日本三大奇矯って知ってる?
世の中に「日本三大〇〇」は数多くありますが、橋にも日本を代表する「三大奇矯」があるんです。日本の古い橋の中で、構造が珍しいもの・変わったものを指します。今回はそんな橋を周辺ハイキング、近くの山、観光などとあわせてご紹介します!
日本三大奇矯①甲斐の猿橋(山梨)
まずはじめに、首都圏から近く、富士山の眺めが良い山も近くにある山梨県の猿橋をご紹介します!
橋脚を全く使わない特殊な橋
猿橋は、山梨県を流れる桂川の渓谷に架かる橋で、橋脚を全く使用せず、両岸から4層の刎木(はねぎ)という支え木をせり出すことによって橋を支えている独特の構造をしています。大きさは全長30.9m、幅3.3m、水面からの高さは31mで、江戸時代には街道の重要な橋でもありました。現在では国の名勝に指定されています。たくさんの猿が体を支えあい、繋がりあって対岸へ渡る姿から橋の架け方の着想を得たという言い伝えが残っており、名前の由来ともいわれています。
猿橋の両岸の切り立つ崖には木々が生い茂り、春には橋が青々とした新緑に包まれている姿を見せます。
秋にはそれらの木々が紅葉で赤や黄に染まって色鮮やかな姿となり、橋の景観と合わせてとても雅な雰囲気となります。猿橋には四季折々の豊かな表情があり、年間を通して多くの観光客が訪れています。
遊歩道ハイキング、川下りも楽しめる!
猿橋の南西数百mの距離にある猿橋近隣公園まで遊歩道が延びており、10分程度の散歩を楽しむことができます。道の両脇には3000株ものあじさいが植えられており、6月には咲き乱れる姿が見られます。毎年6月下旬の日曜日には「名勝猿橋あじさい祭り」が開催され、多くの人で賑わいます。
また、猿橋の架かる桂川をボートで下る「猿橋遊覧」も猿橋を訪れたなら外すことのできないアクティビティです。渓流を下りながら橋を見上げたり、橋の周囲に広がる四季折々の自然を満喫できます。遊歩道や橋の上から見る景色とはまた違った、浮世絵の世界のような風景を楽しむことができますよ!
料金
猿橋満喫コース(30分):大人1,800円、子供1,000円
浮世絵広重コース(15分):大人1,000、子供500円
※両コース共、2~5歳は無料。
営業期間:例年4月~11月
運行時間:随時運行
※要予約、雨天及び増水時は中止。
問い合わせ先:090-3200-3684(猿橋遊水舎)