”世界的”に有名な昭和新山。何がすごいの?
標高 | 山頂所在地 | 最高気温(6月-8月) | 最低気温(6月-8月) |
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402m | 北海道有珠郡壮瞥町 | 22.8℃ | 8.6℃ |
「国の特別天然記念物」「日本の地質百選」「日本ジオパーク」「ユネスコ世界ジオパーク」など、実に多くの項目に認定されている昭和新山。かつて麦畑だった場所ですが、1943年の有珠山噴火をきっかけに突如山ができた歴史の浅い火山です。誕生までの記録やゴツゴツとした赤い山肌も珍しく、国内外から注目を集める世界的に有名な山の一つなのです。
昭和新山をはじめ、有珠山・洞爺湖など周辺地域が「洞爺湖有珠山ジオパーク」として認定されています。
ジオパークとは?
- ・地域の地史や地質現象がよくわかる地質遺産を多数含むだけでなく、考古学的・生態学的もしくは文化的な価値のあるサイトも含む、明瞭に境界を定められた地域である。
- ・公的機関・地域社会ならびに民間団体によるしっかりした運営組織と運営・財政計画を持つ。
- ・ジオツーリズムなどを通じて、地域の持続可能な社会・経済発展を育成する。
- ・博物館、自然観察路、ガイド付きツアーなどにより、地球科学や環境問題に関する教育・普及活動を行う。
- ・それぞれの地域の伝統と法に基づき地質遺産を確実に保護する。
- ・世界的ネットワークの一員として、相互に情報交換を行い、会議に参加し、ネットワークを積極的に活性化させる。
【昭和新山の珍しさ①】山の色、形
赤くゴツゴツとした昭和新山の山肌。実はその色・形も昭和新山の特徴の一つです。
通常粘性の低い溶岩の場合、流れるスピードが速いため、凹凸のない黒山肌になるのが一般的。一方昭和新山は粘性の高いデイサイト溶岩によって生まれています。そのため、溶岩が流れる速度が遅く、土が焼かれながら冷えていったため、赤く凹凸のある山肌に形成されたと言われています。
現在は有珠山とともに常時観測火山に指定されています。
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