1本あるだけで快適さが違う「折り畳み傘」
雨が降ったりやんだり……。「レインウエアは着脱が面倒だし暑いから着たくない!」「少しぐらい濡れるのは我慢」なんて経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな時、さっと取り出せる折り畳み傘があると、とても便利!
もちろん強風の場合や岩場など、危険な環境下で傘を差すのはご法度。
しかし整備された登山道やテント場付近の平地では、一本あるだけで快適さがぐっと変わります。
そんな”登山向けの傘”の中でも代表的なのが、今回紹介する日本が誇る登山ブランド「モンベル」のアンブレラシリーズ。
軽くて丈夫なモンベルの折り畳み傘
モンベルのアンブレラシリーズのラインナップは9種類。「傘があれば便利だけど、重くて荷物になるから山には持って行かない」そんなあなたにもピッタリの傘なんです。
シリーズによって重さは変わりますが、86g~200gと一般の傘と比べてかなり軽量。さらに収納サイズも30cm以下ととってもコンパクトなんです。
”軽いだけ”じゃないモンベルの傘
今回はそんなモンベルの傘について紹介していきますが、その前に……。まずはモンベルのアンブレラシリーズの特徴について前述しておきます。
軽くて丈夫
傘骨の素材はアルミ、スチール、カーボンを適材適所で使用。さらに生地もバリスティックエアライトなど薄いけど丈夫な生地を採用※。
モンベルの技術を最大限生かして、「軽くて丈夫」を実現しています。
傘が濡れていても手が濡れにくい工夫も
傘の開閉は自動ではなく、自分でポキポキとする構造。
濡れている面を内側に折りたたむような構造になっているので、収納後に雨が滴ることがないように工夫されています。
さらに工夫はそれだけではありません。
モンベルの傘には全商品、傘の先端側にループが付いており、吊るすことが可能。ちょっとした機能ですが、これが実に便利なんです。
ただ注意が一点……。このループ、筆者はタグをつける紐だと思い、危うくハサミで切るところだったので……間違えて切らないように気を付けてくださいね!
もちろん修理も可能!長く愛用できるのも嬉しいポイント
モンベルのアンブレラシリーズ、選ぶならどれ?
それでは、モンベルの折り畳み傘「アンブレラシリーズ」9種類について、まずは一覧でざっと見ていきましょう。
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商品名 | ①トレッキングアンブレラ | ②トレッキングアンブレラL | ③U.Lトレッキングアンブレラ | ④ロングテイルトレッキングアンブレラ | ⑤カモワッチアンブレラ | ⑥トラベルアンブレラ | ⑦トラベルサンブロックアンブレラ | ⑧サンブロックアンブレラ | ⑨リフレックトレッキングアンブレラ |
価格 | 4,950円 | 5,830円 | 5,280円 | 6,050円 | 5,060円 | 5,720円 | 5,390円 | 4,950円 | 5,720円 |
重さ | 150g | 170g | 123g | 140g | 175g | 86g | 130g | 200g | 172g |
直径 | 98cm | 104cm | 88cm | 92cm | 98cm | 88cm | 88cm | 98cm | 98cm |
骨長 | 55cm | 60cm | 50cm | 50cm/58cm | 55cm | 50cm | 50cm | 55cm | 55cm |
特徴 | 軽量性と強度のバランス◎ | トレッキングアンブレラを大きくしたモデル | 強度を残しつつ、可能な限り軽量・コンパクト性を実現したモデル | 背中側の生地が長く、バックパックが濡れにくい | バードウオッチングや野外観察などに適したカモフラージュ柄 | シリーズ内で1番軽量 | 遮熱+軽量 | 遮熱+頑丈 | 暗い場所で光を反射 |
全てのシリーズに収納ケースが付属。5000円前後と手に取りやすい価格も魅力的です。
大きく分けて「トレッキング」と「トラベル・日常使い」のシリーズに分かれておりますが、トラベル・日常使いシリーズでももちろん登山で使用可能。シーンに合わせて使い分けましょう。
では一つひとつの商品の特徴について、詳しく検証していきます。
”すぐにこのシリーズについて知りたい!”という人は、こちらの各項目をタップすると、アイテムの紹介へジャンプできます。
軽量性と強度のバランス◎→①トレッキングアンブレラ
大柄な男性向け→②トレッキングアンブレラL
強度も残しつつ、コンパクト→③U.L.トレッキングアンブレラ
バックパックが濡れにくい→④ロングテイルトレッキングアンブレラ
動物に気付かれにくい→⑤カモワッチアンブレラ
1番軽い→⑥トラベルアンブレラ
遮熱+軽量な傘→⑦トラベル サンブロックアンブレラ
遮熱+頑丈な傘→⑧サンブロックアンブレラ
夜は車のライト等の光を反射→⑨リフレック トレッキングアンブレラ
トレッキングシリーズ
①トレッキングアンブレラ
1987年に誕生したモンベルの山用傘、「トレッキングアンブレラ」。そこから何度も改良を重ねさらに軽量コンパクトになった現行モデルは雨の日の登山でも大活躍しています。個人的にこのアイボリーカラーがお気に入りです。
軽いと言っても、登山で使うことを考慮して作られた傘なので、もちろん強度は問題なし。骨本数も8本と安心の造りです。
重量は150g・収納寸は27cm(折り畳み時25cm)と、モンベル傘シリーズでは平均的。
市場に出回っている折り畳み傘の重さは300~400gが主流なので、モンベルの中では平均的ですが、一般的なものと比べるとかなり軽いですよね!
直径は98cmとゆとりがあります。生地も比較的しっかりしており、アウトドアでも気兼ねなく使える印象。モンベルの傘シリーズの中では一番バランスの良い定番の傘です。
②トレッキングアンブレラL
①のトレッキングアンブレラの直径98cmと比べ、こちらは直径104cmと一回り大きい傘。
大柄な男性の方には、こちらがおすすめです。
素材・骨本数はトレッキングアンブレラ全く同じ仕様です。骨長は60cm。
重量は170gと他のシリーズと比べると少し重く、収納寸もシリーズの中で1番大きい29cm(折り畳み時26cm)。
153cmの筆者だと十分すぎるぐらいすっぽり入り、守られている感があります。しかし多少重いかな……とも思ったので、”重さより大きさ”を重視する方におすすめです。
③U.Lトレッキングアンブレラ
「軽い!軽すぎる!」と筆者が感動した傘。
①のトレッキングアンブレラから大きさを10cm縮小、生地も10デニールと薄い生地に変更することで軽量化された商品。
薄い生地にはなりましたが、「バリスティックナイロン」という強度の高い生地を使っており、骨本も8本あるのでハードな環境でもガシガシ使えます。
重量は2番目に軽い123g、収納時の長さは26cm(折り畳み時24cm)です。
153cmの筆者が使う分には全く問題ない大きさ。しかし大柄な男性が使う場合、若干狭いかな、という印象です。
④ロングテイルトレッキングアンブレラ
骨長が前後で違うというのが最大の特徴。生地は10デニールのバリスティックナイロンを使っているため、強度を残しつつ軽量化を実現。③のULトレッキングアンブレラと同様、かなり薄いなと感じました。
骨長は前50cm、後58cmと背中側が長い構造になっており、ザックが濡れにくいようにできています。
素材・骨本数は③ULトレッキングアンブレラ全く同じ仕様。骨長が背面だけ8cm長くなった商品です。
収納時は29cm(折り畳み時26cm)と少し大きめですが、質量は4番目に軽い140g。
ぱっと見はどちらが長いのか分かりづらいですが、「モンベル」のロゴがある面が前。
写真のようにバックパックがしっかり隠れるので、登山時にはとってもおすすめです。
⑤カモワッチアンブレラ
迷彩柄がかわいいこちらの傘。バードウォッチングではこちらの傘が活躍すること間違いなしです。
70デニール・ナイロンを使っていることもあり、傘自体は今まで紹介した傘に比べてしっかりとしている印象です。
重量は175g。収納寸27cm(折り畳み時25cm)。カラーはこちらのカモフラ柄のみです。
背景のグリーンと見事にマッチしていて、森に溶け込めますね。普段使いでもコーディネートのアクセントになり、お洒落も楽しめることでしょう!
トラベル・日常使いシリーズ
⑥トラベルアンブレラ
小さい……!軽い……!と驚愕した傘。これなら荷物の邪魔になりません。名前の通り旅行用に1つ持っておきたい商品です。
素材は③のULトレッキングアンブレラよりも薄い、7デニールのバリスティックナイロン。
骨本数も6本にすることで、かなり軽量化されています。>
重量は脅威の86g。収納寸も26cm(折り畳み時23cm)とシリーズ最小です。
軽すぎて傘を持っているストレスは全く感じませんでした。しかし、生地がかなり薄く骨組みも6本という点から、アウトドアに持って行くには耐久性が少し心配です。
⑦トラベルサンブロックアンブレラ
日焼け防止用に雨晴兼用傘が欲しい、という方にオススメ。紫外線兵遮へい率、なんと90%以上!
裏面にはコーティングがほどこしてあり、優れた遮熱効果を実現しています。
骨本数が6本と少ないため、重量は130gと比較的軽め。収納寸は26cm(折り畳み時23cm)。
「日傘は重いし荷物になる」のイメージが吹き飛ぶ商品。カラーは写真のブルーグリーンのみの展開です。
⑧サンブロックアンブレラ
シルバーがカッコイイ、こちらの傘。⑦のトラベルサンブロックアンブレラと比べると直径が98cmと一回り大きいので、日陰になる面積も広いのが特徴。
骨本数も8本あり、強度についても安心できる商品です。
重量は200gと少し重ため。収納寸は27cm(折り畳み時25cm)。カラーは写真のライトグレーのみの展開です。
登山に持って行くには少し重たいかな、というのが正直な感想です。しかし日陰の面積が広く、日傘としてはかなりおすすめできる商品。
日差しを遮るものがないテン場などでは、1本あるだけで快適さが変わるのではないでしょうか。
⑨リフレックトレッキングアンブレラ
柄が入っている部に光を反射するリフレックインクをプリント。夜のライトに反射する構造になっています。
暗闇だとこのように模様が反射してくれるので、夜道を歩く時でも安心です。
直径は98cm、骨本数は8本と強度もあり。この商品は模様が可愛いので女性にもおすすめです。
重量は172g、収納寸27cm(折り畳み時25cm)。カラーは写真のホワイトの他にブラックも。
サイズは他のシリーズと比べてやや大きめの造り。強度もある商品なので、アウトドアでもガシガシ使えるかと思います!
モンベルの傘で雨の日を楽しもう!
今回はモンベルのアンブレラシリーズについて比較してきましたが、自分の用途に合った傘を見つけられたでしょうか?
憂鬱な雨でも、モンベルの傘という相棒がいれば大丈夫!天気さえも楽しんで、素敵なアウトドアライフを送って頂けたら嬉しいです。