国際クラスの山岳観光地「立山」へ行こう!
2017年2月に公開された「ミシュラン・グリーンガイド(富山WEB版)」で「立山黒部アルペンルート」と「雪の大谷、室堂エリア」が3つ星を獲得した立山エリア。国内だけでなく海外からの観光客にも広く知られることとなり、人気スポットとなりました。
今回は3つ星に選ばれた「立山黒部アルペンルート」を満喫するための観光モデルコースを紹介します。
「立山黒部アルペンルート」はどんなところ?
「立山黒部アルペンルート」とは、標高3015mを誇る立山を中心とした北アルプスの峰々を貫く、総延長37.2km、最大高低差1,975mの山岳観光ルートです。
起点終点は北アルプスをはさんだ富山県立山町と長野県大町市。そのあいだを、バスやケーブルカー、ロープウェイなどを利用して観光することができます。
またほぼ中間地点にある室堂は、立山三山や剱岳の登山起点としてもよく知られています。
【午前】立山の大自然を散策しよう!
北アルプスの最深部ともいえる自然にアクセスができる、立山黒部アルペンルート。1日で満喫するためには、どう巡るかが重要。午前中は立山駅〜室堂までの立山の大自然を体感しましょう。
スタートは立山駅
富山県にある立山駅からスタート。マイカーはこれより先には入れません。山の斜面にある駅は、1階が富山地方鉄道立山駅、2階がケーブルカー駅になっています。今回は富山側を起点としますが、長野側からの逆ルートも同様に可能です。
コース①「美女平」を散策
立山駅(立山ケーブルカー7分)→美女平
散策時間:ブナ坂まで約2時間30分(往復)
美女平(びじょだいら)は標高977mに位置。立山杉や広葉樹林など「森の巨人たち百選」にも選ばれた巨木が茂り、「森林浴の森100選」にも選ばれています。駅前には恋愛成就で知られている「美女杉」がたっていて、多くの人がお参りに訪れています。
このエリアでは遊歩道の散策が楽しめます。最も大回りとなるブナ坂までの周回は約2時間30分ですが、ショートコースでの散策も可能です。遊歩道は整備されており歩きやすくなっています。バードウォッチングで知られ、野鳥の楽園としても有名です。
コース②「弥陀ヶ原高原」を散策
美女平(立山高山バス30分)→弥陀ヶ原
散策時間:コースにより20~120分
続いて紹介するのは、「弥陀ヶ原」を散策するコースです。南北2km、東西4kmの広々とした大草原を木道で渡ります。高山植物や約3000もの池塘など見どころが多く、世界的な湿地の保全に努める「ラムサール条約」湿地に指定されています。
弥陀ヶ原の散策には、短めのコースや、2時間程度かけて回るコース、立山カルデラ展望台まで足を延ばすコースがあります。夏には見事な高山植物が咲きほこり、チョウや珍しいトンボも観察できます。
コース③「室堂」を散策
美女平(立山高山バス50分)→室堂
散策時間:約90分
立山登山の拠点となる室堂。ターミナル前には名水百選の名水が楽しめるスポットがあり、登山者の喉を潤しています。室堂の歴史は修験者にもさかのぼり、日本最古の山小屋「室堂小屋(立山室堂)」は国の重要文化財となっています。そんな室堂ですが、見どころが季節によって魅力が大きく変わります。
【春〜初夏】雪の大谷ウォーク
立山名物と言ってもいいのが、約20mもの雪の壁を間近に見ながら散策する「雪の大谷ウォーク」。豪雪地帯ならではの迫力です。
雪の大谷ウォークの詳細はこちら!
【夏】空を移す火山湖「みくりが池」
夏であれば、みくりが池の散策がおすすめ。一周するコースは90分ほどです。みくりが池とは水深15mの火口湖で、その水面に映り込む壮大なアルプスの景観は見事です!
【秋】まさに錦繍と呼ぶべき「紅葉」
室堂は標高2450mに位置しているため、本州ではいち早く紅葉シーズンを迎えます。例年9月中旬から始まり、赤や黄色に染まります。