思い出に残る2018年の山行は? YAMA HACK編集部の『ゆく年くる年』(2ページ目)

痺れる登山は面白い<編集部N>

今年の山行で最も印象に残っているのは、5月下旬に訪れた岐阜県側の北アルプス・錫杖岳。

撮影:YAMA HACK編集部(錫杖岳)

山岳地帯での岩壁を登ってピークを目指す「アルパインクライミング」をしてきました。

錫杖岳

撮影:YAMA HACK編集部(錫杖岳の前衛壁)

遠目からでもはっきりと確認できる、切り立った山容。立ちはだかる岩壁を目の前に、どのように攻略してやろうかと考えを巡らせます。

錫杖岳

撮影:YAMA HACK編集部(錫杖岳 前衛壁『注文の多い料理店』)

2日目にトライした『注文の多い料理店』というルートでは、スタート地点に取りつくことにも難儀し、「簡単には登らせてくれない」そう感じました。

登り始めてからもルートファインディングに苦戦し、高所でのクライミングというリスクに焦りを覚えます。しかし、恐怖を感じながらも、岩登りを純粋に楽しんでいる自分がいました。「安全」と同じぐらい大事な「楽しむこと」を再確認しましたね。久しぶりに“痺れた”登山でした。


編集部員N
【2019年の目標】
来年も時々山に行って自然を感じたいですね。そのために、日々のトレーニングに励むことが目下の課題です!(笑)。

初めての単独登山でステップアップ!<編集部員F>

休みの予定が誰とも合わず、初めて単独行に挑戦。東京から夜行バスで扇沢に向かい、柏原新道を通り1泊2日で鹿島槍ヶ岳に行くことにしました。

鹿島槍ヶ岳

撮影:YAMA HACK編集部(鹿島槍ヶ岳)

稜線に出るまではまずまずの天気でしたが、次第に天候が悪化。強まる風雨と雷鳴の中、心細く泣きそうになりながら歩き続けました。宿泊予定の冷池山荘が見えた瞬間、「生きていてよかった!」と思ったほど。

2日目の朝もあまり好天ではなかったのですが、たまに雲の隙間からふと見える立山の美しい山並に励まされ、無事に鹿島槍ヶ岳(南峰)を踏むことができました。

鹿島槍ヶ岳

撮影:YAMA HACK編集部(爺ヶ岳付近から振り返った冷池山荘とテント場)

プランニングから休憩のペース、進退判断などすべてを一人で決めなければならず、出発前は楽しみより不安のほうが大きかった始めてのソロ登山。山の楽しさと美しさ、怖さをすべて味わえた思い出深い山行となりました。


編集部員F
【2019年の目標】
来年は3泊以上のロングトレイルやテント泊に挑戦したり、ごはんのおいしい山小屋にもたくさん行ってみたいと思っています。

日本一好きな山で迎えた、人生の節目<編集部員H>

今年、私にはどうしてもやりたいことがありました。それは北岳で誕生日を迎えること。北岳は初めて登った日本アルプス・3,000m級の山で思い入れがあり、「一番好きな山で大切な日を迎えよう!」と以前から決めていました。

北岳

撮影:YAMA HACK編集部(北岳から見る甲斐駒ヶ岳)

アタック当日の朝はお天気も良く、風も穏やかでしたが、山頂に近づくにつれ濃くなっていくガス…。「山頂に行けるだけでもありがたい」と自分に言い聞かせながら登り続けました(笑)。

北岳

撮影:YAMA HACK編集部(北岳山頂から望む間ノ岳方面)

ところが登頂してしばらくすると、どんどんガスがなくなり視界が開け、甲斐駒・仙丈をはじめ、八ヶ岳や塩見まで望めるほどに! 当日の天気予報は雪だったので、予想外の景色に感動したのを覚えています。高価な物をもらうよりも、何倍も嬉しい誕生日プレゼントになりました。

この日は間違いなく、今年の中で一番幸せな日でした。今年は一度しか北岳に行けなかったので、来年はたくさん登ろうと思います!


編集部員H
【2019年の目標】
南アルプス南部を縦走したいです! また、来年はいろいろな講習会に参加し、登山に関する知識をさらに蓄えて一登山者として成長していきたいです。

14年ぶりのリベンジを果たしたマイナー過ぎる名峰「アサヨ峰」<編集部員Y>

初めての日本アルプスは、大学1年の時に経験した南アルプス縦走でした。

甲斐駒ヶ岳へ行く途中の道から

撮影:YAMA HACK編集部(大学1年時、甲斐駒ヶ岳への道中からの景色)

日本最高所の峠・三伏峠から塩見岳、白峰三山、甲斐駒・仙丈ヶ岳を通過し、あとは鳳凰三山を登るだけ。そんな9日目の行程は、北沢長衛小屋(現・長衛小屋)から栗沢山とアサヨ峰を登るというもの。ボロボロの身体で、あと3日、もう少し…そう思っていた矢先にメンバーが体力的な限界を迎えギブアップ。

栗沢山付近で18歳の夏が終わりました。

撮影:YAMA HACK編集部(2018年、アサヨ峰)

そこから14年の月日を経て、今年ついにアサヨ峰にリベンジ登頂。アサヨ峰の魅力は、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、北岳、鳳凰三山と南ア北部のエース級の山を一度に見渡せる360度の大展望。甲斐駒や千丈に比べて極端に登山者が少ないため、絶景を独り占めすることができました。

長衛荘

撮影:YAMA HACK編集部(長衛荘にて。大学当時はサコッシュなんてなかったので、ウエストポーチです(笑)。)

下山後、懐かしくなって昔の写真と見比べてみたら、長衛荘が立派に改築されていることに気づきました。山小屋は新しくなるけれど、自然は変わってないなと、しみじみと感じた登山でした。


編集部員Y
【2019年の目標】
・朝日岳~親不知を歩きとおし、日本海にダイブ
・湯俣温泉から三俣山荘へ続く幻の「伊藤新道」を歩く
どちらかを実現したいです。

2019年もYAMA HACKをどうぞよろしくお願いいたします

ゆく年くる年

出典:PIXTA(編集:YAMA HACK編集部)

YAMA HACK編集部のメンバーもそうですが、登山の楽しみ方は千差万別。YAMA HACKでは、昔ながらの「登山」のイメージにとらわれず、新旧あらゆる楽しみ方を肯定し、これからも伝えていきたいと考えています。

2019年もYAMA HACKをどうぞよろしくお願いいたします。それでは、良いお年をお迎えください!

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