霊山|歴史ある修験道の山!さまざまな奇岩を楽しむコース2選

2019/04/19 更新

名勝地としても有名な福島県の名峰霊山。観光地としても人気が高く、特に紅葉の時期には多くの人々で賑わいます。起伏に富んだ登山道には、この地ならではの大きな奇岩があちこちに点在。恐る恐るハシゴで登った岩場の先には、スリリングな絶景が満載です。他の山とはひと味違う霊山の魅力をたっぷり味わってみませんか?


アイキャッチ画像提供:ヤマレコ/bunapow

霊山(りょうぜん)ってどんな山?

霊山
出典:PIXTA
標高所在地最高気温(8月)最低気温(8月)
825m福島県伊達市霊山町石田25.6℃16℃
参考:ヤマレコ
霊山は福島県伊達市と相馬市の境にそびえ、日本百景としても知られる山。標高825mと低山ではありますが「新日本百名山」や「うつくしま百名山」にも選定される名峰です。
また、南北朝時代の貴重な城跡遺構は国の史跡にも指定され、山中では多くの奇岩を楽しめると人気があります。

別名「北の比叡山」とは?

提供: ヤマレコ/bunapow(霊山城跡の看板)
平安時代初期、859年に「慈覚大師」によって開山された霊山は、東北における天台宗の拠点として栄えていました。山中では3,000もの堂や塔が築かれ、最盛期には3,600人もの僧が修行していたとされています。南北朝時代には霊山城が築かれ、激しい戦いの舞台となった歴史も魅力の一つ。

スリル満点、奇岩群を満喫

護摩壇
提供: ヤマレコ/atomic(護摩壇)
霊山登山の楽しみと言えば、様々な形状をした多くの奇岩。山全体が安山岩や火山岩によって形成され、起伏に富んだ地形は見どころもたくさん。霊峰らしいネーミングが多く付けられた岩峰を登ると、やまなみの絶景や霊山ならではの自然の造形美を満喫することもできます。

霊山の登山適期は?

霊山の紅葉
提供:ヤマレコ/atomic (駐車場から望む紅葉の霊山)
四季を通じて登山客が訪れる霊山ですが、4月〜11月の春から晩秋シーズンには多くの人で賑わいます。春は若芽の黄緑が気持ちいいですが、特におすすめなのが紅葉の時期。毎年「霊山紅葉まつり」も催され、最盛期の10月下旬〜11月上旬には、岩峰と色とりどりの鮮やかな紅葉のコラボが絶品です。

天気も必ずチェック

GPSアプリやココヘリも忘れずに!

登山時には必ずGPSアプリなど地図の準備はしておきましょう。また、もしもの遭難時に、登山者を早く見つけ出すことに特化したサービス「ココヘリ」も登山の新常識となりつつありますよ!


【 霊山周遊コース】さまざまな奇岩を巡る

霊山登山コース
提供:YAMAP
【体力レベル】★☆☆☆☆
日帰り
コース全長:約7km
コースタイム:約2時間30分
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
霊山登山口(20分)→宝寿台(3分)→日暮岩入口(14分)→護摩壇入口(10分)→護摩壇(10分)→霊山城跡(10分)→霊山(15分)→望洋台(30分)→弁天岩(18分)→日暮岩入口(3分)→宝寿台(20分)霊山登山口

霊山登山口から登り始める、初心者やファミリーにも人気の周遊コース。登山道は全体的に良く整備されていますが、分岐や岩場も多いので注意が必要な箇所も。奇岩や怪石も多く望め、岩峰の上からはスリリングな絶景も満喫できる魅力的なコースです。霊山登山口
提供: ヤマレコ/Daizenji(登山道入口)
「霊山こどもの村」を過ぎ、周遊コースは霊山登山口駐車場からスタート。登山口からはしばらく歩道や林道を歩きます。
宝寿台
提供: ヤマレコ/Daizenji(宝寿台)
階段の登山道を登り切ると稜線上に出ます。最初の見どころである巨大な「鍛冶屋岩」を過ぎ、鉄ハシゴを登ると「宝寿台」に。ここは眺望も開け絶好の撮影ポイントです。
見下ろし岩からの眺望
提供: ヤマレコ/ maruna(見下ろし岩から望むこどもの村)
宝寿台から100mほど西には「見下ろし岩」があり、先端まで行くと下界が見渡せスリル満点!ゾクゾクする高度感を味わいながら、目の前には吾妻連山などの絶景が一望できます。
国司沢からの眺望
提供: ヤマレコ/Daizenji(国司沢の奇岩と眺望)
見下ろし岩から50mほど北に進むと、分岐である「日暮岩入口」に。ここからは「国司沢」の展望所へ向かい、絶景を満喫しましょう。「天狗の相撲場」は、平らな岩が谷へと突き出す絶壁で迫力がありますよ。
親不知子不知
提供: ヤマレコ/bunapow(親不知子不知)
護摩壇入口からは、岩の回廊の様な「親不知・子不知」へと続きます。登山道も狭く、迫りくる岩壁の脇の登山道には絶壁ですが、安全柵が設置されているので安心。
護摩壇からの眺望
提供: ヤマレコ/bunapow(護摩壇からの眺望)
「護摩壇」までくると、目の前には福島盆地や吾妻山などを満喫できます。このコース中でも1番の眺望を楽しんだら、「国司館跡」を経由して「霊山城跡」へと向かいましょう。
霊山城跡
提供: ヤマレコ/atomic(霊山城跡)
霊山城跡には歴史を記した看板や、いくつかの石碑が建てられています。トイレもあり、敷地も広く芝が茂る気持ちの良い場所なので、ランチ休憩にもってこいのポイント。
霊山山頂
提供: ヤマレコ/Daizenji(霊山山頂)
霊山城跡から10分ほどで、霊山の最高峰である「東物見岩」に到着!見晴らしも良く、晴れていればやまなみの向こうに太平洋を望むこともできます。近くには、霊山寺の僧が修行をした「学問岩」も。
蜂の戸渡り
提供: ヤマレコ/bunapow(蜂の戸渡り)
山頂からは、次に「蜂の戸渡り」へと向かいます。蜂の戸渡りは、切り立った細い岩尾根の上を歩きますので、慎重に進みましょう。「望洋台」からは日暮岩入口方面へ。
分岐
提供: ヤマレコ/atomic(弁天岩入口)
ここからは「弘法の突貫岩」が現れ、その少し北には迫力のある岩場「五百羅漢岩」がそびえます。道標に沿って、祠が祀られた「大山祗神社」へ。突き出した岩場である「弁天岩」は足場が悪いですが、見晴らしは最高です。
弁天岩
提供: ヤマレコ/ropu(山中より弁天岩を望む)
コース最後の岩である「日暮岩」。ハシゴを登って岩の上に出ると、秋には紅葉と弁天岩や見下し岩などの共演が見事です。
日暮岩入口からは登りと同じルートをたどり、霊山登山口まで下ってゴール。

【湧水の里→霊山登山口】充実の縦走コース


霊山縦走コース
提供:YAMAP
【体力レベル】★★☆☆☆
日帰り
コース全長:約8km
コースタイム:約4時間
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
湧水の里(40分)→八方観(35分)→日枝神社(10分)→霊山寺跡(10分)→日枝神社(30分)→霊山城跡(10分)→護摩壇(16分)→天狗の相撲場(15分)→霊山(15分)→望洋台(30分)→弁天岩(18分)→日暮岩入口(3分)→宝寿台(20分)霊山登山口

霊山湧水の里からスタートとして、山頂を目指しながら数々の名勝を巡って霊山登山口をゴールとする縦走コース。こちらから登る「裏霊山」は、あまり人もいないので、静かな登山も満喫できるでしょう。コース距離は長めですが、霊山の歴史や奇岩を満喫するにはもってこいのルートです。
登山口
提供: ヤマレコ/ropu(霊山湧水の里管理事務所)
霊山の山の神、大国様が湧かせたとの由来がある「霊山湧水の里」からスタート。管理事務所のポストに登山届を提出し、園内を通り過ぎて東屋を超えると登山道入口。道標に従い最初は緩やかな樹林帯の登山道を歩いていきましょう。
岩場の登山道
提供: ヤマレコ/miki122(登山道のクサリ場と階段)
分岐や枝道に注意しながら「紫明峰入口」まで進むと、そそり立つ岩壁が迫り鎖場やハシゴ、階段などがが現れこのコースで一番の急登に。「賞仙洞」と呼ばれる岩間を潜ったら「八方観」の岩峰が望めます。
八方観からの眺望
提供: ヤマレコ/ropu(八方観からの眺望)
紫明峰の登山道は、迫力ある岩峰を縫う様に進み、岩の間を潜ったり鉄橋を渡ったり非常にバリエーション豊富です。巨大な「不動岩」の下を通過して、名所の空中回廊「片桟橋」へ。
片桟橋
提供: ヤマレコ/miki122(片桟橋)
高度感抜群の片桟橋からは眺望も良く、安達太良山や吾妻山が望める絶景ポイント!鉄の桟橋なので雨天時などは滑るため、足元に気をつけて渡ってください。
天狗岩
提供: ヤマレコ/maruna(天狗岩と稚児岩)
霊山ならではの景色を堪能しながら、ワシ岩を遠くに眺め、紫明峰ルート最後の奇岩である「稚児岩」と「天狗岩」を満喫しましょう。展望所から望む天狗岩は、その姿からゴリラ岩の愛称も。
霊山寺跡
提供: ヤマレコ/miki122(霊山寺跡)
広く歩きやすい登山道を歩いて行くと、宿坊として大きな寺屋敷があった霊山寺跡に出ます。
釣瓶落とし岩からの眺望
提供: ヤマレコ/maruna(釣瓶落とし岩からの紫明峰)
霊山寺跡から折り返し、日枝神社跡からは分岐を霊山城跡方面へ。途中にある断崖「釣瓶落とし岩」からは眺望が開け、登ってきた紫明峰が一望できます。
天狗の相撲場
提供: ヤマレコ/Daizenji(天狗の相撲場)
霊山城跡にある「西物見岩」からは、遠方に蔵王連峰も眺めることができます。ここからは護摩壇を目指し、親不知子不知、天狗の相撲場を通り、仙人水を経由して霊山山頂へと巡っていきましょう。
霊山山頂から望む山並み
提供: ヤマレコ/ropu(山頂から望むやまなみと太平洋)
霊山山頂からは周遊コースで紹介したルートを利用し、霊山登山口まで下山してゴールです。

霊山周辺の宿泊施設と温泉

霊山に登山する際に、周辺で利用できる施設や温泉をご紹介します。山登りで疲れた身体を温泉で癒したり、霊山を望める部屋でのんびり宿泊するのもステキな思い出になるでしょう!

霊山こどもの村

霊山こどもの村 霊山こどもの村は、霊山の麓の豊かな自然を生かして建てられたこどもの為の施設。体験施設「遊びと学びのミュージアム」をはじめ、様々な施設や遊具があり、オートキャンプ場も設置。キャンプ場にはシャワー棟もあり、木のぬくもりを感じる素敵なコテージも利用できますよ。

住所:〒960-0807 福島県伊達市霊山町石田字宝司沢9-1
電話番号:024-589-2211
営業時間:9時~16時半   3月中旬~12月15日
休園日:毎週水曜日(祝日・GW・夏休みを除く)
入園料:幼児(3歳未満)無料/小人(3歳~中学生)200円/大人(高校生~)400円
オートキャンプ場料金:1張り2,000円〜(1泊)

霊山こどもの村HP

りょうぜん紅彩館

りょうぜん紅彩館 りょうぜん紅彩館は、霊山の麓にある山小屋風の宿泊施設。泊まることはもちろん、それ以外にも日帰りの個室としても利用可能。温泉施設もあり、日帰り入浴やレストランでお食事も楽しめます。湯船からはゆったり霊山を望むことができ、霊山の湧き水で沸かしたお湯が登山で疲れた身体を癒してくれることでしょう。

住所:〒960-0807 福島県伊達市霊山町石田字宝司沢9-1
電話番号:024-859-2233
宿泊料金:8,500円〜(1泊2食)
日帰り入浴料:大人:400円/小人:200円(小学生未満は無料)
営業時間:平日:10時~20時(最終受付は19時)土・日:10時~21時(最終受付は20時)
(12月~3月/10時~18時(最終受付は17時))

霊山こどもの村HP

アクセス・駐車場情報

霊山登山口駐車場


こどもの村を通り過ぎ、奥に進むと霊山登山口があります。駐車場は綺麗に整備され、広い駐車スペースにはトイレも完備。駐車場からは美しい霊山を望むことができますよ。

【基本情報】
住所:〒960-0807  福島県伊達市霊山町石田字大小畑
駐車台数:80台
料金:無料
トイレ:有り

【アクセス方法】
・東北自動車道「福島西・福島飯坂IC」から国道115線に入り車で50分
・阿武隈鉄道「保原駅」からタクシーで30分
・JR常磐線「相馬駅」相馬営業所バス停〜玉野学校前バス停下車→徒歩約1時間

湧水の里駐車場



「霊山湧水の里」にある登山口駐車場。こちらは木々に囲まれたキャンプ場になっており、1泊150円(テント場)と格安で利用できます。

【基本情報】
住所:〒960-0804  福島県伊達市霊山町大石湧水1
駐車台数:6台
料金:無料
トイレ:園内に有り

【アクセス方法】
東北自動車道「国見IC・福島西IC」から車で50分
福島交通「霊山神社バス停」から徒歩約1時間

福島交通時刻表

何度でも登りたい魅惑の霊山

霊山
出典:PIXTA
自然と岩が造り出す美しい霊山。低山ながらも見どころが多く、ワクワクする登山道は飽きることがありません。ちょっぴり怖いけど、高度感のある岩場から望む絶景もきっと良い思い出になることでしょう。霊山は四季を通じて魅力的な山なので、季節ごとに登るのもおすすめです!

【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山してください。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに! ・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんでください。

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霊山
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emi

山や自然が大好きで、今までにたくさんの楽しみや感動をもらってます。山で見る満天の星空と朝焼は格別!大自然のパワーを多くの人に感じて欲しいです。読んだ人が、山に行きたくなるような記事を執筆できるよう頑張ります。

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