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険しい山から穏やかな山まで、多彩な山が揃う四国地方

そんな四国の森林面積はなんと70%。とても山深い地域でもあるのです。今回は変化に富む四国の山を9座紹介します!
①伊予富士(いよふじ)
②瓶ヶ森(かめがもり)
③笠取山(かさとりやま)
④飯野山(いいのやま)
⑤石鎚山(いしづちやま)
⑥剣山(つるぎさん)
⑦三嶺(みうね)
⑧石立山(いしだてやま)
⑨西赤石山(にしあかいしやま)
⑩東赤石山(ひがしあかいしやま)
四国の山はマイカー・レンタカーがおすすめ!
四国の山を登る時、ネックになるのが移動手段。公共交通機関が登山口まで通っていないことも多いため、マイカーやレンタカーの利用をおすすめします。【初心者向け】往復3時間以内でのんびり散歩
まずは初心者でも楽しむことができる、コースタイムが短い山を4つ紹介します。所要時間は往復でも3時間以内。あっという間に山頂に到達できますが、いずれも息をのむような360°の大パノラマが広がっています。まずは絶景スポットが待つ入門ルートから、四国登山を始めましょう。
伊予富士【愛媛県・高知県】

富士山のような独立峰ではありませんが、山頂からの景色は一見の価値あり。西日本の最高峰である石鎚山や瀬戸内海まで見渡すことができます。

出発地点には水場があるので、まずは水分を補給してから歩きはじめましょう。主稜線に飛び出すといっきに視界が開けます。石鎚山系の連なる峰々を眺めながら進めば山頂はすぐそこです。
伊予富士登山口→伊予富士(約40分)
※寒風山登山口は中級者向けコースです。
【アクセス】
松山自動車道 いよ西条IC→国道11号→国道194号→瓶ヶ森林道
※バスはないのでマイカーかタクシーを利用しましょう。
西条市HP 伊予富士
瓶ヶ森【愛媛県】

山頂付近は笹で覆われた平原のような地形で、「四国のパノラマ台」とも呼ばれている、瀬戸内海を一望できる絶景スポットです。

下山は広大な平原がある「氷見二千石原」へ。50〜70haにもなる笹原の自然美で癒やされた後は、瓶ヶ森の名前の由来になった甌穴「瓶壺」を見学してから帰りましょう。
瓶ヶ森林道駐車場→瓶ヶ森→瓶ヶ森ヒュッテ→白石小屋→瓶壺→駐車場(約1時間50分)
【アクセス】
松山自動車道 小松IC→国道11号→国道194号→瓶ヶ森林道
西条市HP 瓶ヶ森
笠取山(大川嶺)【愛媛県】


石鎚山系の山並みを眺めながらのんびり歩けば、笠取山、大川嶺の山頂はあっという間です。
5月下旬にはダイセンミツバツツジが見頃を迎え、山肌を鮮やかなピンク色に染め上げます。
笠取山登山駐車場→笠取山→大川嶺(約60分)
【アクセス】
松山自動車道 松山IC→国道33号→県道328号
※バスはないのでマイカーかタクシーを利用しましょう。
久万高原町HP
飯野山【香川県】


飯野町登山口(10分)→一王子神社(50分)→飯山登山道分岐(20分)→飯野山(25分)→西又分岐(20分)→丸亀市野外活動センター
【アクセス】
予讃線丸亀駅→丸亀コミュニティバス 飯野・中津線→飯野山登山口下車
【中級者向け】四国を代表する名峰たちを散策
次に紹介するのは、まさに四国の山々を代表する秀峰です。山容、標高もさることながら、修験道の歴史やサロモンの秘宝にまつわる伝説など、知れば知るほど魅力的な山ばかり。その背景にある物語を知れば、登山の楽しさが倍増すること間違いなしです。
石鎚山【愛媛県】
山頂には弥山、天狗岳、南尖峰があり、3つのピークの総体山が「石鎚山」。修験道の山として有名で、日本七霊山にも数えられています。最高峰は天狗岳の1982mで、西日本の最高峰になる日本百名山の一つです。
視界が開けて弥山に到達すると、険しく聳える岩峰が見えます。あれが西日本最高峰の天狗岳。周囲が切れ落ちているので慎重に登りましょう。
山頂成就駅→石鎚神社→夜明峠→弥山→天狗岳(約3時間25分)
【アクセス】
松山自動車道 いよ西条IC→国道11号→国道194号→県道12号→ロープウェイ下谷駅
石槌山ロープウェイ
剣山【徳島県】


おもわず二度見してしまう景色と別れたあとは、ミステリースポットである鶴岩・亀岩を眺めながら坂道を登りましょう。山頂は間もなくです。
スタート地点からは登山リフトを利用することもできます。
剣山登山口→西島→剣山(約1時間40分)
【アクセス】
徳島道 美馬IC→国道438号→見ノ越
剣山観光推進協議会
三嶺【徳島県・高知県】


それからしばらく樹林帯を登り、山頂が近くなると途端に視界が開けてきます。三嶺ヒュッテに着く頃には、辺り一面が笹原に。
無人の山小屋を横目に通過して、最後の坂道を登った先に山頂があります。
名頃駐車場→ダケモミの丘→三嶺(約3時間35分)
【アクセス】
徳島道 美馬IC→国道438号
高知県観光情報サイト よさこいネット
【上級者向け】ごつごつとした険しい岩場に挑戦
最後に上級者向けの山を紹介します。まずは石立山。四国で最も厳しい山の一つ。急斜面を登った先には、足がすくむような岩峰がそそり立ちます。そして赤石山系。東赤石山から西赤石山への縦走路は岩稜ルートになります。いずれの山も、十分な経験を積んでから計画しましょう。石立山【徳島県・高知県】


最後はヤセ尾根を越えると西峰に着きます。ここから北へ進むと見えてくるのが約300mの断崖に囲まれた「捨身嶽」。南へ向かうと山頂です。
べふ峡登山口→竜頭谷→大アゴの岩→刃の尾根→西峰→捨身ケ獄→石立山(約4時間)
【アクセス】
高知自動車道 南国IC→国道195号
高知県観光情報サイト よさこいネット
東赤石山〜西赤石山【愛媛県】

「東赤石山」は赤石山系の中心に位置する最高峰で、標高は1706m。山頂付近にある鉄分を多く含む岩が酸化して赤く見えることが名前の由来といわれています。
「西赤石山」はアケボノツツジの群生地として有名で、見頃は5月上旬。”東洋のマチュピチュ”と呼ばれる鉱山採掘本部があった東平の歴史遺産と共に、人気の観光スポットになっています。

ここから八巻山へ進み、山頂から南下すると、初日の宿泊地「赤石山荘」に到着です。
2日目は岩稜を進み、物住頭を越えると西赤石山に到着。ツツジの時期になると多くの登山者で賑わいます。
1日目:筏津登山口→瀬場谷分岐→東赤石山→八巻山→赤石山荘(約3時間半)
2日目:赤石山荘→石室越→物住頭→西赤石山→銅山越→日浦登山口(4時間45分)
【アクセス】
松山自動車道 新居浜IC→国道11号→県道47号
新居浜市観光サイト 赤石山系マップ
四国は個性豊かな山が揃う、隠れた登山スポット!
皆さん、いかがでしたか?四国にはこの他にも、数多くの山が存在します。そのどれもが魅力的な名峰ばかり。なかでも今回は選りすぐりの9名山をピックアップして紹介しました。すぐにでもトレッキングに出かけたくなりますね。計画を立てる時はこの記事を参考にして、120%楽しんできてください!【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山して下さい。(足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。)
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!
・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんで下さい。