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登って、食べて、ととのって。初心者を誘って行きたい宝登山の“おもてなし登山”コース

登って、食べて、ととのって。初心者を誘って行きたい宝登山の“おもてなし登山”コース

「山に登ってみたいけれど、私にもできるか不安......。」

こんなふうにつぶやいている友人や家族、あなたのまわりにもいませんか?

初めての一歩を踏み出す時は、誰でも不安をいだくもの。でも「登山って楽しい!」と感じてもらえる魅力的なプランに誘えば、登山を好きになってくれるかもしれません。

今回紹介したいのは、そんな“おもてなし登山“にぴったりのコース。体力に自信がなくても歩けるルートが人気の埼玉県「宝登山(ほどさん)」で絶景を満喫し、下山後は名物かき氷や温泉といった“ごほうび“スポットを巡ります。

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目次

アイキャッチ画像出典:PIXTA(上段)、撮影:まつだしなこ(下段)、加工:YAMA HACK編集部

宝登山ってどんな山?見どころ満載の人気の低山

宝登山山頂付近より、秩父連山を一望
出典:PIXTA

宝登山は埼玉県秩父郡長瀞町にある標高497mの山で、一年を通して多くの登山者が訪れます。
山が連なる秩父山塊のなかでは珍しい独立峰で、低山ながら山頂からは秩父連山を一望できる眺めの良さが魅力です。うまく条件が揃えば、早朝に雲海が見られることも。

スタート地点は、観光でも人気の寳登山神社
撮影:まつだしなこ

麓には寳登山神社の本殿が、山頂にはその奥宮があります。寳登山神社は火災・盗難避けのご利益があると言われ、年間100万人を超える参拝者が訪れるそう。

早春には山頂は蝋梅の花でいっぱいになる
撮影:まつだしなこ(2025年2月上旬)

また、山頂では四季折々の花が楽しめることも人気の理由のひとつ。
12月下旬から2月にかけては約3,000本の蝋梅(ろうばい)が山頂を黄色く染め、2月から3月には約470本の梅が咲き誇ります。4月から5月はツツジが山肌を鮮やかに彩り、5月中旬から6月にかけてはしゃくなげが見事です。

山頂にある宝登山小動物公園も人気のスポット。登山道もしっかり整備されており歩行距離も短いので、小さな子ども連れのハイカーの姿もよく見かけます。
長瀞駅から登山口まで徒歩15分と公共交通機関でのアクセスもよく、登山ビギナーを誘いやすいといえるでしょう。

宝登山おすすめポイント

・整備された登山道はスニーカーでもOK!
・往復約2時間半のショートコース。疲れたら下山はロープウェイ利用も可能で安心。
・景色だけじゃない!登山+αのお楽しみが盛りだくさん🎵

初心者でも安心!宝登山のおおすすめ最短ハイキングコース

短い距離でもしっかり自然を楽しめるコースをご紹介
撮影:まつだしなこ

今回は、体力に自信のない登山初心者でも安心して挑戦できる最短コースをご紹介します。最短コースといっても、しっかり自然を満喫できる達成感のあるルートです。

コース概要

宝登山おすすめコース地図
地図の出典:YAMAP、加工:まつだしなこ

コースタイム:約2時間40分(休憩時間を含まず/ロープウェイ利用の場合は約1時間30分)
歩行距離:約5.7km(ロープウェイ利用の場合は約3km)
累積標高差:約350m(ロープウェイ利用の場合は上り約330m、下り約60m)
コース概要:寳登山神社登山口→宝登山小動物公園前→宝登山奥宮→宝登山山頂→ロープウェイ宝登山頂駅→宝登山小動物公園前→ロープウェイ宝登山麓駅

※車の場合は、ロープウェイ宝登山麓駅近くの宝登山麓駐車場を利用してください。
※コースタイムや累積標高などは、YAMAPを参考にしています。

モデルコース|表参道コース

寶登山神社の大鳥居
撮影:まつだしなこ

真っ白で一際めをひく、美しい寳登山神社の大鳥居がスタート地点です。休日には観光客が大勢訪れ、奥の階段を登って寳登山神社本殿にお参りしていきます。登山前にお参りしてもよいでしょう。

登山者は鳥居を右手に見ながら少し奥に進みます。

登山道入り口
撮影:まつだしなこ

ここからいよいよ登山がスタート!

最初はアスファルトの舗装路ですが、徐々に砂利道、そして踏み固められた土の道に変わっていきます。

登山道は広く、整備されているので登山靴でなくても歩きやすい
撮影:まつだしなこ

車が通れるほど道幅が広く段差もないので、とても歩きやすい登山道です。この日は雨上がりでしたが、ぬかるみもほとんどありませんでした。

道の両脇には広葉樹林が広がっていて、森を抜けて吹いてくる自然の風が心地よいです。

宝登山の登山道にある休憩スペース
撮影:まつだしなこ

傾斜は緩やかですが、歩き続けていると息はあがってきます。

屋根付きの休憩スペースがあるので、ここで一息つきましょう。

おもてなしワンポイントアドバイス

宝登山の登山道には、ところどころに急斜面を登っていくショートカットコースがあります。歩きやすい道ではないので登山ビギナーにはおすすめできません。

奥社へと続く階段。ラストスパート。
撮影:まつだしなこ

つづら折りになった坂道を登っていくと、やがて奥宮へと続く階段が見えてきました。

階段の下には「これより神域」との注意書きが。なんだか背筋がすっと伸びる気がします。

さてこの階段を登り鳥居をくぐると、いよいよ奥宮です。

森の中に静かにたたずむ奥社
撮影:まつだしなこ

華やかな本殿とはまた趣が変わって、木造の素朴な奥宮がひっそりと佇んでいます。空気も凛としています。

ピークシーズンには階段まで参拝客の列ができるほどの人気スポットです。

宝登山、山頂
撮影:まつだしなこ

宝登山の山頂は、奥宮からさらに5分ほど先に進んだところにあります。

山頂は木々に囲まれた広々とした広場になっています。花の時期の週末はかなり混雑しますが、座る場所がないということはないでしょう。

山頂からは遠く秩父の山々が見渡せる
撮影:まつだしなこ

山頂からは武甲山・武川山・二子山といった秩父の名山が一望できます。

宝登山山頂からの景色
出典:PIXTA

周囲に高い山がなく、低山ながら遠くの山々まで見渡すことができます。登頂の達成感を味わえる瞬間ですね!

山頂付近は広々しており、休憩できるベンチもたくさんある
撮影:まつだしなこ

広々とした山頂にはベンチがいくつかあり、腰をおろしてゆっくり休憩できます。ちょうど木々で日陰ができ、日差しが強い日でも心地よく過ごせます。

おもてなしワンポイントアドバイス

ベンチは限りがあります。レジャーシートを持っていくとゆっくりくつろぐことができるでしょう。

景色を楽しみながらちょっとリッチなコーヒータイム
撮影:まつだしなこ

山頂で爽やかな風と景色を楽しみながらひと息!

ランチのあとにちょっと贅沢なスイーツを用意して、ミルでひきたてのコーヒーを淹れてみるのはいかがでしょうか?即席の山頂カフェをオープンして、おもてなししましょう。

コーヒーのほか、夏場は冷凍フルーツなどもサプライズ性があって喜ばれますね。

山頂付近は火器の使用不可なので、お湯は保温ボトルで持参してください。

山麓と山頂をむすぶロープウェイ
撮影:まつだしなこ(ロープウェイ乗車料は片道700円、乗車時間は約5分)

下山は来た道を戻りますが、疲れたらロープウェイを利用する方法もアリです。所要時間はたったの5分。土・休日と繁忙期は約15分おきに、平日は約30分おきに運行があります。

おもてなしワンポイントアドバイス

ロープウェイ山頂駅には自動販売機があります。ここで冷た〜いドリンクを飲むのもいいですね!不定休ですが、ソフトクリームや軽食が食べられるレストハウスもあります。

トイレは寳登山神社入り口、ロープウェイ山麓駅、ロープウェイ山頂駅の3箇所。ロープウェイ山頂駅のトイレは個室数が少なく、花のピークシーズンには大行列になるので余裕をもって行くことをおすすめします。

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