グリーン、ブルー、銅色…神秘的な【五色沼】
福島県北部の裏磐梯と呼ばれる地域にある五色沼は、ミシュラン・グリーンガイド1つ星にも認定されている景勝地。過去の水蒸気爆発による噴火によって形成された大小・数十もの湖沼群の総称で、正確には「五色沼湖沼群」と言います。沼によって、エメラルドグリーン・コバルトブルー・ターコイズブルーなど色が異なり、時間や季節によっても様相を変える神秘の湖沼です。
五色沼を周るハイキングコース
距離 | コースタイム | 日程 | 難易度 |
---|---|---|---|
3.6km | 1時間15分 | 日帰り | ★ |
五色沼入口(約10分)→毘沙門沼(約45分)→弁天沼(約20分)→柳沼
五色沼自然探勝路は、ポスターなどでおなじみの毘沙門沼や神秘的な瑠璃沼、最も青白色の美しい青沼など8つの沼を巡る散策コース。アップダウンが少なく整備されたコースなので、気軽に裏磐梯の自然の中を歩くことができます。なお、この一帯は「特別保護地区」に指定されているため、植生保護のためにもコースを外れないようにしましょう。
例年、10月中旬頃から五色沼自然探勝路でも紅葉が始まり、カエデ、モミジ、ヤマウルシなどが鮮やかに色づき紅葉のトンネルとなります。点在する湖沼と紅葉、さらに毘沙門沼からは磐梯山の姿を望むこともができるので写真撮影にも最適。沼の岸辺には葦などの花が咲き、風情ある景観を楽しめます。
では、五色沼入口からスタートする散策路上で見ることのできる沼を、順番に紹介していきます。
【毘沙門沼】五色沼で一番大きく、ボートにも乗れる
五色沼の中で最も大きく、多くの人が訪れる毘沙門沼。手漕ぎの貸しボートもあり、水の上から美しい沼を感じることができます。ボート乗り場周辺にはたくさんの鯉が泳ぎ、朱色のハートマークが描かれた白い鯉を見付けると幸せになれるんだとか。また、沼と磐梯山という組み合わせの写真を撮影できるのは、この毘沙門沼と瑠璃沼の2ヶ所だけなので要チェック!
紅葉の時期を迎えると…
紅葉の季節は澄んだコバルトブルーの水面に、赤や黄色の紅葉が精彩な絵画のように写ります。ボートに乗って、湖水から眺める紅葉はまた別格。毘沙門沼前展望台の真っ赤に色付いたカエデもインパクトがありますよ。
【赤沼】沼なのに赤?
青沼や瑠璃沼などのブルーの沼とは異なる雰囲気が漂い、静寂に包まれた赤沼。水の色が赤いわけではなく、沼の淵の草木が鉄錆色に染まることからその名がついたと言われています。