COCOHELI 山岳遭難対策制度(ココヘリ) 550万円までの捜索救助を実施 入会金1,100円OFFで申込む

山岳ガイドが教える!登山の基本クイズ20問(2ページ目)

ー歩き方・水分栄養補給編ー

質問1:歩幅は、大股と小股、どっちがいい?

%e5%86%99%e7%9c%9f%e2%91%a6
出典:pixabay
正解:
小股が正解です。大股で歩くと、大腿筋・大殿筋を酷使することになります。足一つ半分ぐらい前に出して歩きましょう。連続する階段では、上げる足をこまめにローテーションしましょう。

質問2:休憩はどのくらいのペースでとったらいい?

%e7%99%bb%e5%b1%b1%e3%81%a7%e4%bc%91%e6%86%a9%e3%82%92%e3%81%99%e3%82%8b%e3%82%ab%e3%83%83%e3%83%97%e3%83%ab
出典:PIXTA
正解:歩きだしてまず20分ほどで、体が温まってくるので、小休止して服装調整を行いましょう。その後は50分に1回、5~10分の休憩を入れましょう。この短い休憩の間に、水分補給、栄養補給、エネルギー補給などをしましょう。

質問3:日帰り登山、水はどのくらい飲んだ方がいい?また、一気に飲むのと、少しずつ飲むのとどちらがいい?

%e6%b0%b4%e3%82%92%e9%a3%b2%e3%82%80%e7%99%bb%e5%b1%b1%e5%a4%ab%e5%a9%a6
出典:PIXTA
正解:
体重の3%が失われると、脱水症状が現れます。登山と消費水量の関係は次の式で出すことができます。
消費水分(ml)=体重(㎏)×5(ml)×行動時間(h)
この式にご自身の体重と行動時間を当てはめてみて下さい。例えば体重50㎏の人が10㎏の荷物を背負い、6時間歩くと、(50+10)㎏×5(ml)×6(h)=1,800ml、1.8ℓの水分を失うのです。この失う水分を全部持ち歩く必要はありません。行動時間にもよりますが、2時間ほどなら500ml、4時間ほどなら1ℓ、6時間ほどなら1.5ℓぐらいあれば大丈夫です。ただし、真夏はこれよりも500mlほど多めに持ちましょう。また、水は25分に1回、少しずつ摂取するのが最近提言されている飲み方です。

質問4:栄養補給は、具体的にどんなものがいい?摂るべき栄養は何?

%e3%81%8a%e3%81%ab%e3%81%8e%e3%82%8a
出典:pixabay
正解:おにぎり、ドライフルーツ、全粒粉パン、ナッツなどが長い一日を支えてくれます。全粒粉製品はGI値が低い為、腹持ちがよく、エネルギーが持続します。反対に砂糖製品はGI値が高いので、一瞬でパワーを出し、すぐに摂取前より疲れを感じることがあるのでご用心。摂るべき栄養は、炭水化物、カリウムなどのミネラル、BCAA(分岐鎖アミノ酸)などです。

質問5:食欲が出ない。それでも栄養補給は必要なの?

エネルギー
出典:楽天市場/マツモトキヨシ
正解:栄養補給をしないと、その先へ登っていくことができなくなります。固形物の代わりにゼリーやエナジージェルを少しずつ摂取しましょう。水分の多い梨やリンゴを冷やして持っていくのも一つの手です。食欲が回復したら、固形物も摂り、水分も忘れずに補給しましょう。

質問6:登山は、どのくらいのカロリーを消費する?

%e5%86%99%e7%9c%9f%e2%91%ab
出典:pixabay
正解:登山はウォーキング、ランニングを大幅に上回るエネルギーを消費します。消費カロリーの計算式もあります。
消費カロリー(kcal)=体重(㎏)×5×行動時間(h)
例えば体重60㎏の人が10㎏のザックを背負って、6時間歩きます。すると(60+10)㎏×5×6=2,100kcalとなります。山ではいくら食べても大丈夫なんです。ただし一気に食べるのではなく、各休憩時に振り分けて食べるようにしましょう。

質問7:ずばり、登山歴20年山田ガイドおすすめの行動食は?

%e5%85%a8%e7%b2%92%e7%b2%89%e3%83%91%e3%83%b3
出典:pixabay
正解:バナナチップ、マーブルチョコを混ぜたトレイルミックス、それに全粒粉パンです。トレイルミックスとパンの他に、エナジージェル、BCAA、マルトデキストリンも持ち歩いています。

2 / 3ページ