COCOHELI 山岳遭難対策制度(ココヘリ) 550万円までの捜索救助を実施 入会金1,100円OFFで申込む

最初の一張りにモンベル「ステラリッジ」が選ばれるのはなぜ?使ってわかった“大定番”の底力(2ページ目)

本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。

使って納得。支持される理由は「細部まで行き届いたつくり」にあり!

ステラリッジテントを使っている人

フィールドテストでは2型を使用しました

ここからは、実際にステラリッジテントを使って感じたポイントをレビューしていきます。今回は使い勝手の良い1型と2型を参考に、重量感や設営のしやすさ、居住性など、スペックだけでは分かりにくい部分をチェックしてみました。

ステラリッジ テント 1ステラリッジ テント 2
重量(総重量)1.15kg(1.36kg)1.28kg(1.49kg)
収納時サイズ本体:直径13.5×29cm
ポール:直径5×41cm
レインフライ:直径9.5 x 20cm
本体:直径14.5×30cm
ポール:直径5×41cm
レインフライ:直径9.5 x 21cm
設営時サイズ間口90×奥行210×高さ105cm間口130×奥行210×高さ105cm
定価本体:¥33,000(税込)
レインフライ:¥16,000(税込)
本体:¥35,000(税込)
レインフライ:¥17,000(税込)

ライター 橋爪勇志

ライター 橋爪

ダブルウォールテントとしては比較的安価に購入できるのも大きな魅力。

ステラリッジ テントは本体とフライシートが別売りなので、テントとして使うにはそれぞれ購入する必要があります。
 

山で使いやすい軽量・コンパクト性と、余裕あるスタッフバッ

ステラリッジテントを手に取る人

総重量は1型で1.36kg、2型で1.43kg。500mlペットボトル3本分程度の重さを想像すると良いでしょう。雨や風を防ぐレインフライまで含めてこの軽さなので、テント泊装備を背負って長時間歩く登山でも負担を抑えられます。

重量だけを見ると、近年増えている1kg以下の軽量テントに惹かれる方もいるかもしれません。ですが、山岳テントは軽さだけでなく、風雨に耐えられる安心感や扱いやすさも大切。その点まで含めて考えると、この重量には十分な理由があると言えます。

ステラリッジテントの収納時のサイズ感

好印象だったのが、テント本体のスタッフバッグにほどよい余裕があることです。一般的なテントのスタッフバッグは、収納サイズをコンパクトに見せるため、ややタイトに作られているものも少なくありません。

その点、ステラリッジ テントのスタッフバッグは、撤収時に少しラフに畳んでも収めやすいサイズ感。雨の日や朝の出発前など、手早く片付けたい場面でも扱いやすさを感じます。必要に応じて、ポールと一緒にまとめて収納することも可能です。

初めてでも迷いにくいシンプルな設営構造

  • ステラリッジテントを設営する手順1
  • ステラリッジテントを設営する手順2
  • ステラリッジテントを設営する手順3
  • ステラリッジテントを設営する手順4
  • ステラリッジテントを設営する手順5
  • ステラリッジテントを設営する手順6
  • ステラリッジテントを設営する手順7
  • ステラリッジテントを設営する手順8
  • ステラリッジテントを設営する手順9

設営方法はきわめてシンプル。ポールの構造や本体の立ち上げ方が分かりやすく、一日歩いて疲れたあとの設営や、初めて山岳用テントを扱う人でも、直感的に設営しやすいつくりになっています。

手軽さと強度を両立した「吊り下げ式」構造

  • テント本体の吊り下げ式構造
  • テント本体のフックをポールに引っ掛ける様子

こうした設営のしやすさを支えているのが、吊り下げ式のポール構造です。ポールを組み立てたら、本体に付いたフックを順番にポールへ掛けていくことでテントが自立する仕組みです。

この構造により、レインフライとテント本体の間に適度な空間が生まれ、レインフライの濡れが本体に伝わりにくく、また室内も結露の影響を受けにくいという利点があります。

ステラリッジテントの仮固定

また、吊り下げ式構造は本体の床面を浮かさずにポールと本体の固定ができるため、先にペグダウンしてから設営できるのも大きなポイントです。

ライター 橋爪勇志

ライター 橋爪

この方法なら、強風が吹くテント場でも、テントが飛ばされる心配を減らし、落ち着いて設営作業を進められます。

もちろん油断は禁物なので、素早い設営を意識することは大切です。

グラウンドシートと合わせて快適性アップ!自立式タープにも

ステラリッジテントのグラウンドシートと活用法

提供:mont-bell

別売りの「グラウンドシート」も、あわせて用意しておきたいアイテム。テントの下に敷くことで、底面の破れや汚れを防ぎやすくなるほか、地面からの湿気や冷気を抑えたり、結露を軽減する効果も期待できます。

また、ステラリッジ テントのグラウンドシートは、フライシートとポールに組み合わせて使うことも可能。テント本体を使わず、簡易的なシェルターに変身します。

シンプルながら必要十分な居住空間

ステラリッジテントの室内

2型のフロアサイズは、奥行き210cm×幅130cm。1型も奥行きは同じ210cmで、幅が90cmに設定されています。

室内空間は、山岳用テントらしく無駄を省いたサイズ感。2型を2人で使う場合は無駄なスペースなくまとまり、ソロで使えば荷物を置くスペースにも余裕があり、ゆったりと使うことができます。

本体の頂点は105cm(室内高100cm)。山岳用テントとしては一般的な高さですが、近年の軽量テントには95cm前後のモデルも多く、それらと比べると天井まわりに余裕があります。

身長169cmの筆者が背筋を伸ばして座っても、頭上には十分なスペースがありました(写真だけでは分かりにくかったため人物にシルエットを加えています)。

ライター 橋爪勇志

ライター 橋爪

山岳用テントのなかでは、圧迫感が少なく、高身長の方でも比較的ゆとりを持って過ごしやすいかと思います。

大きく開いて扱いやすい入口設計

  • 入口を全開放した様子
  • モスキートネットのみ開放時
  • 本体入口を閉め切った様子

本体入口は、逆U字型に大きく開くダブルジッパー仕様。左右どちらからでも開け閉めしやすく、出入りや荷物の出し入れもスムーズです。

また、入口上部にはメッシュ生地のモスキートネットを採用。虫の侵入を防ぎながら換気できるため、テント内の空気を入れ替えたいときや、結露を抑えたい場面でも役立ちます。

靴や小物を置ける、必要十分な前室スペース

ステラリッジテントの前室

前室とは、テント本体の入口の外側にある、フライシートで覆われた小さなスペースのこと。いわば“テントの玄関”として、濡れた装備の一時置き場としても便利です

1型・2型ともに前室の奥行きは55cm。入口が短辺側にあるため、横幅に限りがあり、前室は必要最低限の面積です。とはいえ、登山靴を置いたり、濡れたレインウェアや小物類を置いたりするには十分なスペースがあります。

レインフライのファスナーはダブルジッパー仕様

また、フライシートの入口は上下から開閉できるダブルジッパー仕様。外の様子を少しだけ確認したいときにも開けやすく、上部だけを開ければ換気口としても活用できます。

ライター 橋爪勇志

ライター 橋爪

前室の広さが欲しい人は、記事の後半で紹介する派生モデル「ステラリッジ テント トレール」を検討してみるのも良さそうです!

室内を有効に使える天井ループ

天井のループは細引きをかけるのに便利

天井には、中央や四隅にループが設けられています。中央にヘッドライトを吊るせば、テント内をランタンのように照らすことができて便利。四隅に細引きを通せば、湿ったものを干すスペースとしても活用できます。

さらに、別売りの「オプショナルロフトドーム」で、天井を小物置き場にすることも可能。スマートフォンやヘッドライト、メガネなど、就寝時に手元に置いておきたいものの収納にも役立ちます。

小物を整理しやすいメッシュポケット

メッシュポケットは小物の収納に便利

室内のフロア部分には、小物を収納できるポケットが1箇所備えられています。中身が見えやすいメッシュタイプなので、何が入っているか確認しやすいのも便利なポイントです。

ヘッドライトやスマートフォン、メガネなど、サッと取り出したい小物を入れておくのにちょうどよく、テント内での整理整頓にも役立ちます。

メッシュ付きのシンプルなベンチレーション

ステラリッジテントのネット付きベンチレーション

テント内の空気を入れ替えるためのベンチレーションは、テント本体とレインフライを繋ぐ形で上部に1箇所設けられています。モスキートネット付きで、虫の侵入を抑えながら換気ができます。

ライター 橋爪勇志

ライター 橋爪

入口部分のメッシュとあわせて開けておけば、テント内に空気の通り道を作りやすく、湿気や蒸れを逃がすのにも役立ちます。

使い続けたからわかる、ステラリッジの頼もしさ

旧型ステラリッジテントと白馬鑓ヶ岳

筆者愛用のステラリッジ テント(旧モデル)

筆者自身も、旧型のステラリッジ テントを長年使ってきたひとり。アルプスの稜線や雪山など、厳しい環境で過ごす場面も何度もありましたが、「このテントなら大丈夫」と思える安心感を使う度に感じていました。

今回は現行モデルを悪天候下で試すことはできませんでしたが、ステラリッジ テントらしい堅実なつくりは、細部の構造やパーツにも見て取れます。ここからは、そのタフさを支える素材をひとつずつ見ていきましょう。

床面はしっかり、本体は軽やかに

ステラリッジテント本体の生地

「デニール」とは繊維の太さを表す単位のこと。数値が高いほど、生地が厚く丈夫になります

タフさを支えている要素のひとつが、生地の使い分けです。地面に直接触れるフロア部分には、30デニール・ナイロン・リップストップを採用。岩や小石の上に設営することも多い環境においても、床面にしっかりとした安心感があります。

一方、テント本体には薄く軽量な15デニール・ナイロン・リップストップを使用。手に取るとしなやかで、光にかざすと透け感のある軽やかな生地です。

負荷がかかりやすい部分にはしっかりと強度を持たせながら、全体としては軽く扱いやすく仕上げる。その考え抜かれた素材の使い分けが、ステラリッジ テントの使いやすさを支えています。

優れた撥水加工のレインフライ

レインフライの生地

レインフライには、15デニール・ナイロン・リップストップを採用。モンベル独自の耐久撥水加工「ポルカテックス」が施されています。

雨粒をしっかり弾き、生地が水を含みにくいだけでなく、汚れが付着しにくいのも特徴。摩耗や洗濯による撥水性能の低下を抑えやすく、長く使い続けるうえでも嬉しい仕様です。

強度を支えるDAC社製ポール

ステラリッジテントに使われているDAC社製ポール

ポールまわりからも、ステラリッジ テントらしい堅実なつくりが見て取れます。採用されているのは、高い強度に定評のあるDAC社製のアルミニウム合金ポール。直径8.5mmと細身ながら、組み上げるとしっかりとした張りが生まれ、テント全体を安定して支えてくれます。

唯一のデメリットは「被りやすい」こと?

双六小屋のテント場

ステラリッジ テントの気になる点を挙げるとすれば、定番モデルゆえに、テント場でほかの登山者と被りやすいことかもしれません。特に混雑したテント場では、同じカラーやサイズのテントが並び、自分のテントを見分けにくくなる場面も。

ライター 橋爪勇志

ライター 橋爪

そのため、ガイラインやテントの目立つ位置にタグや目印を付けておくと安心。ちょっとした工夫をしておくだけで、夜間でも自分のテントが判別しやすくなります。

兄弟モデル「ステラリッジ テント トレール」との違いは?

ステラリッジテントとステラリッジテントトレール

2026年春、派生モデルとして「ステラリッジ テント トレール」が登場しました。大きな違いは、入口の位置。通常のステラリッジ テントが短辺側に入口を備えているのに対し、トレールは長辺側に入口を設けた構造になっています。

長辺入口と短辺入口の違い

長辺側から出入りできることで、前室まわりを使いやすく、室内での動きにもゆとりが生まれやすいのが特徴。荷物の出し入れがしやすく、テント内での過ごしやすさを重視したい人にとって、選択肢に入れたいモデルといえるでしょう。

それでいて、ステラリッジ テントらしい軽さや耐久性、山岳用テントとしての安心感はしっかり継承。使い勝手を広げながらも、山で頼れる基本性能を備えています。

▼「ステラリッジ テント トレール」をさらに詳しく知りたい方はこちら

迷ったらどれ?ステラリッジと比較したいライバルテント3選

ステラリッジ テントと同じく、自立式のダブルウォール構造を採用した山岳テントのなかから、定番として選ばれやすい3モデルを紹介します。

アライテント エアライズ2

サイズ 設営時:間口130×奥行210×高さ105cm
収納時:本体30×15φcm、フレーム38cm
重量 1550g(本体+フレーム+フライシート)
※付属品(ペグ、張り綱)の重量は約220g
素材 本体:28dnリップストップナイロン
フライ:30dnリップストップナイロンPUコーティング
シート:40dnナイロンタフタPUコーティング
フレーム:NSL9フェザーライト(DAC社製)

1965年創業の日本の登山用品メーカー<アライテント>。「ヒマラヤでもウラヤマでも」のスローガンのとおり、過酷なヒマラヤの高峰から、身近な裏山(里山)でのキャンプまで、場所を選ばず信頼して使える質実剛健な製品づくりを表しています。

その姿勢を象徴するのが、山岳用テントの「エアライズ」。軽量でコンパクトに携行できる扱いやすさに加え、3シーズンを基本としながら、オプションを組み合わせることで4シーズンの幅広い山行にも対応できる汎用性を備えています。

無駄をそぎ落としたシンプルな構造による設営のしやすさ、山で頼れる安心感、そして長く使い続けられる実直なつくり。日本の山岳に合った堅実さと信頼性を感じさせる一張りです。

▼1型モデルはこちら

ファイントラック カミナドーム2

サイズ 間口212×奥行130×高さ105cm(収納時:本体8×17×27cm、ポール39cm)
重量 1460g [1,310g(インナー、フライ、ポール)+150g(ガイライン、収納袋、ペグ8本)]
素材 インナー:ナイロン100%、フライ:ナイロン100%(PUコーティング)、ポール:ジュラルミン

<ファイントラック>は、2004年に神戸で誕生した日本のアウトドアブランド。「遊び手=創り手」のスローガンのもと、ウェアからギアまで、日本の山で“本当に使える道具づくり”を追求しているメーカーです。

そのファイントラックが手がける山岳用テントが「カミナドーム」。大きな魅力は、軽さと居住性、そして強度のバランスにあります。持ち運びやすい軽量設計でありながら、独自のフレーム構造によって室内空間を広く確保し、テント内での過ごしやすさにも配慮されています。

また、長辺側に入口を設けることで出入りがしやすく、前室も使いやすい設計。軽量テントにありがちな窮屈さを抑えながら、山岳環境で安心して使える剛性も備えています。

▼1型モデルはこちら

ニーモ タニ オズモ2P

サイズ 設営時:長さ220cm、横幅130cm、室内高104cm
重量 1,240g(最小重量)
素材 本体素材:15Dナイロン/メッシュ
フライ素材:OSMO™ リップストップ(ナイロン、ポリエステル)
フロア素材:OSMO™ リップストップ (ナイロン、ポリエステル)

ニーモは、アメリカ発のアウトドアギアブランド。革新的なアイデアと機能美を大切にしながら、テントやスリーピングマットなど、快適な山の時間を支える道具を展開しています。

そのニーモが日本の山岳シーンに向けて開発したフラッグシップモデルが「タニ オズモ」。軽量性・耐久性・通気性といった山岳テントに求められる要素を高いレベルで備えながら、居住性のよさにもこだわった一張りです。

特徴的なのは、軽さだけに振り切らず、設営のしやすさや前室の使いやすさ、テント内での過ごしやすさまで丁寧に設計されていること。日本の高温多湿な環境や変わりやすい山の天候にも対応しやすく、縦走登山からテント泊まで幅広く活躍します。

▼1型モデルはこちら

ステラリッジが長く支持されてきた理由を実感!

ステラリッジで過ごす山時間

「軽さ・タフさ・設営のしやすさ」といった、山岳テントに求められる要素を高いレベルで備えたステラリッジ テント。今回、現行モデルを実際に使ってみて、あらためて完成度の高さを感じるとともに、山で安心して使える堅実なつくりに、長く支持されてきた理由を実感しました。

初めての一張りとして選びやすいのはもちろん、豊富なサイズ展開やオプションによって、ソロ山行から縦走登山、雪山まで幅広いスタイルに対応できるのも大きな強みです。

これからテント泊を始めたい人にも、長く使える山岳テントを探している人にも、まず候補に入れてほしい定番モデルといえるでしょう。

こちらの記事もおすすめ

▼モンベルの注目製品をチェック

▼登山向けテントのおすすめをさらに知りたい方はこちら

2 / 2ページ