アイキャッチ画像撮影:YAMA HACK編集部
みんなの登山でのお悩みは何ですか?

みなさんは、登山での悩みはありますか? YAMA HACK編集部の中には、下山時にどうしても膝が痛くなってしまうという部員がいます。そんな編集部員が最近気になっているのが、登山靴用のインソール。どうやら、インソールを入れると快適さが変わるらしいのです。
登山靴にインソールは必要ないって!?

「インソールってもともと登山靴に入っているし、どういうこと!?」 「必要性を感じたことがないのだけれど……」なん声も聞こえてきます。
そこで今日は、インソールについて調査!

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足は体の土台であり、足裏はその足を支える機能を持つ非常に大事なパーツ。登山靴にもともと入っているインソールでも大丈夫ですが、足を酷使する登山では、自分に合ったインソールを入れた方がより快適な登山ができるんです!
登山中に足が痛くなったことない?
みんなストック使ってるでしょ?
「足のアーチ」と「疲れ」は切っても切れない関係!?
インソールにはメリットしかない!?

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もちろん、足本来の力を発揮させるためには、足裏を鍛えるためのストレッチやトレーニングを続けることが大切。とはいえ、根気がいるのも事実です……。
インソールはなくても困らないけれど、足のアーチのことを考えると、サポート要員としてあるに越したことはないということ。では、登山用のインソールにはいったいどんな種類があるのでしょうか?
こんなに高いインソール誰が買うの!?

撮影:YAMA HACK編集部
インソールはインソール専門メーカーやシューズメーカー、スポーツケアブランドなどから様々な種類が出ています。なかには登山に特化したものも多数!
ただ…… インソールを買おうとしてそのお値段にびっくりしたことはありませんか? 登山向けにどんなインソールが販売されているのかを、値段順に見てみましょう。
オリンピック選手も使用しているBMZのインソール。「足の骨格バランス」を整える考え方の理論の特許を持っていて、他にはないインソールを作っています。安定性と運動性を兼ね備え、なかでもカーボンを使用したインソールは軽量で登山に最適です。
オリンピック選手も使っているなんて期待大!
気になるお値段は……い、いちまんきゅうせんえん!? 靴が買えちゃう……。
SIDAS コンフォートプラス
約50年間インソールの研究開発をしてきたSIDASのインソール。コンフォートプラスは幅広い用途に対応するインソールで、反発性とクッション性のバランスが良い素材により、かかとと土踏まずをサポートします。
オールラウンドタイプなら登山でも間違いないですね!
気になるお値段は……おー、なかなかですねぇ……。
TENTIAL INSOLE
リカバリーウェアが注目を集めているコンディショニングブランド、TENTIALのインソールは、特許技術の「キュボイドバランス理論」を採用。足の外側部の中心にある立方骨を持ち上げて安定させることで、浮指を改善。外足部の安定性と内側部の運動性を同時にサポートしてくれます。また、足圧が分散され、指を含む足裏全体を使えるように。
安定した体幹と正しい姿勢へと導いてくれるというのは魅力的。
技術が詰まったインソールの価格はこれくらいが妥当なのでしょうか……。
SIDAS アウトドア 3D
SIDASの中でも、登山・トレッキング時に最適なクッション性を備えたインソール。膝への負担軽減をサポートしてくれます。細かい通気口により、ムレを防ぐ工夫も。
登山で初めてインソールを使うなら、「アウトドア向け」というのは安心ですね。
お値段は……このへんであればギリギリ手を出せるかも!?
ZAMST Footcraft STANDARD CUSHION+(MIDDLE)
医療現場で培った知識と技術により、幅広いスポーツ分野で支持されているZAMST。
このインソールは、衝撃吸収に特化したモデルで、LOW・MIDDLE・HIGH3種類から、自分のアーチの高さにあったものを選べます。よりフィット性が良く、長時間歩行する登山に最適。足の自然な動きをサポートして、足に負担の少ない状態を保ってくれます。
より自分の足にぴったりなインソールが見つかりそうですね!
価格の相場は、このあたりでしょうか。
SORBOTHANE DSISソルボトレッキングエア(MEN’S)
足の専門医や足と健康の専門家と共に開発したサポーターやインソールが揃うSORBOTHANE。
トレッキング専用に開発されたインソール。独自の衝撃吸収素材は軽量で通気性にも優れています。足だけではなく腰への負担を軽減する構造になってるので、重たい荷物を背負っての登山にもおすすめ。
腰への負担軽減はありがたい!
気になるお値段は……おっ、いいねいいね!その調子!
SOFSOLE スタビリティー
スポーツ障害防止のコンセプトから生まれた米国ブランドのSOFSOLE。
このインソールは硬めの素材で、不整地を歩くときの安定感とサポート力が高いモデル。疲労の軽減やパフォーマンスアップをサポートします。上面素材には、優れた通気性と消臭効果があることもポイント。
「疲労を蓄積しにくい構造」に惹かれますね!
値段も良心的です。
SOFSOLE エアー プラス
アーチとかかと部分がエアー構造「SKYDEX®エアーカプセル」になっており、衝撃を吸収しながらエネルギーへと変換する仕組み。前足部にソフトジェルが入っていて踏み出すときの足底の負担を軽減してくれます。湿度を制御するクールマックス素材を使っているのもポイントです。
エアー構造の履き心地が気になりますね。
ついに3,000円を切りました!あれ、なんだか安く感じてきたかも……。
実際に、登山用にインソールを買ってみた!
やはり実際に使ってみないと本当に効果があるのか信じがたいところ。とある編集部員がインソールを購入したようなので、レビューを見てみましょう。その実力ははたして!?
買ったインソールはコレ!

撮影:YAMA HACK編集部
<SIDAS>3フィート・アクション・ミドル 7,590円(税込)
下山時に膝が痛くなることが多い編集部員Eです。たくさん種類のあるインソールの中から、シダスのインソールを選んでみました。お値段は、せっかく購入するならとちょっと奮発!
特長は……
- ミドル対応 土踏まず厚 32mm
- カカトのジェルが高い衝撃吸収性を発揮
- ダイナミックアーチフレックスシェルが安定性とソフトなフィーリングを両立
- グロップ力のあるモデル。前後左右の激しい動きに適したモデル
- ロングカッティングシェイプは、つま先の長い靴にもフィット
引用:SIDAS JAPAN

撮影:YAMA HACK編集部
このインソールは登山専用ではなくスポーツ用なのですが、決め手は土踏まずのアーチ部分とかかとのクッション性。ハイ・ミドル・ローの3つのアーチ形状があり、自分の足にあったものを選べます。編集部員Eの足にはミッドが合いました。

撮影:YAMA HACK編集部
かかとに入っているジェルは、かなりの弾力!足を置いただけでも、そのクッション性の高さを感じられます。
もともとのインソールと比べてみた!

撮影:YAMA HACK編集部
(右)は自分の持っている登山靴にもともと入っていたインソール。上からの写真では、あまり差が分かりませんが……

撮影:YAMA HACK編集部
裏側は一目瞭然!もともとのインソールには、もちろんジェルは入っていませんでした。

撮影:YAMA HACK編集部
足の外側から見た形状です。かかとの高さがだいぶ違います。インソールに足を乗せてみると、もともとのインソールはクッション性がなく、地面が近い感覚。靴に入っているときは何も感じなかったのに、不思議ですね……。

撮影:YAMA HACK編集部
土踏まずにいたっては差が歴然!もともとのインソールは比較的平坦なフォルムで、足を置くと足裏がべちゃっと広がるイメージです。

撮影:YAMA HACK編集部
前後から見ると、土踏まずの形状やかかとの高さの差がはっきりと分かります。
山で実際にインソールを試してみた!

撮影:YAMA HACK編集部
試しに足を置いただけでも好感触だったインソール。山行で実際に使ってみました。

撮影:YAMA HACK編集部
「!!!!!」
なんでしょう、勝手に土踏まずが押し上げられるこの感覚。ジェルのおかげでカカトのクッション性も高くなっているので、下り坂や階段でも衝撃が抑えられているような!?

撮影:YAMA HACK編集部
今回、低山での往復2時間半程度の登山で試しただけなので、いつも悩んでいる膝の痛みが軽減されるかどうかまでは分かりませんでした。
ただ、インソールを変えただけで、足入れや歩き心地は格段に良くなったと思います!特にインソールが「足裏のアーチ」を作ってくれているのを実感できました。
インソールもそうですが、登山用品て使ってみないと良さが分からないものが多いことを再認識。「ちょっと値が張るな」と思っても、足や膝、腰になにかしらの悩みがあるなら、試してみる価値はありそうです。
インソールを侮るなかれ!登山にもおすすめ

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登山で毎回足に痛みが出たり擦れたりしていませんか? もしかしたらインソールを使用することで解決できるかもしれません。その際大事なのは自分の足に合ったインソールを選ぶこと。インソールでそんなに変わるものなのか……と思っている方も、ぜひ試してみては?