アイキャッチ画像撮影:YAMA HACK編集部
散歩でも登山でもない、新しい選択肢「トレイルウォーク」

“トレイルウォーク”とは、登山のように山頂(ピーク)を目指すのではなく、自然の中に整備された道=トレイルを歩くことを楽しむアクティビティです。なかには数日から数ヶ月かけて歩くロングトレイルコースもありますが、今回ご紹介する大多摩ウォーキングトレイルは、その入門編としておすすめのショートコースです。
歩く楽しみを再発見!トレイルウォークの魅力

トレイルウォークのいいところは、“歩くことそのものを楽しむ”ところ。
歩く道は、整備されたハイキングコースや渓谷沿いの遊歩道が中心。時には歴史を感じる“古道”を通ることも。季節ごとに変わる森の景色や、清流のせせらぎ、野草や野鳥との出会いを余裕をもった心で楽しむことができます。
途中で立ち寄れる観光スポットやカフェがあるコースも多く、ちょっとしたお楽しみタイムがあることもトレイルウォークの魅力です。
トレイル初体験にもぴったり「大多摩ウォーキングトレイル」

東京・奥多摩エリアにある「大多摩ウォーキングトレイル」は、初心者でも安心して歩ける人気のトレイルです。
コースは古里(こり)駅をスタートし、奥多摩駅へと向かう片道約8km。渓谷沿いの遊歩道を中心とした穏やかな道は、アップダウンも控えめなので軽い登山装備でOKです。コース上はトイレスポットも充実しており、トレイルウォーク初体験の人も安心してトライできます。
都心からのアクセス良好。駅からすぐ歩ける!
新宿から電車で約1時間40分〜2時間とアクセスも良好で、電車だけで往復できることも人気の理由でしょう。


ライターまつだ
新緑(5月ごろ)と紅葉(11月上旬~下旬ごろ)の季節がわたしのおすすめ!気候も心地よく、色彩豊かな渓谷沿いでゆっくりお昼ご飯を食べ、リフレッシュできますよ〜。
お手軽なのに奥深い、大多摩ウォーキングトレイルにハマる理由

「大多摩ウォーキングトレイル」をおすすめする理由は、“見どころの多さ”と“リラックスして楽しめる”ことです。
奥多摩ならではの雄大な自然や文化的なスポット、さらにはグルメスポットまで一度に楽しめるのが魅力。しかも登山ほどの体力的な辛さもないので、心身ともにリラックスした時間を過ごせるのです。
東京都とは思えない!?エメラルドグリーンの渓流美

多摩川の清流がつくる渓谷の景色は一見の価値ありです!特に鳩ノ巣渓谷(はとのすけいこく)は、水の色が美しいことで知られています。宝石のようなエメラルドグリーンに輝く水面は、吸い込まれそうな美しさ……。
両岸には高さ数十メートルもの岩壁がそびえ立ち、ダイナミックな自然の造形美が広がります。

さらに周囲には広葉樹が多く植生しているため、季節によって表情ががらりと変わるのも奥多摩エリアの素晴らしいところ。初夏は深い緑、秋は紅葉と、どの時期に訪れても見応えがあります。
珍しい魚道が見られる白丸ダム

トレイルの途中にある「白丸(しろまる)ダム」は、ぜひ寄り道してほしいおすすめスポット。ここには日本最大級の魚道(ぎょどう)が整備されていることで知られています。
魚道とは、魚の遡上をダムで妨げないように作られた魚の通り道。土日には魚道の内部を見学できる施設もオープンしていて、ダムの中を通るトンネルを歩くという貴重な体験もできます!奥多摩の豊かな自然と人の知恵が融合した場所といえるでしょう。子どもにも喜ばれそうですね。
疲れすぎない“ちょうどいい”アクティビティ

大多摩ウォーキングトレイルは累積標高差が約300mありますが、道もよく整備されているので、登山経験がなくても安心して歩くことができます。多少のアップダウンはありますが、ゆるやかな坂道が中心で、急登や長い階段はほとんどありません。
ですので、登山のように危険な道で緊張したり、登りで疲れて景色を見る余裕がなかったり……なんてことがない“ちょうどいい”アクティビティなのです。景色を楽しみながら自分のペースで歩けるので、親子連れや友人同士のお出かけにもぴったりですよ。

ライターまつだ
奥多摩エリアは「OPT(奥多摩・ピカピカ・トイレット)」を掲げ、観光公衆トイレが日本一キレイな町を目指しています。コース上のトイレはどこも綺麗に清掃されていて快適ですよ♪


 
