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【独占取材】謎多き“山の鉄人”!? 歩荷(ぼっか)さんのヒミツに迫る(3ページ目)

インタビューをうける天田さん

撮影:栗栖 潤

―――逆に、つらいな~、と思うことはありますか?

風の強い日とか雨が降って滑りやすい日に、コケたときですね(笑)

―――えっ、あの荷物を背負ったままコケるんですか?!

はい、たま~にコケます(笑) 今までケガはしたことないですが、当然荷物はバラバラになりますよね。その荷物を元通りに梱包しなおすときは、本当につらいです。そんなときに写真を撮られると余計につらいので、皆さん止めて下さいね(笑)

小屋前の天田さん

撮影:栗栖 潤(この荷物がバラバラに…想像するとたしかに辛い)

―――歩荷さんの立場から、登山者へ伝えたいことは?

最近、日帰りの方が増えていますが、特に尾瀬は朝と夕方の景色が良いので、余裕を持って泊りがけでゆっくり楽しんでほしいですね。あと、やっぱり僕たちの仕事は珍しいのか、先ほども言ったようにスマホとかで仕事中の写真を撮られることも多いんです。ただ、撮るときはできればひと声かけてほしいですね(笑) 特に休憩してるときとか。

尾瀬の歩荷さん

―――最後にひとことメッセージをお願いします!

昔の尾瀬は、捨てられたゴミがすごく多かったらしいです。でも、全国に先駆けて「ゴミの持ち帰り」とかを始めたこともあって、最近では捨てられるゴミも少なく、皆さんのマナーもすごくいいですよね。僕たちは皆さんが山で快適に過ごせるように、飲み物や食料を頑張って運びますので、皆さんは飲んだり食べたりしたゴミを捨てずに、持ち帰るか山小屋に引き取ってもらって下さいね。せっかくの美しい自然を一緒に守っていきましょう!

―――今日は1日本当にありがとうございました!

歩荷さんへの感謝を忘れずに

木道の登山者と歩荷さん

出典:PIXTA

今まで、歩荷さんを見かけると、「あの荷物は何kgくらいなんだろ?」とか「どうやったらあんな荷物を運べるんだろ?」なんて不思議なことだらけだったのが、今回の取材でかなりすっきりしました。想像はしていましたが、やっぱり自然を愛する優しい山の鉄人さんでした。皆さんも山で歩荷さんに出会ったら、「お疲れさまです!」と挨拶してみて下さいね。

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