諸説あり!日本三霊山と日本三大霊山

日本三霊山とは別に「日本三大霊山」という名数も存在しています。日本三霊山同様に、富士山・白山・立山を挙げて三大霊山とする見方の他、立山の代わりに、近年も噴火して活動を続ける火山「御嶽山」を加えて「富士山・白山・御嶽山」を三大霊山とする説もあります。
日本三大霊山の諸説その2:木曽御嶽山

御嶽山をご神体とする御嶽信仰は、富士山の富士講と並び民衆の信仰を集めた霊山として知られていますが、平安~室町の信仰の黎明期である当初は厳しい修行を経た者だけが登拝を許されるという独自の山岳信仰の風習がありました。
江戸時代に入り、次第に厳しい修行をしなくても水行のみで登れるようになって大衆化したことで、毎年何十万人もの登拝に訪れる人々で賑わうようになったと言われています。

御嶽山には山頂に奥社を持つ御嶽神社があり、麓に里社、王滝村上島に三社、三岳村黒沢に若宮と本社を抱えています。御嶽神社では、日本神話の神である「国常立尊」、「大己貴命」、「少彦名命」を御嶽大神として祀っています。

御嶽山には旧教派神道系など御嶽信仰の教団が数多く存在し、現在でも御嶽信仰は息づいています。毎年夏には白装束で参拝する講社と呼ばれる信者が御嶽山を登って祈りを捧げています。
日本三大霊場って?

霊的な力があるとされて信仰を集める場所を霊場といい、山の多い日本では山岳信仰の影響によって霊場が山にあることが多いのが特徴です。特に、恐山・比叡山・高野山の3山は日本三大霊場とも言われています。詳しくはこちらの記事をチェック!
日本三霊山を訪れ、神聖な気を取り込もう!

日本有数のパワースポットである日本三霊山が持つ背景や歴史は深く、人々の信仰や畏怖の念を受けてきたことが分かります。実際に訪れることで、そのことをより実感できることでしょう。日本の山は人々の信仰を集め長い歴史や深い背景を持つものが多いので、登って終わりではなく、その山が持つ背景を探ることでもっと深く山を楽しめるはずですよ!