COCOHELI ココヘリ / 山岳遭難対策制度(ココヘリ) 550万円までの捜索救助を実施 入会金1,100円OFF
山岳救助訓練の画像

【実話】遺体発見まで2週間。WEBですぐに出来る “3つの登山計画機能” とは

登山計画書の提出率は半数にも満たない。山岳保険の加入もまだ十分ではありません。山を愛するすべての人に考えてほしい’’安全登山’’。今回は、丹沢で実際に起きた遭難事故の実録と共に、ヤマレコの安全登山機能を3つのシリーズ仕立てでご紹介。第二弾の今回は、登山計画書機能編です。

目次

※訓練時の画像

「登山計画書の未提出」が長引く捜索の1つの要因だった

安全登山出典:西丹沢安全登山協力会 Facebook(※写真はイメージです)
安全登山を考えるシリーズ第二弾は、丹沢遭難事故の実録と共に、ヤマレコの提案する「WEBだけで完結する登山計画書」をご紹介します。捜索から発見まで実に2週間近くが経過してしまった要因の一つには、登山計画書の未提出がありました。
前回記事はこちらから

登山計画書を出していない人は8割近く。義務化の県もまだまだ少ない。

遭難者の登山計画書提出の割合の表

登山計画書(登山届)の提出は、義務化をしている県もありますが多くは任意です。そのため「面倒だから」「慣れているから」といった理由や、ビギナーで登山計画書自体をよく理解していないがために提出しないなどなかなか浸透していないのが現状です。

家族には口頭で「明日、檜洞丸に行くよ」と伝えただけ。

登山届3出典:西丹沢安全登山協会 Facebook(※写真はイメージです)
実はこれからお伝えする遭難事故に遭ってしまったのは、YAMA HACK編集部のスタッフの祖母です。今回ご家族の協力のもと実録掲載をしています。祖母を仮にAさんとしましょう。Aさんは、丹沢の檜洞丸からの下山中、分岐地点で石棚山稜方面へ迷い込み遭難しました。その日のうちにご家族は警察へ捜索を依頼。しかし登山計画書が未提出のため、山岳救助隊は危険個所など含め、ルート・遭難した場所をゼロから予測し計画しなければならず、捜索は困難を極めたと考えられます。

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