実際に上州武尊を走ってわかった!選んだ装備の使用感

ここまで紹介した装備を実際に上州武尊で使用してみると、レース中だからこそわかった使いやすさや、想定していなかった気づきがありました。ここからは、実際のレースで感じた各アイテムの使用感を紹介します。
「ザック」はフィット感が◎!ボトルの入れ替えもスムーズ

実際に使ってみて、まず良かったのがザックのフィット感です。ストレッチ性のある素材が体に沿うため、荷物を入れた状態でもフィット感が高く、走っている間もザックの揺れが気になりませんでした。

意外だったのは、ボトルポケットの使いやすさ。走行中の揺れを抑えるため、ボトルポケットはややきつめに作られているのが一般的です。そのぶん、エイドで水を補給してボトルを戻す際に、なかなかポケットに収まらず手間取ることも。
その点、今回使ったミレーの「インテンス ウルトラ 15」は、ボトルポケットに少しゆとりがあり、入り口付近がやや硬い素材でできているため、出し入れがスムーズ。エイドで水を入れ替えた後もサッと収納できるため、補給時の時間短縮にもつながりました。
補給食を入れても揺れにくい!「ポケット付きショーツ」が今回のMVP

今回、特に活躍したのが、ミレーのポケット付きショーツ「インテンス プロ ライト ショートパンツ」です。腰回りの締め付けが強いわけではないのに、ポケットに補給食を入れて走っても揺れをほとんど感じませんでした。
そこで、ザックのフロントポケットとショーツのポケットで収納するものを分けることに。ザック側には水分やスマートフォンなど、走りながら頻繁に使うものを入れ、ショーツのポケットにはジェルなどの補給食を収納しています。
補給食をショーツ側にも分散することで、ザックのポケットがパンパンになるのを防ぎ、必要なものを取り出しやすく整理できました。

さらに、肌離れの良い素材や、摩擦を抑える圧着仕様の裾、体の動きに沿う立体裁断など、走りやすさと快適性を両立させた構造も好印象。
実際に雨や汗で濡れた状態でも肌に張り付きにくく、長時間のレースでも快適に走り続けられました。
雨と汗で濡れても快適!「ドライインナー」が汗冷え対策に活躍

今回、肌に直接触れるインナーには、ミレーの「ドライナミック メッシュ NS クルー」を選びました。ほかのドライインナーと比べると生地に厚みがあるため、トレランではより薄手のモデルを選ぶ人もいると思います。ところが、実際に上州武尊で使ってみると、この厚みが大きなメリットになりました。
レース当日は雨が降る場面もあり、湿度が高い中で大量に汗をかいたため、ウェアはなかなか乾きません。そんな状況でも、メッシュ生地が水分をしっかり吸収・保持し、時間をかけて外側に拡散。肌面に汗が溜まりにくく、ドライに保ってくれました。
腹部が濡れたままだと胃腸トラブルにつながることもありますが、今回はインナーのおかげで、終始快適。厚みがあるからこその保水力と拡散性が、長時間のレースでしっかり活きたと感じました。
雨や霧では見え方が変わる!「ヘッドライト」は光の色に要注意
今回の上州武尊では夜間を中心に小雨が降り、霧も発生していました。そんな状況で走っていると、普段使っている白色のライトでは光が霧や雨に反射してしまい、かえって周囲が見えにくく感じる場面がありました。特に、登山とは異なり、移動スピードの速いトレランでは、路面状況の判断速度も重要になります。
雨や霧に備え、光色を切り替えられるライトを用意しておけばよかったと感じました。夜間走行があるレースでは、明るさだけでなく、天候に応じて光の色を変えられるかどうかも確認しておくとよさそうです。
ミレー
雨や霧の場合、光の色は白よりも黄色やオレンジが見やすくなります。光色の切り替え機能が付いたモデルを選ぶほか、カラーフィルターを取り付けて対応する方法もあります。
トレラン装備は「レース中の使いやすさ」まで考えて選ぼう

トレランのレースでは、走るためのシューズやウェアだけでなく、夜間走行や悪天候、ケガなどに備える装備も必要になります。特に長時間のレースでは、各アイテムの機能や特徴を理解した上で、自分の走り方やレースの環境に合ったものを選ぶことが大切です。
ただ必携品をそろえるだけでなく、「レース中にどう使うか」までイメージしながら選び、実際に練習などでも試しながら、自分に合った装備を見つけていってください。しっかりと準備を整えた先には、ゴールゲートをくぐったときにしか味わえない、大きな達成感が待っているはずです。
