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御岳山コースガイド|駅から駅へ。二百名山・大岳山縦走コース

御岳山コースガイド|駅から駅へ。二百名山・大岳山縦走コース

東京都の西端に位置し、秩父多摩甲斐国立公園エリア内に連なるのが奥多摩の山々。そんな奥多摩で初心者にも人気の山が御岳山(929m)です。

ケーブルカーが設置されていることが大きな要因ですが、健脚者にとっては歩き応えがない……という人も。

そこで今回は山麓からケーブルカーを利用せずに大塚山(920m)を経由して登り、大岳山(1,266m)・鋸山(1,109m)をめぐる達成感抜群のロングコースを紹介します。

本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。

目次

アイキャッチ画像撮影:鷲尾 太輔

御岳山の南西に連なる奥多摩のシンボル・大岳山

奥多摩のランドマークでもある大岳山
撮影:鷲尾 太輔(奥多摩のランドマークでもある大岳山)

御岳山の南西に連なるのが、東京都唯一の日本二百名山・大岳山(おおだけさん・1266m)です。奥高尾・奥武蔵などの山々や武蔵野・多摩地域の市街地から眺めると片肩を持ち上げたような特徴的な山容で、まさに奥多摩のランドマーク的存在です。

今回はそんな御岳山〜大岳山をメインに、前後に連なる大塚山(920m)と鋸山(1,109m)も踏破する、歩きごたえ抜群の縦走コースを紹介します。

コース概要

合計距離: 16.42 km
最高点の標高: 1233 m
最低点の標高: 271 m
累積標高(上り): 1468 m
累積標高(下り): -1422 m

体力レベル: ★★★★☆

日帰り|10時間20分

参考: らくルート

技術的難易度: ★★★☆☆

・ハシゴ、くさり場、雪渓、渡渉箇所のいずれかがある
・転んだ場合に転落・滑落事故につながる箇所がある
・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要

凡例:グレーディング表

コース概要

古里駅(15分)→大塚山登山口(130分)→中ノ棒山(20分)→大塚山(25分)→東京都御岳ビジターセンター(30分)→御岳山(10分)→長尾平分岐(35分)→綾広の滝上(35分)→芥場峠(10分)→鍋割山分岐(80分)→大岳山(85分)→鋸山(100分)→登計峠(10分)愛宕神社(20分)→登山口(5分)→奥多摩駅

交通アクセス 

JR青梅線・古里駅
撮影:鷲尾 太輔(JR青梅線・古里駅)

公共交通機関の場合

スタート地点となるJR青梅線・古里(こり)駅はこじんまりとしていますが、きれいなトイレや自動販売機が設置されています。駅からすぐの場所にはコンビニエンスストアが営業しています。

JR青梅線・奥多摩駅
撮影:鷲尾 太輔(JR青梅線・奥多摩駅)

ゴール地点となるのがJR青梅線・奥多摩駅です。青梅線の終着駅であり、レトロな駅舎の2階には、カフェや山道具店などが集結した施設・PORT OKUTAMA(オクタマエキウエショップ)があります。

クルマ利用の場合

町営氷川駐車場
撮影:鷲尾 太輔(町営氷川駐車場)

古里駅周辺には駐車場がありません。ゴール地点である奥多摩駅周辺にクルマを停めてから、JR青梅線で古里駅まで戻ってスタートしましょう。周辺では最大規模の駐車台数で料金も割安な、町営氷川駐車場がおすすめです。

◾️町営氷川駐車場
住所:東京都西多摩郡奥多摩町氷川702
電話:0428-83-2134
定休日:年中無休
料金:8:00~17:00 9時間 700円/夜間1泊1,400円(普通車)
収容台数:52台

コース詳細ガイド

御岳山③MAP
地図の出典:YAMAP

今回はコースを5つのセクションに分けて紹介します。

セクション①:古里駅〜大塚山(165分)
セクション②:大塚山〜御岳山(55分)
セクション③:御岳山〜大岳山(170分)
セクション④:大岳山〜鋸山(85分)
セクション⑤:鋸山〜奥多摩駅(135分)

*各セクションをクリックすると、そのセクションへジャンプします

セクション①:古里駅〜大塚山(165分)

セクション①
撮影:鷲尾 太輔(セクション①)

このセクションでは大塚山をめざします。車道を15分ほど歩くと大塚山丹三郎登山口へ到着します。登山道は杉林の中の斜面へ延びていますが、稜線に出ると広葉樹林も現れます。

古里駅前信号
撮影:鷲尾 太輔(古里駅前信号)

古里駅前のロータリーを進むと、すぐに青梅街道と合流します。横断歩道を渡って、吉野街道へと進みます。この交差点にはコンビニエンスストアがあるので、行動力や水分などを購入してもよいでしょう。

万世橋
撮影:鷲尾 太輔(万世橋)

万世橋で多摩川を渡ります。橋の上から覗き込む多摩川はかなりの高度感です。

吉野街道
撮影:鷲尾 太輔(吉野街道)

万世橋を渡ったら、吉野街道沿いを進みます。歩道は道路の左側に設けられているので、こちらを歩くのが安全です。

丹三郎屋敷長屋門
撮影:鷲尾 太輔(丹三郎屋敷長屋門)

しばらく進むと左手に、東京都選定歴史的建造物である丹三郎屋敷長屋門が見えます。丹三郎屋敷は江戸時代にこの地域を開拓した原島丹三郎の邸宅跡で、現在はうどん・そば店として営業しています。

登山口入口
撮影:鷲尾 太輔(登山口入口)

火の見櫓が見えたら吉野街道から分かれて右手の坂道へと進みます。

大塚山丹三郎登山口
撮影:鷲尾 太輔(大塚山丹三郎登山口)

しばらく進んだ長福寺という寺院の隣に、大塚山丹三郎登山口があります。隣接した立派な木造の建物はトイレとなっています。

登山口の柵
撮影:鷲尾 太輔(登山口の柵)

トイレのすぐ裏手、長福寺の墓地に隣接して登山口の柵があります。上部の鉄線には電気が流れているので、触れないように注意を。これは害獣の出入りを防ぐために設置されたものなので、通過したらきちんと閉めておきましょう。

杉林の中の登山道
撮影:鷲尾 太輔(杉林の中の登山道)

登山道はよく間伐された杉林の斜面をトラバース(横断)するように始まります。

ジグザグの登り
撮影:鷲尾 太輔(ジグザグの登り)

登山道はやがて斜面をジグザグに登っていきます。高度を上げるほど、小刻みなカーブへと変わっていきます。

林道を越える
撮影:鷲尾 太輔(林道を越える)

登山道の傾斜がやや緩やかになりトラバース気味に戻ると、未舗装の林道に出ます。そのまま渡って反対側の手すりに沿って登っていきましょう。

針葉樹林が濃くなる
撮影:鷲尾 太輔(針葉樹林が濃くなる)

林道を渡っても、針葉樹林帯の斜面が続きます。まったく間伐されていない訳ではありませんが頻度が少ないせいか、森は少しうっそうとした雰囲気へと変わります。

飯盛杉
撮影:鷲尾 太輔(飯盛杉)

しばらく進むと飯盛杉(いいもりすぎ)です。2本の杉と1本の椹(さわら)が支えあうようにそびえています。地元では婚礼の際にご飯を山盛りにして供えたという伝承が残っています。

稜線へ出る
撮影:鷲尾 太輔(稜線へ出る)

飯盛杉からしばらく登ると斜面は終わり、なだらかな尾根へと出ます。

左右で異なる植生
撮影:鷲尾 太輔(左右で異なる植生)

この周辺の尾根は左斜面が植林された針葉樹林、右斜面が広葉樹林と明確に植生が分かれています。

短い急登
撮影:鷲尾 太輔(短い急登)

尾根上の植生が広葉樹メインになると、短い区間ですがやや急な登りとなります。

木の根が露出した尾根
撮影:鷲尾 太輔(木の根が露出した尾根)

急登が終わると、ふたたび左斜面が植林された針葉樹林、右斜面が広葉樹林へと戻ります。木の根が露出した尾根を登ると、左手から道標がないバリエーションルートである境界尾根が合流します。

中ノ棒山
撮影:鷲尾 太輔(中ノ棒山)

広葉樹林帯に囲まれた尾根を進むと、中ノ棒山(なかのぼうやま・846m)です。標識がないと山頂だと気が付かないほどの、ささやかな山です。

巻道との分岐
撮影:鷲尾 太輔(巻道との分岐)

左は山頂を経由しない巻道、右は山頂直下の電波塔管理道が分岐します。正面の斜面へと進み、やや急な階段を登っていきます。

大塚山園地休憩所
撮影:鷲尾 太輔(大塚山園地休憩所)

立派な東屋が設置された大塚山園地休憩所です。この先へ進んだ山頂直下の電波塔周辺や山頂付近も含めて、たくさんのベンチ・テーブルが設置されています。

大塚山
撮影:鷲尾 太輔(大塚山)

三頭三角点・富士峰(920.2m)が設置された大塚山です。まずはしっかりと休憩しましょう。ここまでの道のりで大幅にコースタイムを超過していたり、疲労が激しいようであれば縦走は困難です。御岳登山鉄道ケーブルカーでの下山など、計画変更を検討してください。

セクション②:大塚山〜御岳山(55分)

このセクションでは御岳山の山頂に鎮座する武蔵御嶽神社をめざします。大塚山からゆるやかに下ると御岳ビジターセンターの裏手へ出て、ケーブルカー御岳山駅からの参道と合流。ここからは舗装路となります。

なだらかな下り
撮影:鷲尾 太輔(なだらかな下り)

大塚山からしばらくは、なだらかな下りが続きます。こちらにもベンチが設置されています。

階段の下り
撮影:鷲尾 太輔(階段の下り)

さらに進むと傾斜はやや急になり、階段状の下りへと変わっていきます。

奥の院の眺望
撮影:鷲尾 太輔(奥の院の眺望)

樹間からは、武蔵御嶽神社の奥宮が鎮座する奥の院(1,077m)の鋭い山頂を望むことができます。

円塚山先の分岐
撮影:鷲尾 太輔(円塚山先の分岐)

登山道は円塚山(860m)を越える道やトラバース道に分かれますが、円塚山先で合流します。正面の階段を登ると夏のレンゲショウマ群生地で知られる富士峰園地へ至りますが、今回は右手のトラバース道を進みます。

富士峰園地からの合流
撮影:鷲尾 太輔(富士峰園地からの合流)

害獣防護ネットに沿って進んでいくと、左手に富士峰園地からの道が合流します。御岳山へは右奥へと下っていきます。

参道と合流
撮影:鷲尾 太輔(参道と合流)

さらに下っていくと、左下にケーブルカー御岳山駅からの平坦な参道が見えます。奥に見える御岳ビジターセンターで参道と合流します。ここからは宿坊街の中へ延びる舗装された参道を歩いていきます。

神代ケヤキ
撮影:鷲尾 太輔(神代ケヤキ)

参道がやや急な登り坂に変わると、前方に神代ケヤキの巨木がそびえています。樹下を通って土産物・食事処街を通っていきます。この先も長丁場なので、飲料や行動食が不足しているようなら、売店や自動販売機で購入するのを忘れずに。

鳥居前広場
撮影:鷲尾 太輔(鳥居前広場)

土産物・食事処街を抜けると手水舎が設けられた鳥居前広場です。大鳥居と朱塗りの随身門をくぐって参道を進みます。

霧の御坂前
撮影:鷲尾 太輔(霧の御坂前)

随身門を抜けてさらに階段を登ると大岳山は左手という標識が設置されていますが、いったん霧の御坂と呼ばれる階段を登って御岳山をめざしましょう。

武蔵御嶽神社 幣殿・拝殿
撮影:鷲尾 太輔(武蔵御嶽神社 幣殿・拝殿)

参道を登り切ると、武蔵御嶽神社の幣殿・拝殿です。標高929mの標識は、この社殿の裏手に点在する境内社のうち大口真神社(おおくちまがみしゃ)の傍にあります。

セクション③:御岳山〜大岳山(170分)

セクション③
地図の出典:YAMAP(セクション③)

このセクションでは、大岳山をめざします。御岳山からしばらくはほぼ平坦なトラバース道、ロックガーデンからの道が合流すると芥場峠の先までは緩やかな登りです。いったん鞍部まで下ったら、スリリングな岩場を越えて大岳山へ登ります。

大岳山への道
撮影:鷲尾 太輔(大岳山への道)

霧の御坂を下ったら、写真の「岩石園・大岳山→」の道標通りに右方向へ進みます。武蔵御嶽神社の社務所すぐ下からも近道が延びていますが急坂となるので、ここまで下った方が無難です。登山道は杉林の中のやや下り坂となります。

長尾平分岐
撮影:鷲尾 太輔(長尾平分岐)

さらに下ると長尾平分岐へ出ます。左手は長尾平への平坦な道、正面は七代の滝への急坂、右手のトラバース道の続きという三叉路で、右斜面に長谷川恒男氏の碑が設置されています。大岳山へはトラバース道へと進んでいきます。

長谷川恒男氏の碑
撮影:鷲尾 太輔(長谷川恒男氏の碑)

長谷川恒男氏は、1977年から1979年にかけてヨーロッパアルプス三大北壁(アイガー・マッターホルン・グランドジョラス)すべての冬季単独登攀を日本人として初めて成功させるなど、数々の歴史的な冒険登山を成し遂げた登山家・山岳ガイドです。

長谷川氏がパキスタンでの雪崩で亡くなってから20年目となる2011年、その業績を顕彰するために氏の名を冠した山岳耐久レース・ハセツネCUPのコース上に記念碑が設置されました。

ロックガーデンとの分岐
撮影:鷲尾 太輔(ロックガーデンとの分岐)

天狗岩・ロックガーデンへの分岐を左手に見ながら、トラバース道を直進します。

奥の院との分岐
撮影:鷲尾 太輔(奥の院との分岐)

鳥居の向こうへ続く奥の院への分岐を右手に見ながら、こちらもトラバース道を直進します。

トラバース道
撮影:鷲尾 太輔(トラバース道)

登山道は奥の院の南東斜面に続いていきます。基本的には平坦な道ですが、細かなアップダウンはあります。

奥の院口トイレ
撮影:鷲尾 太輔(奥の院口トイレ)

奥の院からの登山道から合流した場所にあるトイレ。微生物などを利用した最新のバイオ式を採用しています。

綾広の滝上流
撮影:鷲尾 太輔(綾広の滝上流)

奥の院口からいったん登り返し、トラバース道を下り気味に進みます。やがて左下に水音が聞こえ、綾広の滝を見下ろすことができます。写真奥の橋でその上流を渡ると、少し先には天然の水場があります。

ロックガーデンからの道と合流
撮影:鷲尾 太輔(ロックガーデンからの道と合流)

左からロックガーデンからの道が合流する場所には、大きな休憩舎があります。大岳山へは右奥へと進んでいきます。

沢を渡る
撮影:鷲尾 太輔(沢を渡る)

登山道はしばらくロックガーデン上流の沢沿いに進みますが、水は涸れがちです。写真の場所で対岸へ渡り、ジグザグに登っていきます。

トラバース道
撮影:鷲尾 太輔(トラバース道)

登山道は中ノ沢ノ頭(1,040m)北西斜面のトラバースへと変わります。路面は岩場や階段など変化しますが、緩やかな傾斜の歩きやすい道です。

芥場峠
撮影:鷲尾 太輔(芥場峠)

上高岩山からの登山道が合流した芥場(あくば)峠です。ここからも緩やかなトラバース道をしばらく登っていきます。

鍋割山からの稜線が合流
撮影:鷲尾 太輔(鍋割山からの稜線が合流)

右から鍋割山から下ってきた稜線が合流します。このあたりからはやや平坦な尾根道となります。

大岳山の山頂
撮影:鷲尾 太輔(大岳山の山頂)

大岳山との鞍部に向かって緩やかに下っていきます。前方にはめざす大岳山の山頂がそびえています。

廃屋
撮影:鷲尾 太輔(廃屋)

尾根を下りきったら、前方の斜面に廃屋が見えます。この先からが、いよいよ大岳山の岩場です。点在している注意看板が示す通り、滑落事故も発生しているので慎重に進みましょう。

三点確保(三点支持)など基本的な岩場の歩き方は必要で、それでも岩が濡れて滑りやすい雨天時は避けた方がよい区間です。

鉄柵が設けられた岩場
撮影:鷲尾 太輔(鉄柵が設けられた岩場)

最初の岩場は、谷側に転落防止の鉄柵が設けられたトラバース気味の登りです。

最初の鎖場
撮影:鷲尾 太輔(最初の鎖場)

続いて、山側の岩に鎖が設置されたトラバースを慎重に越えていきます。

護摩壇岩の岩場
撮影:鷲尾 太輔(護摩壇岩の岩場)

登山道から南東に延びた巨岩・護摩壇岩の付け根を越える箇所では、鎖場の斜度も急になります。

鉄階段の下り
撮影:鷲尾 太輔(鉄階段の下り)

岩場は斜面の南側へ回り込むように続きます。登りの鉄階段、やや長い鎖場と難所が続きますが、この鉄階段を下れば、いったん岩場は終わります。

大岳山荘
撮影:鷲尾 太輔(大岳山荘)

平坦な登山道を進むと、大岳山荘の建物が見えてきます。現在は営業しておらず廃屋化が進んでいますが、併設されたトイレは使用可能。山荘前の広場にはベンチ・テーブルも設置されています。

大嶽神社
撮影:鷲尾 太輔(大嶽神社)

趣のある木の鳥居と不規則な石段の参道が神秘的な大嶽神社へ向かいます。武蔵御嶽神社のおいぬ様信仰の起源ともなった狼の化身・大口真神を祀っており、黒い狼が描かれたお札や狼の姿をした狛犬なども御岳山と同じです。

急登が続く
撮影:鷲尾 太輔(急登が続く)

大嶽神社の左奥へと登っていきます。ジグザグな急登が続きます。

山頂直下の岩場
撮影:鷲尾 太輔(山頂直下の岩場)

山頂直下はふたたび岩場となります。今度は鎖や階段なども設置されていないので、自分でホールド(手がかり)とスタンス(足場)を見つけながら進みましょう。

大岳山山頂
撮影:鷲尾 太輔(大岳山山頂)

大きな標柱と二等三角点・大岳が設置された大岳山の山頂です。本日の縦走ルート最高地点となります。

大岳山からの眺望
出典:PIXTA(大岳山からの眺望)

取材日は霧で視界がありませんでしたが、晴れた日には富士山や丹沢山塊までを眺望することができます。

セクション④:大岳山〜鋸山(85分)

セクション④
地図の出典:YAMAP(セクション④)

このセクションは大岳山から鋸山へ向かう尾根道です。点在する小さなピークを巻道や直登ルートで越えていきます。適度なアップダウンが心地よい稜線ですが、大気の状態が不安定な時の落雷や、強風雨の時の低体温症には注意が必要な区間でもあります。

大岳山からの下り階段
撮影:鷲尾 太輔(大岳山からの下り階段)

大岳山からの下りは、木の根が露出した岩場から始まり、この階段を降りていきます。

平坦な尾根
撮影:鷲尾 太輔(平坦な尾根)

階段が終わると平坦な尾根道となりますが、それほど長い距離ではありません。

鎖場
撮影:鷲尾 太輔(鎖場)

次に現れるのは、比較的長い鎖場です。標識の通り、ひとりずつ通過するようにしましょう。

木製階段
撮影:鷲尾 太輔(木製階段)

鎖場を過ぎると尾根はふたたび平坦になりますが、すぐに手すりのない木製階段が現れます。これを下ると、ようやく巻道や馬頭刈(まずかり)尾根からの登山道が合流する鞍部です。

小ピークの巻道
撮影:鷲尾 太輔(小ピークの巻道)

ここから鋸山への尾根上は、いくつものピークが連なっています。最初のピークは南側の巻道で通過します。

小ピークを越える
撮影:鷲尾 太輔(小ピークを越える)

次の小ピークは山頂と認識できないほど細長く標高差も少ないので、尾根上を進んでいきます。

トバノ岩山の巻道
撮影:鷲尾 太輔(トバノ岩山の巻道)

続いてのピークはトバノ岩山(1,158m)ですが、こちらも南側の巻道で通過します。

小ピークを越える
撮影:鷲尾 太輔(小ピークを越える)

トバノ岩山から先の3つの小ピークは、巻道を使わず尾根上を歩いて越えていきます。いずれも緩やかなアップダウンで通過できます。

中ノ岩山の巻道
撮影:鷲尾 太輔(中ノ岩山の巻道)

続く中ノ岩山(1,107m)は、またしても南側の巻道で通過します。

オキノ岩山
撮影:鷲尾 太輔(オキノ岩山)

オキノ岩山(1,100m)には巻道はなく山頂へ登ります。鋸山までの最後のピークとなり、ここからはなだらかな尾根道を下っていきます。

鋸山の岩場
撮影:鷲尾 太輔(鋸山の岩場)

鋸山の山頂直下は岩場を登っていきますが、大岳山ほど険しい岩陵ではありません。

鋸山山頂
撮影:鷲尾 太輔(鋸山山頂)

本日の縦走で最後の山・鋸山(1,109m)に登頂です。山頂は樹林の中で視界がありませんが、ベンチが設置されており休憩には最適です。

セクション⑤:鋸山〜奥多摩駅(135分)

セクション⑤
地図の出典:YAMAP(セクション⑤)

このセクションでは鋸尾根を奥多摩駅まで下ります。距離も長く標高差も大きい上、途中には手強い岩場もあります。最後まで気を抜かずに歩きましょう。

鋸山からの下り
撮影:鷲尾 太輔(鋸山からの下り)

鋸山からの下りは、ジグザグの急坂から始まります。

小ピークへの登り返し
撮影:鷲尾 太輔(小ピークへの登り返し)

岩が連なる小ピークへと登り返していきます。山頂には苔むした巨石が鎮座しています。

天地山との分岐
撮影:鷲尾 太輔(天地山との分岐)

バリエーションルートである天地山(てんちざん・981m)への尾根との分岐です。とはいえ天地山方面は踏み跡も薄く道標もありません。愛宕神社へ3.7kmという道標に従って進めば、迷い込むリスクはほとんどありません。

澤入三角点
撮影:鷲尾 太輔(澤入三角点)

分岐から緩やかに下っていくと、三等三角点・澤入が設置された広場です。この先は登山道が急になり、ジグザグの下りや階段が続きます。

鉄階段
撮影:鷲尾 太輔(鉄階段)

尾根はいったん緩やかになり、笹やぶの中を通過していきます。ふたたび急坂となり、鉄製の階段を下っていきます。手すりに巻かれている銀のテープは補修された形跡なので、なるべく触れないようにしましょう。

なだらかな尾根道
撮影:鷲尾 太輔(なだらかな尾根道)

しばらくは、なだらかで広い尾根歩きが続きます。

小ピークへの登り
撮影:鷲尾 太輔(小ピークへの登り)

小ピークへと、緩やかに登り返していきます。

小ピークからの下り
撮影:鷲尾 太輔(小ピークからの下り)

小ピークからは、木製階段を下っていきます。この先もしばらくは、なだらかな尾根道が続きます。

展望ポイント
撮影:鷲尾 太輔(展望広場)

奥多摩駅から雲取山へと延びる石尾根を展望できる広場です。ここから先は、短い区間に岩場などの難所が集中しています。

鉄製階段
撮影:鷲尾 太輔(鉄製階段)

まずは鉄製階段を下っていきます。展望広場奥から下る道もありますが、険しい鎖場なのでこちらがおすすめ。階段下で展望広場奥からの道とすぐに合流します。

岩峰への登り
撮影:鷲尾 太輔(岩峰への登り)

続いて、小さな岩峰が現れます。足元の木の根に注意しながら、左下から回りこむように登っていきます。

岩峰からの下り
撮影:鷲尾 太輔(岩峰からの下り)

山頂が木の根に覆い尽くされた岩峰を越えて、岩場を慎重に下っていきます。その先には、真新しい鉄製階段が設置されています。

岩峰を登る
撮影:鷲尾 太輔(岩峰を登る)

次なる岩峰が現れます。ここは正面の岩場を直登していきます。

ハシゴ
撮影:鷲尾 太輔(ハシゴ)

岩場を登りきると、さらに奥にはハシゴが設置されており、こちらを登っていきます。

天聖神社奥宮
撮影:鷲尾 太輔(天聖神社奥宮)

岩峰の頂上には、天聖神社奥宮があります。小さな祠と2体の天狗像が祀られており、鋸尾根をはじめ大岳山・御岳山周辺が修験道の修行場であったことを想像させる場所です。

鉄製階段
撮影:鷲尾 太輔(鉄製階段)

続いて、鉄製階段を下ります。こちらの手すりにも銀のテープが巻かれているので、触らないようにしましょう。

小ピーク
撮影:鷲尾 太輔(小ピーク)

小ピークへ登り返します。正面には樹間から、奥多摩で人気の山のひとつである川苔山(かわのりやま・1,363m)が見えます。

小ピークからの下り
撮影:鷲尾 太輔(726ピークからの下り)

小ピークからも、しばらくは急な下りが続きます。

平坦な尾根道
撮影:鷲尾 太輔(平坦な尾根道)

ようやく難所が終わり、平坦な尾根道になってきました。この先の登山道は、針葉樹林の中を木製階段でトラバース気味に下るように変わっていきます。

トラバースの下り
撮影:鷲尾 太輔(トラバースの下り)

木製階段が終わっても、しばらくはトラバース道が続きます。

送電線をくぐる
撮影:鷲尾 太輔(送電線をくぐる)

不意に樹林が開けると、左上に鉄塔がそびえ送電線が通っていきます。この下をくぐりながら、写真奥の樹林へと入っていきます。

登計峠
撮影:鷲尾 太輔(登計峠)

樹林の中のなだらかな道を下っていくと、登計(とけ)峠へ出ます。ここからはコンクリート舗装された道を歩いていきます。

愛宕神社の鳥居
撮影:鷲尾 太輔(愛宕神社の鳥居)

舗装路を進んでいくと左下からも車道が合流し、突き当たりに愛宕神社の鳥居が建っています。

拝殿への巻道
撮影:鷲尾 太輔(拝殿への巻道)

鳥居から拝殿へ至る本来の参道は、途中にある橋が老朽化しているため通行止めです。そのため迂回路を通りますが、鎖の設置された岩場となるので注意して進みましょう。

愛宕神社の拝殿
撮影:鷲尾 太輔(愛宕神社の拝殿)

迂回路を登りきると、建物の後方から回りこむようにして拝殿の前に出ます。防火の神様として知られる火産霊神(ほむすびのかみ)をはじめとする四柱の神様を祀っています。

五重塔
撮影:鷲尾 太輔(五重塔)

拝殿からひとつ下った広場には、朱塗りの五重塔が建っています。こちらは愛宕神社の施設ではなく、戦没者の慰霊塔として建設されたものです。

急な石階段
撮影:鷲尾 太輔(急な石階段)

さらに登山道を下っていくと、愛宕神社のシンボルともいえる階段です。斜度は40度以上で段数も百数十段といわれています。いったん転倒すると止まらないので、なるべく中央の手すりにしっかり掴まって下りましょう。

登山口
撮影:鷲尾 太輔(登山口)

石段が終わっても、しばらくは登山道が続きます。緩やかな段差の階段を下っていくと、東屋が見えてきます。この先で登山道はようやく終わります。

昭和橋
撮影:鷲尾 太輔(昭和橋)

都道184号奥多摩あきるの線に出たら、昭和橋で多摩川を渡ります。左手に奥多摩ビジターセンターを見ながら、五叉路を直進します。

JR奥多摩駅
撮影:鷲尾 太輔(JR奥多摩駅)

JR青梅線の終着駅・奥多摩駅に到着です。駅舎2階や周囲には飲食店やビール醸造所もあるので、電車の発車時刻を確認してから立ち寄ってもいいでしょう。

天気予報と登山ルートを事前にチェック

御岳山へ出かける前には、現地の天気を確認しましょう。また、地図などを事前に用意して自分が歩くルートをしっかり把握してください。

御岳山の天気予報

御岳山のふもと(青梅市)の10日間天気

日付 06月30日
(火)
07月01日
(水)
07月02日
(木)
07月03日
(金)
07月04日
07月05日
07月06日
(月)
07月07日
(火)
07月08日
(水)
07月09日
(木)
天気 曇
曇のち雨
曇のち雨
曇時々雨
曇時々雨
曇
曇
雨のち曇
雨のち曇
曇一時雨
曇一時雨
曇
曇のち雨
曇のち雨
曇のち晴
曇のち晴
気温
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降水
確率
40 80 80 40 40 90 70 40 50 40

御岳山の地図

ロングコースでは登山計画時にエスケープルートも考慮しよう

日の出山
撮影:鷲尾 太輔(日の出山)

本コースは長距離・長時間の健脚者向けコースで、慎重な行動が必要な岩場もあります。御岳山まで歩いた時点で、体力・天候・コースタイムなどを踏まえ、最後まで歩き切れるかを改めて判断しましょう。

不安があれば、ケーブルカーで下山するのがもっとも安全な選択です。もし、「まだ歩けそうだけど大岳山までは厳しい」という場合は、御岳山から日の出山を経由してつるつる温泉に下るルート(所要約2時間40分)がおすすめ。また大岳山からであれば、白倉バス停へ下山するルート(所要約2時間40分)もエスケープとして利用できます。

入念な計画と十分なトレーニングをした上で、万全を期して憧れのロングコースにチャレンジしてください。

※この記事内の情報は特記がない限り公開初出時のものとなります。登山道の状況や交通アクセス、駐車場ならびに関連施設などの情報に関しては、最新情報をご確認のうえお出かけください。

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