曽爾高原(そにこうげん)ってどんな場所?
曽爾高原(そにこうげん)は奈良県の東北端、三重県との県境に位置する倶留尊山から亀山の西斜面に広がる標高約700mの高原で、一帯を覆う広大なススキの群生地で有名。風光明媚な歩道があることから「遊歩百選」にも選ばれており、人気のハイキングスポットとなっています。
四季折々の景色を堪能できる曽爾高原
曽爾高原一帯は、室生赤目青山国定公園に指定されている自然豊かな高原リゾート。四季折々の美しい風景をご紹介します。
《春~夏》緑の絨毯が広がる爽快な景色
曽爾高原一帯を覆うススキですが、若葉を出す初夏には一面が新緑の草原となります。若いススキの緑が瑞々しく、夏が近づくにつれ少しずつ緑色が濃くなり、ススキの背も高くなっていきます。
曽爾高原ではススキの草原を守るために、毎年3月下旬から4月の初旬にかけて、山焼きを行っています。他の植物が燃えてしまっても、土深くに根のあるススキはその後成長するので、ススキばかりの草原を保てるのです。
《秋》黄金色に輝く一面のススキ
秋、ススキが最も美しいと言われる季節です。9月に茶色の穂をつけたススキは長く伸び、11月には銀色の穂に変わります。風がそよぐススキの草原はまるで銀の波のうねりのよう。
曽爾高原のススキは夕焼けの時間帯も人気。夕日の時間が近づくとススキの穂は金色へと変わり、日が落ちる前、もっとも黄金色に輝きます。