意外と多い!? 沢歩きが好きな人

水声山色が心地よい! 沢歩きを楽しめる山9座

棒ノ折山(969m)/東京・埼玉

奥秩父に位置する棒ノ折山は、漫画「ヤマノススメ」の舞台になったことでも有名な山。名栗湖から白谷沢を経て山頂へ達するコースは、初心者でも沢登りのような登山ができ人気があります。沢の中を歩き続けるような本格的なコースではありませんが、沢を渡渉したり滝を間近で見ることができ、まるで沢登りをしているような感覚を味わうことができます。
※平成30年3月26現在、白谷沢上部にある東屋付近は、階段破損により通行注意となっています。登山道や遊歩道、林道などの状況については、奥多摩ビジターセンター HPにてご確認ください。
奥多摩ビジターセンター HP
甲武信ヶ岳(2,475m)/長野・山梨・埼玉

日本の中央分水嶺にあり深い原生林の中に鎮座する甲武信ヶ岳。毛木平を起点とする千曲川源流(西沢)に沿ったコースは、沢沿いを歩く箇所が多く涼しい気分で山を楽しむことができます。美しいナメ滝や千曲川信濃川の源流碑があり、季節によっては草花も多く見どころがたくさんあります。
滝子山(1,620m)/山梨

都内からのアクセスも良く、山頂から富士山が美しく見られる山として非常に人気のある滝子山。沢の中を歩き続けることはありませんが、小さな滝やナメるような沢を随所で楽しみながら標高を上げていきます。山頂では秀麗富嶽十二景の一つに数えられている素晴らしい景色を堪能できます。沢沿いの爽やかな登山と山頂からの富士山の眺めと両方が楽しめる一挙両得なコースです。
鳳凰山(地蔵岳2,764m・観音岳2,841m・薬師岳2,780)/山梨

南アルプスの地蔵岳・観音岳・薬師岳を総称して鳳凰三山といいます。駐車場や水場、トイレなどがある青木鉱泉からは、沢沿いに5つの滝を巡りながら登っていきます。コースの途中には水量の多い南精進ヶ滝や落差が大きい五色滝などの名瀑があり、その迫力ある様は圧巻です。三山を縦走するので、鳳凰小屋で一泊するのが一般的となっています。
北岳(3,193m)/山梨

富士山に次ぐ標高日本第2位の北岳は高山植物が豊富な南アルプスの名峰です。広河原から沢の音が心地よい大樺沢沿いを歩くコースは、大樺沢の雪渓や北岳バットレスなど北岳の魅力が凝縮されています。沢には丸太がかかっている箇所が多く水に浸かって登ることはないので、爽やかな沢沿いの山歩きを楽しめます!
※平成29年10月26日現在、大樺沢左俣ルート八本歯のコルから北岳山荘を結ぶトラバース道は崩落の危険が高いため、通行できません。登山道や遊歩道、林道などの状況については、山梨県 HPをご確認ください。
山梨県 HP
常念岳(2,857m)/長野

安曇野からどっしりとし均整のとれた山容を見せる常念岳は日本百名山のひとつ。登山口から最初は比較的なだらかな道が続き、沢を何度も渡りながら沢沿いを登っていきます。胸突八丁の急登や樹林帯の急斜面を越えれば槍、穂高など北アルプスが見渡せる絶景が待っています。途中には清流を湛える大滝などもありバランスのとれたコースで、早朝出発をすれば日帰りも可能です。
巻機山(1,967m)/新潟

山麓の機織り伝説から山名がついた巻機山は、山頂付近に池塘が点在する草原を有する高山植物が豊富な山。桜坂からヌクビ沢をツメる上級者コースは、割吹上ノ滝や行者の滝などいくつもの滝や奇岩を眺めながら、本格的な沢登りを楽しむことができます。プールのように広いヌクビ沢出合では、飛び込んで登山の汗を流すこともできるかも!? なお、このコースでの下山は禁止されています。
金剛山(1,125m)/大阪・奈良

金剛山とは葛木岳・湧出岳・大日岳の3峰からなる金剛山地の主峰のこと。標高は最高地点でも1,125mと高くはないながらも48ものルートがあると言われ、様々な楽しみ方ができる人気の山です。小さな滝や岩がゴロゴロしている細尾谷コースは、沢を登るので涼やかに登山を楽しめます。なお、時期によっては水量が多いこともあるので防水性のあるミドルカット以上の装備で行くことをおすすめします。
西沢渓谷/山梨

息をのむほどの美しさで有名な「七ツ釜五段の滝」がある西沢渓谷。登山というよりはハイキングに近いのですが、渓谷の美しさと迫力は他の沢歩きができる山に引けを取りません。コバルトブルーの川面はいくら見ていても飽きることはなく、数多くの滝や吊り橋などもあり楽しみ方は様々。温泉やほうとうなどの名物も多く、新緑や紅葉のシーズンは多くのハイカーで賑わいます。
沢歩きで自然を堪能しよう!
