丹沢山|日帰りもできてアクセス抜群!富士山の絶景が楽しめる登山ルート4選

2021/03/23 更新

「丹沢山」は神奈川県西部にある丹沢山地の中にある日本百名山のひとつ。首都圏からアクセスしやすく、整備された登山道は歩きやすくいので初心者にもおすすめ。山々の絶景と、雄大な富士山の姿を堪能できます。今回は「丹沢山」の特徴や日帰り登山コース、アクセス、駐車場、山小屋、温泉などの情報もご紹介します!

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、山小屋営業ならびに交通状況などに変更が生じている可能性があります。 山小屋や行政・関連機関が発信する最新情報を入手したうえで登山計画を立て、安全登山をしましょう。


アイキャッチ画像出典:PIXTA

神奈川にある日本百名山「丹沢山」

丹沢1
出典:PIXTA
標高山頂所在地山域最高気温(6月−8月)最低気温(6月−8月)
1,567m神奈川県相模原市緑区
・山北町・清川村
丹沢山地20.2℃8.1℃
「丹沢山」は神奈川県西部にある丹沢山地の中にある日本百名山のひとつ。周辺の蛭ヶ岳、塔ノ岳などの山々とともに「丹沢大山国定公園」に指定されています。丹沢山周辺の山並みはもちろん、雄大な富士山の姿を堪能できます。

また東京や関東周辺からアクセスがしやすく交通の便もよいため、多くの登山者が訪れます。登山道は概ね整備されていて歩きやすく、ルートも豊富なため、リピーターも飽きずに登ることができます。

今回は多くの登山者から愛される「丹沢山」について、その魅力や日帰り登山コース、アクセス、駐車場、山小屋や温泉情報を紹介します。

丹沢山から見渡す大パノラマ

丹沢 富士山
出典:PIXTA
丹沢山から眺める丹沢山脈の雄大な自然と、その奥にそびえ立つ富士山の景色は圧巻。夕焼けに照らされた姿や、早朝の雲海に包まれた景色など、眺める時間や季節によって様々な表情をみせてくれる丹沢山。訪れる度に新鮮な眺望を目にすることができます。

丹沢山の天気

事前に週間予報など天気情報をチェック!とくに山頂との気温差は大きいため、服装や装備を確認しておきましょう。

てんきとくらす|丹沢山の週間天気
※登山指数を参考に、天気予報や天気概況などの情報も検討したうえで登山計画を立てましょう


登山におすすめシーズンは?

丹沢山の豊かな自然は季節ごとに魅力ある表情を見せてくれます。そこで丹沢山のおすすめシーズンを紹介します。

色とりどりの花に包まれる春

丹沢 シロヤシオ
出典:PIXTA
丹沢山の春は花の宝庫。3月下旬から黄色のミツマタが咲き始め、4月初旬から濃いピンクのミツバツツジや、淡いピンクのヤマツツジ。さらに、ゴールデンウィークあたりからは純白のシロヤシオや、紅紫のトウゴクミツバツツジと、色とりどりの花が春の丹沢を彩ります。

登山を楽しむなら春~初夏、秋がおすすめ!

丹沢 夏
出典:PIXTA
丹沢山登山に適した時期は、花に包まれる春から初夏、そして紅葉が美しい秋がおすすめです。真夏は気温が高く日差しも強いため、熱中症の恐れや体力消耗が激しくなるため、あまりおすすめできません。

秋の紅葉の見頃は10月中旬から

丹沢 紅葉
出典:PIXTA
丹沢山の紅葉は例年10月中頃に山頂周辺から色づき始め、麓に紅葉が届くのは11月中旬頃。ブナやミズナラが美しく色付いた丹沢の景色と、冠雪した富士山のコントラストはまさに絶景。

冬は樹氷が広がる幻想的な世界

丹沢 樹氷
出典:PIXTA
丹沢山の冬は、まるで白い花木のような樹氷が一面に広がります。雪が降り始める12月頃から見ることができ、樹氷を見るために訪れる登山者も少なくありません。ただし、凍結による転倒事故や吹雪による遭難なども多く、しっかりとした冬山対策が必要です。

代表的な「4つのルート」を地図でチェック!

丹沢ルート概念図
出典:YAMAP(加工:編集部)
丹沢山山頂に至るまではさまざまなルート選択が可能ですが、今回は代表的な4つの登山ルートを紹介します。

登山口と下山口が同じ(ピストン)ルートでの紹介ですが、例えば、ヤビツ峠ルートで山頂に行き、大倉ルートで下山するといったルート選択も可能です。登山地図を見ながら、体力と技量にあったルートを選んでみてくださいね。

山と高原地図「丹沢」

「山と高原地図」シリーズは発売以来40年以上も愛用されている登山・ハイキング用の地図です。水にぬれても破れにくい耐水性紙素材を使用。登山コースには目安となるコースタイムも掲載されています。
ITEM
山と高原地図 丹沢
発行元:昭文社

①大倉ルート|丹沢山の魅力を堪能する代表的コース

合計距離: 19.41 km
最高点の標高: 1545 m
最低点の標高: 290 m
累積標高(上り): 2769 m
累積標高(下り): -2769 m

【体力レベル】★★★☆☆
日帰り
コースタイム:8時間50分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
 
ルート概要(往復)
大倉(40分)→雑事場ノ平(70分)→天神尾根分岐(65分)→塔ノ岳(70分)→竜ヶ馬場(30分)→丹沢山(20分)→竜ヶ馬場(60分)→塔ノ岳(50分)→天神尾根分岐(65分)→雑事場ノ平(25分)→大倉
 

大倉登山口から登るコースは、最も多くの丹沢山登山者が利用するメインルート。大倉登山口から大倉尾根、塔ノ岳を縦走して丹沢山にたどり着く一直線のルートで、同じような尾根登りが続くので「バカ尾根」とも言われます。

登山道は整備され歩きやすく、尾根から丹沢や富士山の眺めを楽しむことができるのも特徴です。最もポピュラーなルートですが、そのわりに移動距離が長く、8時間以上の行動時間が予想されます。下山時刻を考慮して、登り始めを設定しましょう。
大倉尾根
出典:PIXTA

②ヤビツ峠ルート|鎖場など「本格登山の楽しさ」を味わえる!

合計距離: 20.91 km
最高点の標高: 1545 m
最低点の標高: 683 m
累積標高(上り): 2790 m
累積標高(下り): -2790 m

【体力レベル】★★★★☆
日帰り
コースタイム:10時間20分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
 
ルート概要(往復)
ヤビツ峠(25分)→水場(60分)→二ノ塔(45分)→烏尾山(25分)→行者ヶ岳(50分)→新大日(40分)→塔ノ岳(70分)→竜ヶ馬場(30分)→丹沢山(20分)→竜ヶ馬場(60分)→塔ノ岳(30分)→新大日(30分)→行者ヶ岳(15分)→烏尾山(50分)→二ノ塔(40分)→水場(30分)→ヤビツ峠
 

ヤビツ峠登山口から表尾根を通り塔ノ岳まで進み、塔ノ岳以降は大倉登山コースと合流します。二ノ塔からは尾根を歩くので富士山をはじめ様々な景色を楽しめますが、アップダウンが多く、鎖場やヤセ尾根などの要注意箇所もあるので初心者の方は注意が必要です。

往復とも同じ道を歩く大倉登山コースと比べると、移動距離やアップダウンが多いため難易度が増しますが、登山の楽しさが味わえるルートです。
ヤビツ峠
出典:PIXTA

③塩水橋ルート|最短距離・最短時間で丹沢山を目指す!

合計距離: 12.06 km
最高点の標高: 1549 m
最低点の標高: 424 m
累積標高(上り): 1791 m
累積標高(下り): -1791 m

【体力レベル】★★★☆☆
日帰り
コースタイム:6時間40分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
 
ルート概要(往復)
塩水橋(35分)→本谷橋(30分)→天王寺峠(120分)→1316m地点(50分)→丹沢山(30分)→1316m地点(90分)→天王寺峠 (15分)→本谷橋(30分)→塩水橋
 

塩水橋登山口から天王寺尾根を経由して丹沢山山頂を目指すルートです。塩水橋登山ルートの特徴は、もっとも距離・標高差が少なく、移動時間が短くなること。登山口から5分ほど歩くと天王寺尾根ルートと塩水林道ルートに分かれる分岐ポイントがあり、天王寺尾根ルートのほうが距離が短い分、急登が多くなります。

鎖場もありますが、ヤビツ峠ほど急ではなく、眺望も楽しめます。行きと帰りで別のルートを選ぶのもおすすめです。
天王寺尾根
出典:PIXTA

④宮ヶ瀬ルート|最も長い距離を歩けるロングコース

合計距離: 22.92 km
最高点の標高: 1549 m
最低点の標高: 292 m
累積標高(上り): 3038 m
累積標高(下り): -3038 m

【体力レベル】★★★★☆
日帰り
コースタイム:10時間35分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
 
ルート概要(往復)
宮ヶ瀬(75分)→御殿森ノ頭(70分)→金冷シ(100分)→本間ノ頭(70分)→太礼ノ頭(50分)→丹沢山(40分)→太礼ノ頭(50分)→本間ノ頭(70分)→金冷シ(55分)→御殿森ノ頭(55分)→宮ヶ瀬
 

宮ヶ瀬登山ルートは、大倉登山口とは反対の北側から登るルート。宮ヶ瀬登山口から高畑山を通り、東峰・中峰・西峰の丹沢三峰を縦走して丹沢山を目指します。
メジャーな大倉登山ルートとは対照的に登山者が少ないことが多く、移動距離が長くなるため、じっくり山歩きを楽しみたい方には最適です。その分、移動時間も長くなるため、日帰り登山を計画する際には余裕を持った計画を立てましょう。
宮ヶ瀬
出典:PIXTA

丹沢山の山小屋情報

みやま山荘

みやま山荘 丹沢山山頂付近に建つ山小屋「みやま山荘」は、2004年に改装された比較的綺麗な山小屋。食事は名物の陶板焼肉など山小屋とは思えないほど豪華。談話室が設けられ登山者同士の交流の場に利用されるほか、登山関連の書籍も豊富。山荘の外には綺麗な有料トイレも配備。塔ノ岳など他の山から縦走する登山者の宿泊先としても人気の山小屋です。
電話:0463-81-8662(事務所)、090-2624-7229(小屋) ※電話は20:30まで
営業期間:通年
料金:素泊まり5,500円、夕食1,500円、朝食1,000円、お弁当1,000円
テント場:なし
※宿泊の際は事前予約が必要。
みやま山荘|公式サイト

丹沢山登山口へのアクセス・駐車場情報

4つのルートの登山口アクセス・駐車場の情報を紹介します。

大倉登山口

【クルマの場合】
・東名道「秦野中井」IC→県道62号、県道706号経由→大倉登山口駐車場(約9.5km、20分)


■大倉駐車場
台数:約150台
トイレ:あり
利用時間:8:00〜20:00
料金:(平日・2時間〜10時間)200円、(土日祝および指定日・2時間〜10時間)530円
【公共交通の場合】
・小田急「渋沢」駅から神奈川中央交通バス「大倉行き」乗車(約15分)→終点「大倉」バス停下車
神奈川中央交通バス|時刻表・運賃案内

ヤビツ峠登山口

【クルマの場合】
・東名道「秦野中井」IC→県道70号経由→ヤビツ峠登山口駐車場(約15km、30分)


■ヤビツ峠駐車場
台数:約25台
トイレ:あり
料金:無料
【公共交通の場合】
・小田急「秦野」駅→神奈川中央交通バス「ヤビツ峠行き」乗車(50分)→終点「ヤビツ峠」バス停下車
神奈川中央交通バス|時刻表・運賃案内

塩水橋登山口

【クルマの場合】
・圏央道「相模原」IC→県道70号経由→塩水橋登山口駐車場(約20km、35分)


■塩水橋駐車場
台数:約15台
トイレ:なし
料金:無料
【公共交通の場合】
・小田急「本厚木」駅→神奈川中央交通バス「宮ヶ瀬方面行き」乗車(44分)→「三叉路」バス停下車→徒歩(7km)
神奈川中央交通バス|時刻表・運賃案内

・小田急「秦野」駅もしくは「本厚木」駅よりタクシー


宮ヶ瀬登山口

【クルマの場合】
・圏央道「相模原」IC→県道513号、県道64号経由→水の郷有料駐車場(約12km、17分)


■水の郷有料駐車場
台数:約230台
トイレ:あり
利用時間:9:00〜17:00
料金:(平日)無料、(土日祝および夏季)2時間まで300円、2時間以上500円、(GW)500円
※近隣にも駐車場あり
【公共交通の場合】
・小田急「本厚木」駅→神奈川中央交通バス「宮ヶ瀬方面行き」乗車(44分)→「宮ヶ瀬」下車

神奈川中央交通バス|時刻表・運賃案内

下山後の温泉も丹沢の楽しみ!

温泉イメージ
出典:PIXTA
丹沢山脈は天然温泉が豊富で、良質の湯を堪能できます。それぞれの登山口からアクセスしやすい温泉施設をピックアップしましたので、帰り道に寄って疲れた体を癒やしませんか。

湯花楽(大倉・ヤビツ峠登山口方面)

日帰り入浴施設「湯花楽」は渋沢駅や秦野中井ICから近く、帰り道に立ち寄るのにもおすすめです。疲れた体にうれしい高濃度人工炭酸泉やジェットバス、サウナや食事処も完備。深夜まで営業しているため登山や食事で遅くなっても利用できるので便利。
住所:神奈川県秦野市平沢295-2
電話:0463-84-4126
営業時間:9:00~翌1:00 無休
料金:(平日)大人800円、(土日祝)大人900円

湯花楽|公式サイト

藤野やまなみ温泉(宮ケ瀬登山口方面)

「藤野やまなみ温泉」は源泉掛け流しの良質な天然温泉が人気の温泉施設。とくに開放感のある露天風呂からの眺めは抜群。食事処や無料休憩スペースの大広間など館内設備も充実しています。
住所:神奈川県相模原市緑区牧野4225-1
電話:042-686-8073
営業時間:10:00~21:00
休館日:水曜(祝日、年末年始、連休期間中、お盆期間中は営業)
料金:(3時間)大人750円

藤野やまなみ温泉 詳細はこちら

中川温泉 ぶなの湯(丹沢湖方面)

山北町立の温泉「中川温泉 ぶなの湯」は豊かな自然の中にある温泉施設。気持ちのよい露天風呂や大浴場をはじめ、無料休憩スペースでくつろぐことも可能。登山の疲れをゆっくりと癒せる温泉施設です。
住所:神奈川県山北町中川645-8
電話:0465-78-3090
営業時間:(平日、12月~3月の土日祝)10:00~18:00、(4月~11月の土日祝)10:00~19:00
休館日:月曜(祝日の場合は翌日休)
料金:(2時間)大人750円

中川温泉ぶなの湯|公式サイト

丹沢山の魅力あふれる大自然を堪能しよう!

丹沢まとめ
出典:PIXTA
4つのコースはそれぞれ特徴が異なりますが、山頂からの富士山の絶景はいずれもお墨付き。日帰り登山が可能なので、季節やルートを変えて何度でも登ってみてくださいね。
※この記事内の情報は特記がない限り公開初出時のものとなります。登山道の状況や交通アクセス、駐車場ならびに関連施設などの情報に関しては、最新情報をご確認のうえお出かけください。


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    小林 真先

    長野在住のフリーライター、小林真先です。クライミング・ボルダリング・トレッキングが大好き。皆さんのアウトドアライフがもっと楽しくなる情報を届けたいと思います! http://masakiwriting.press/

    website
    登山専用コミュニティサイト「ヤマレコ」