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カラビナ付き2wayランタン

これで110円!? ダイソーで見つけた“カラビナ付き2wayライト“の実力はいかに?

近年、キャンプやBBQなどアウトドア商品のラインナップが充実しているダイソー。ヘッドライトやハンディライトなど、小型の照明器具も充実しています。

店内をパトロールしていると、110円(税込)で購入できる2wayライトを発見!しかもカラビナ付きなので、これは登山でも使えそうな予感がします。さっそくレビューしてみました。

目次

テント泊を一層快適にしてくれるランタン

ランタンは照射範囲が広いのでテント内が満遍なく明るくなる
撮影:まつだしなこ

山の中のテント泊時。なくてもいいけれど、あったら断然快適になるアイテムの一つがランタンです。ヘッドライトだけでも光源としては事足りるのですが、照射範囲が狭いことが難点。その点ランタンは照射範囲が広くテント全体を照らしてくれるので、テント内で過ごす時間が快適になります。

しかし重量や価格を考えると、「わざわざ持っていくか……?」と悩ましいアイテムであることも事実。

そこで今回レビューしたいのが、100円ショップで手に入る、低価格でしかも小型サイズの2wayライトです。テント泊のランタンとして活躍するでしょうか!?

ダイソーでみつけた「カラビナ付 2WAY ランタン」

カラビナ付き2wayランタン 商品パッケージ
撮影:まつだしなこ

ダイソーでハンディライト(LED)と広範囲ライト(COB)の2つの照射方法ができるランタンを見つけました。しかもカラビナ付きで110円(税込)!

登山でも使えるのか、さっそくレビューしていきます。

選べる2通りの点灯方法

点灯パターンはLEDとCOBの2通り。

LEDライト点灯時
撮影:まつだしなこ

LEDは懐中電灯のように狭い範囲を遠くまで照らす方法です。トイレに行く時の足元用の照明としても使うイメージです。

COBライト点灯時
撮影:まつだしなこ

COBは近い範囲を広角で照らす構造になっています。本を読む時など、手元を広く照らしたいときに活躍します。

用途によって点灯方法を切り替えられるのは嬉しいですね。

近い範囲を照射するには十分な明るさ

暗闇での明るさの確認
撮影:まつだしなこ 右がLED点灯時、左がCOB点灯時。はっきりメモリが読めるのは40cmぐらいまで。それ以降は薄暗くなっていきます。

明るさはLED時は31ルーメン、COB時は55ルーメン。これがどれくらいの明るさかというと、「手元を照らすには十分」という程度です。

行動中に使用するヘッドライトは最低でも200ルーメン以上あると安心ということを考えると、夜間に山道を行動するには物足りないかもしれません。

明るすぎず、テント泊にはちょうどいい
撮影:まつだしなこ

一方、テントの中を照らすのには十分な明るさです。

テント場で明るすぎる照明を使っていると、他の宿泊者の迷惑になることもあります。テント内全体をくまなく明るくすることはできませんが、かえってちょうどいい明るさと感じました。

サイズと重さ

手のひらサイズとは言えない大きさ
撮影:まつだしなこ

大きさは、横49mm x 高さ 140mm x 奥行き 22mm。「超コンパクト」とは言えないサイズ感です。

重さを測ると81g(電池入り)
撮影:まつだしなこ

商品パッケージには重量の記載はありませんが、単4電池3本入れた状態で重さをはかると81gです。コンビニのおにぎり一個分くらいの重さです。

見た目のイメージよりは軽いですね。

電源は電池交換式

単四電池3本が必要
撮影:まつだしなこ

電池交換式で、充電タイプではありません。単4電池が3本必要です(別途購入)。

十分な照射時間

照射時間の比較。LEDの場合およそ20時間。
撮影:まつだしなこ 左が新品の電池を使った時、右が20時間経過後の明るさです。

照射時間は公式に発表はなかったので、新品の単4電池を使って実験してみました(三菱電機アルカリ電池/ALKALINEを使用)。

以下は、光り方が薄暗くなってくるまでのおおよその時間です。

  • LED照射の場合:22時間
  • COB照射の場合:20時間

ただしこちらは使用環境や電池の種類によって差がでますので、あくまで参考にしてください。

テント泊用ランタンとしての使い勝手はいかに!?

ランタンとしては非常に手頃な価格ですが、登山中に使用するとなった場合、使い勝手はどうでしょうか。山中のテント泊で使うなら、という視点で気になるポイントをレビューしました。

登山に持っていくには、やや大きい……

iphone13との大きさ比較
撮影:まつだしなこ  右側はiphone13

「超コンパクト」とは言えないサイズ感です。メインのヘッドライトに加えて持っていくかどうかは悩ましい大きさです。

電池の入れ替えにはドライバーが必須

電池はドライバーをつかってネジを外して交換する必用がある
撮影:まつだしなこ

ドライバーでネジで蓋を開けて電池を入れ替えるタイプなので、万が一、山の中で電池切れになった時には予備電池と入れ替えができません。

また充電タイプではないので、電池残量がわかりにくいという懸念点もあります。

登山では少し不安な非防水性

非防水仕様なので、あくまでテント内での使用に限られます。パッキング時も濡れないように気をつける必要があるでしょう。

テントループには大きすぎるカラビナ

本体カラビナは大きくてやや使いにくい
撮影:まつだしなこ

魅力だと思っていた本体のカラビナですが、実際に使ってみると太くて大きいため、登山道具としては使いにくさを感じます。

例えばテントのループ。カラビナがループを通りにくく、もう一つカラビナがあったほうがスムーズです。

うっかり点灯しちゃうかも……誤作動防止機能がない

電源ボタンが向き出しの状態
撮影:まつだしなこ

最初は電源のスイッチが大きいので押しやすい!と感じたのですが……これはザックの中で何かの衝撃で誤って電源が入ってしまう可能性も大きいということでもあります。

誤作動防止機能がないので、パッキングに工夫が必要です。

防災用品として心強いアイテムになりそう

玄関に非常用として常備しておくという使い方もある
撮影:まつだしなこ

明るさは暗がりで手元を照らす照明としては申し分なく、110円(税込)という価格も魅力的です!

ただし登山で使用するとなると、電池交換のやりにくさ非防水性など、要所で使いにくさを感じます。むしろ家の防災用として非常に重宝しそうです。玄関の内側に1つぶら下げておくと、停電時の照明として役立つでしょう。

カラビナ付 2WAY ランタン

ダイソー カラビナ付2WAYランタン
サイズ
(約)W49mm x H140mm x D22mm
主な材質
PP/AS樹脂/ABS樹脂/スチール
点灯モード
LED点灯(31ルーメン/120mA)/COB点灯(55ルーメン/130mA)
電池
単4乾電池3本使用(別売)

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