「日焼けをした当日に、お湯で体を温めてしまうと、循環が良くなり炎症が拡大してしまいます。湯船に入るのは避けて、少しぬるめのシャワーを浴びるくらいにしておきましょう。また日焼け止めを落とそうと、顔や体を強くこすってしまうと刺激になり、こちらも炎症を拡大させる原因になります。日焼け当日は落とすことにあまり固執せず、無理のない範囲で優しく洗うようにしてください」(同)
日焼け止めの種類にもよりますが、クレンジング剤で落とす場合には、通常よりもたっぷりの量を使うことで刺激を軽減することができます。洗顔も同じように、肌を摩擦しないようたっぷりの量で優しく洗いましょう。
かゆくて眠れない……。かゆみを鎮めるためには
日焼けをすると肌が乾燥してかゆくなることも多いですよね。辛いですが、かいてしまうのはもちろんNGです。
「対処法としてはかゆみを紛らわせるために、とにかく冷やすこと。市販のかゆみ止めを使うと、刺激となる成分が入っている可能性もあるので注意が必要です。極力使用は避けたほうが良いと思います」(同)
濡らしたタオルや、保冷剤または氷を入れたビニール袋をタオルに包むなどして、かゆみが気になる部位にあてておきましょう。
皮がむけてくるけど、放置しておいて良いの?
日焼けをしてから2〜3日たつと、ダメージを受けた肌を再生する過程で、皮がむけてくることがあります。ついむきたくなってしまいますが、実際は何が正解なのでしょうか。
「皮は無理にはむかず、自然にむけて落ちるのを待つようにしてください。肌の乾燥を解消するために、乳液やクリームで保湿をしましょう。肌をしっとりさせておくと、ちょっとした刺激で無理に皮がむけてしまうことも防止できます」(同)
確かに肌が乾燥している状態だと、衣類とのわずかな擦れでべりっと大きく皮がむけてしまった経験がありました。無理にむいてしまうと肌を痛め、肌に跡が残る原因となってしまうので絶対にやめましょう!
食事やサプリメントで体の内側からケア
「日焼けは、食事やサプリメントといった体の内側からのケアも効果的です。メラニンの生成を抑え、日焼け後のシミやしわの軽減に効果的とされる、抗酸化作用のある成分を摂取すると良いでしょう」(同)
抗酸化作用のある成分、またそれらが摂取できる食べもの
・ビタミンC <柑橘系・ピーマン・じゃがいも>
・リコピン <ミニトマト・スイカ・赤パプリカ>
・ポリフェノール <ベリー系・ほうれんそう・チョコレート>
ビタミンCは美肌効果も高く特におすすめなのだとか。日焼け当日は蒸発した水分を補給するため水を飲んだ方が良いですが、翌日以降は抗酸化作用のある、カテキンを多く含んだ緑茶を飲むと良いそうです。
病院を受診した方が良い症状の目安は?
日焼けをして症状がひどい場合でも、病院を受診したほうがいいのか判断に迷ってしまうことも。見極めの目安を教えてもらいました。
「水ぶくれができてしまったら重度と考え、受診するべきだと思います。また翌日以降もヒリヒリと痛みが続いている場合も、受診をおすすめします。診察では肌の状態を見て、ステロイドを中心とした薬を処方することが多いです」(同)
あくまで目安なので、もし日焼けの症状がひどいと感じる場合や心配なときは、ためらわずに受診をしてください。
正しい日焼け止めの塗り方がある!?
そもそも日焼けを予防するためには、正しい日焼け止めの塗り方を覚えておくことが大事だとか。それだけで、日焼けの仕方に差がでてくるそうです。