
続いて2箇所目は八ヶ岳です!
八ヶ岳は、夏沢峠を境に「北八ヶ岳」「南八ヶ岳」に分けられますが、ツクモグサが自生するのは「南八ヶ岳」の横岳付近、詳しくは日ノ岳辺りとなります。

こちらは開花時期には雪もほぼなくなっており、白馬岳と比べアプローチとしての難易度が易しめになるため、ツクモグサを一目見ようと多くのハイカーが鑑賞と撮影に訪れます。

また、尾根筋に咲いていることもあり、青空をバックにしたこんなステキなツクモグサの写真を撮ることが出来るかもしれませんよ!
なお、この株は登山道のすぐ脇の斜面に咲いており、有名で非常に人気のある株です。

こんな風に、八ヶ岳の主峰「赤岳」をバックにツクモグサを撮影できたら、すばらしい思い出の1枚になりますよね。ほかにも登山道の脇に咲いている株が幾つかありますので、思う存分ツクモグサを愛でましょう。
ここに行くならこの植物も要チェック

そして、同シーズンにもうひとつ楽しめる貴重な植物に「ホテイラン」があります。
美濃戸からの分岐に、赤岳鉱泉へ向かう「北沢」ルートと、行者小屋へ向かう「南沢」ルートがありますが、ホテイランは「南沢」ルートから取り付きすぐに群落しています。 こちらも、ひっそり佇むような自生の仕方なので、目を凝らして探してみてください。 比較的容易に発見することができると思います。
ホテイランも絶滅危惧種に指定されている貴重な植物ですので、ダメージを与えないよう、節度を持って楽しみましょう。
綺麗な花を見たいのはわかるけど…グリーンロープは越えないで

登山道脇に自生している株も幾つかありますが、ツクモグサが群落している場所の多くは、登山道外か植生保護のため立入禁止エリアであることがほとんどです。 そのため、スマホではなく、望遠レンズやズーム機能があるカメラを持参することが好ましいです。

が、ツクモグサ撮影のため、登山道外に足を踏み入れたり、時にはグリーンロープ (立入禁止ロープ) を越えて足場のキケンな場所で撮影に夢中なハイカーも見掛けます。 植生へのダメージに加え、自身も非常にキケンな状態です。 このような行為は慎み、山のマナーとルールを守って、高山植物を愛でましょう。
マナーをきちんと守り、ツクモグサ鑑賞を楽しもう!

いかがでしたか? 本州に2箇所しか咲かないツクモグサ、非常に貴重な高山植物のため、ぜひ見てみたいですよね。 現在、ツクモグサが見頃を迎えています。 マナーとルールを守って、このかわいらしいツクモグサの鑑賞にお出掛けしてみてはいかがでしょうか。
皆さま、どうぞ良いハイクを!