アイキャッチ撮影:筆者
バランスが難しい「軽さ」と「寝心地」……
テント泊では少しでも荷物を軽くしたいもの。なかでもエアマットは軽量かつ収納サイズがコンパクトなモデルが多く、テント泊装備の軽量化に欠かせないアイテムです。

さらに軽さを追求するなら、体より短いモデルを選び、足元や頭側はザックや着替えなどで補うという選択肢もあります。
ただ、そのぶん寝心地は犠牲になりがち。逆に全身をカバーする大きめサイズなら快適性は高まりますが、重量も増えてしまいます。
「軽さ」と「寝心地」の両立は、なかなか難しいのが現実です。

そんな課題を解決してくれそうなのが、Rabの「Ultrasphere 5(ウルトラスフィア 5)」。
「軽さ」「全身をカバーするゆとりのあるサイズ」「高い保温性」という、通常ならどこかで妥協が必要な3つの条件を同時に叶えているエアマットなんです。
Rab Ultrasphere 5(レギュラー)
| R値 | 5.5 |
|---|---|
| 厚さ | 8cm |
| サイズ | 183×51cm |
| 収納時サイズ | 18×9cm |
| 重さ(マット本体) | 345g |
Rab Rab Ultrasphere 5(ワイド)
| R値 | 5.5 |
|---|---|
| 厚さ | 8cm |
| サイズ | 183×64cm |
| 収納時サイズ | 19 x 9cm |
| 重さ(マット本体) | 440g |
登山者の理想を高レベルで叶える!Ultrasphere 5のスペックをチェック
Rabの「Ultrasphere 5」は「レギュラー」と「ワイド」サイズを展開。それぞれ詳細をチェックしていきます(写真はすべて「ワイド」サイズです)。
183cmもあるのにレギュラーで345g、ワイドで440gの軽量性

重さはレギュラーサイズで345g、ワイドで440g(実測441g)。
近しいスペックを持ったNEMO「テンサー オールシーズン(R値5.3)」のレギュラーマミーサイズ 400g、レギュラーワイドサイズ 530gと比較してもその軽さが際立ちます。

収納サイズはレギュラーで18×9cm、ワイドで19×9cmと、エアマットとしては超コンパクト。iPhone17より2回り、500mlのナルゲンボトルより1回りほど大きいサイズ感です。

広げるとレギュラーで183cm×51cm×8cm、ワイドで183cm×64cm×8cm。
軽量化のために、ボディを短くしたモデルも多い中、Ultrasphereは183cmの長めサイズを選択。頭から足元までしっかりカバーし、軽量性と快適性を両立しています。

足元はやや細くなるマミー形状を採用。無駄な生地を減らすことで、軽量化につなげています。
雪上泊も可能なR値5.5。秘密は内部構造にあり

「R値」は登山用マットの断熱性を示す指標で、季節の目安としてはR値1.0〜2.0が夏向き、2.0〜4.0が春〜秋向き、4.0以上が冬向き、6.0以上が厳冬期向きとされています。
Ultrasphere 5のR値は5.5。積雪期の雪上泊も可能という、高い断熱性を持っています。厚みも8cmあるため、しっかり冷気を遮断しつつ、ゴツゴツした地面でも凹凸を気にすることなく眠ることができます。

断熱性の高さの秘密は、マット内部に仕込まれた「TILT反射フィルム」という「体が発する熱を反射させる薄い膜」にあります。
エマージェンシーシートと同じく、熱を鏡のように跳ね返す仕組みで、重量の増加を最小限に抑えながら断熱性を底上げしています。
さらに内部の空気室を仕切り、空気の対流を抑える構造により、地面で冷えた空気が混ざり合うことを防ぐ設計になっているのも特徴のひとつです。

素材は前モデル「Ultrasphere 4.5」はポリエステル85%・ナイロン15%の混紡でしたが、「Ultrasphere 5」はポリエステル100%に変更されています。
ポンプサックを使えば空気入れも簡単
撮影:筆者(ワイドサイズ)
空気入れは付属のポンプサックを使えば簡単。空気を集め、数回プッシュすれば満充填できるため、手間を最小限に抑えてくれています。
ちなみにポンプサックは、使わないときにはスタッフサックのような使い方をすることも可能です。
決して安くはない。でもこのスペックなら納得?

価格はレギュラーサイズが27,500円、ワイドサイズが29,700円(税込)。
決して安価ではありませんが、183cmのフルサイズでレギュラー345g・ワイド440gという軽量性と、R値5.5の高い断熱性を備えたモデルとしては、妥当な価格帯です。
同等スペックの他社製品にはさらに高価格なモデルもあり、性能を踏まえるとコストパフォーマンスは高いのではないでしょうか。



