絡先に、下山連絡メールが届く!
    →山から下りて、携帯電話用WEBサイトから下山連絡の登録をすると、設定したメールアドレスに下山連絡メールが届きます

    ②指定した時間までに連絡がない場合は、下山遅れの通知が届く!
    →何らかのトラブルがあった際、下山遅れの通知が届くことで、家族が本人に連絡をとったり、捜査願いを出す判断につながります

    ③計画書のページで下山したかがわかる!
    →仮に連絡先を登録していなかったとしても、計画書のページから下山したかわかるので安心です

    登山計画機能③提出機能

    ヤマレコの登山計画書提出ページの画像 【特徴】
    ①ヤマプラで作成したルートを元に、登山計画書の作成が出来る!
    →ヤマプラを使えば、自動でルートや時間が入力されます

    ②複数の県警と提携!WEBだけで登山計画書の提出が可能
    →提携している県警には、計画書の提出までWEBで完結できます。提携していないエリアへの登山でも、登山計画書自体を印刷することが出来るので、当日登山ポストへ提出したり、事前に県警にFAXを送りましょう

    登山計画書作成・提出のおさらい

    登山計画書を書く登山者
    ①当日、登山口などで作成・提出することが出来ますが、出来れば事前に作成し、県警にFAXやWEBで提出しよう
    ②家族にも、登山計画書の控えを必ず渡そう
    ③ヤマレコの登山計画書(山行計画書)の作成機能など、WEBも上手に使ってみよう

    登山計画書の作成と提出を、習慣に。

    登山者の画像 遭難は、いくつもの要因が重なって発生します。誰にでも起こりうる可能性があるのです。万が一の時のために、登山計画書の作成と提出は’’習慣’’にしましょう。シリーズ最終章は、山岳保険そして安全登山を特集します。

    【ヤマレコ】http://bit.ly/29jgLUc
    【ヤマプラ】http://bit.ly/29jaFyv
    【いまココ】http://bit.ly/29tL48I

    ・記事内の実録は、YAMA HACK編集部のスタッフ及びご家族の了承を経て記載しております。

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      YAMA HACK編集部

      YAMA HACK運営&記事編集担当。登山をきっかけに自然の力に魅了される。山で飲むコーヒーが大好き。何かあれば必ず山に行き、心身共に整える。山について新しい視点を与えられるような記事作りを心がけて日々執筆活動を行う。

      登山専用コミュニティサイト「ヤマレコ」