シュラフとは?
登山では一般的にドイツ語が語源のシュラフと呼ばれていますが、寝袋のことでスリーピングバックともいいます。オートキャンプや登山の際にテント内で使用する他、防災用品としても用いられます。快適な睡眠をとるために必要な装備なので、どのようなものがあるかご紹介します。
登山用シュラフの選び方
シュラフには大きく分けて長方形の”封筒型”と人の体に合わせた形の”マミー型”の2タイプがあります。登山では保温性能や収納性がいいのでマミー型が主体となります。軽くてコンパクト、保温性に優れているものが理想です。
ポイント①季節や目的に合ったものを選ぶ
夏用:最低使用温度5℃~10℃、夏の里山・キャンプなど
3シーズン用:最低使用温度-5℃~5℃、夏の日本アルプス・秋の里山など
冬用:最低使用温度-5℃以下、晩秋~冬の八ヶ岳など
ポイント②素材に注目する
化学繊維(化繊):リーズナブル、ダウンに比べると保温性や収納性が少し劣る。
ダウン:コストが高いが保温性抜群、夏山以外はダウンがおすすめ。
夏におすすめの登山用シュラフ7選
モンベル 寝袋 アルパイン ダウンハガー650 #5
ダウンを使用しながらもコスパのいいモデル。織り方が工夫されているので寝袋自体にストレッチ性があり、快適に使用できます。
<スペック>
総重量:642g
収納サイズ:径14×28cm
3.4L
リミット温度:6℃
コンフォート温度:10℃
モンベル アルパインバロウバッグ#5
エクセロフトという化繊を使用したモデルです。3種類の太さの異なる繊維が暖かい空気を逃がさない仕組み。濡れに強く、汗や雨でぬれても保温力が維持でき、速乾性も持ち合わせています。
<スペック>
総重量:838g
収納サイズ:径16×32cm
5.1L
リミット温度:5℃
コンフォート温度:10℃
モンベル アルパインバロウバッグ#5
コールマン 寝袋 トレックマミー
シンセティックダウンという化繊を使用したモデルです。水に強く、天候を気にせず使用できます。
コールマン 寝袋 トレックマミー
収納サイズ:直径約16×29cm
使用可能温度:0度
サイズ:約205×67~84cm
ドイター Orbit オービット-5
バックパックが人気のドイターには、シュラフもあります。こちらは定番のモデル。ボトム生地に縫い目のない1枚の生地を使用することで軽量に。夏山だけでなく冬季の低山にも使用できます。
ドイター Orbit オービット-5
収納サイズ:23×~47cm
総重量:1540g
使用温度目安:男性-5℃まで、女性±0℃まで
ドイター 寝袋 ドリームライト500
重量はおよそバナナ2本分と非常に軽量な化繊モデルです。家庭用洗濯機でのお手入れが可能。寒い時期にインナーシュラフとしても使用できる優秀なモデルです。
ドイター 寝袋 ドリームライト500
収納サイズ:12x25cm
使用温度目安:男性+10℃まで、女性+13℃まで
ファイントラック ポリゴンネスト4×3 アップルグリーン
独自開発のファインポリゴンという素材を使用したシュラフです。濡れても保温力が低下しにくく、さらにダウンや他の素材に比べて速乾性が高いのも特徴。
ファイントラック ポリゴンネスト4×3 アップルグリーン
収納サイズ: 直径13×26cm
最低使用温度: 7度
イスカ ウルトラライト
軽量さとコンパクトに収納できることを最優先に設計された夏用シュラフです。足元はゆとりを持たせた形状で、ダウンも多めに封入されているので、冷えずに快適に睡眠できます。
イスカ ウルトラライト
収納サイズ : 直径12.5×27cm
対応温度 : 10℃
サイズ : 肩幅80×全長202cm
夏山登山におすすめのシュラフをより詳しく調べるにはこちら
スリーシーズンおすすめの登山用シュラフ5選
モンベル ダウンハガー800 #3
保温力・軽さを両立した800フィルパワーのダウンを使用したシュラフです。夏の高山から冬の低山まで幅広い季節に使用できます。こちらもストレッチ性が高く、ゆったりと休めます。
<スペック>
総重量:879g
収納サイズ:径16×32cm
5.1L
リミット温度:-1℃
コンフォート温度:4℃
適応身長:身長190cmまで
モンベル ダウンハガー800 #3
モンベル 寝袋 アルパイン バロウバッグ #2 サンフラワー
冬季の登山でも使用できる保温力の高いシュラフです。中綿は保温力の高いエクセロフト。長き使用しても保温力を失いにくく、ダウンの片寄りも起きにくくなっています。
<スペック>
総重量:1512g
収納サイズ:径20.5×41cm
10.8L
リミット温度:-2℃
コンフォート温度:3℃
モンベル 寝袋 アルパイン バロウバッグ #2 サンフラワー
イスカ エア
春から夏のテント泊をベースにしたモデルです。3D構造が特徴で、保温性を高めるための工夫がなされています。寒さに敏感な足元と胸側はボックス構造になっていて、超撥水性能で長く使えます。
イスカ エア 280x
収納サイズ:22×~49cm
使用温度目安:-8℃
使用サイズ:205×68~85cm
タケモ スリーピングバッグ
強くて軽いシュラフとして、20Dのポリエステルリップストップを使用しています。撥水加工が施され、ダウンの温かさを長く持たせるためのボックス構造を採用。
タケモ スリーピングバッグ 5
収納サイズ:15×28cm
使用サイズ:内周囲 肩回り158㎝ 全長205㎝ 足元回り104㎝
使用温度目安:最低使用温度2度
ファイントラック ポリゴンネスト6×4
夏の高山から冬の低山まで年中通して使用できるモデルです。水濡れに強いので雨の日のテント泊の強い味方。過酷な環境下でも安定した保温力を発揮します。
ファイントラック ポリゴンネスト 6×4
収納サイズ:17×37cm
使用サイズ:205×80cm
使用温度目安:男性-4℃まで、女性+2℃まで
スリーシーズン使用できるシュラフをより詳しく調べるにはこちら
冬山登山におすすめのシュラフ5選
モンベル 寝袋 UL.スーパースパイラル ダウンハガー 800 #1
軽量性と保温性を両立したモデルです。たくさんの暖かい空気を蓄えるダウンで、軽量でも驚くほど暖か。2000m級の冬山で使用可能。
<スペック>
総重量:1010g
収納サイズ:径18×36cm
リミット温度:-22℃
コンフォート温度:-9℃
モンベル 寝袋 UL.スーパースパイラル ダウンハガー 800 #1
モンベル 寝袋 アルパイン ダウンハガー650 #0 サンライズレッド
3000m級の冬山でも使用できるシュラフです。ストレッチ性のある生地を使用し、ソフトな肌触りで快適に使用できます。
総重量:1465g
収納サイズ:径20×40cm
10L
リミット温度:-14℃
コンフォート温度:-7℃
モンベル 寝袋 アルパイン ダウンハガー650 #0 サンライズレッド
ドイター 寝袋 ネオスフィア-15 ダウン675Fシュラフ シルバー×アンスラサイト
-15℃まで使用できるハイスペックモデルのシュラフです。保温性が高く、外の冷たい空気をシュラフ内に侵入させにくい設計になっています。
ドイター 寝袋 ネオスフィア-15 ダウン675Fシュラフ シルバー×アンスラサイト
収納サイズ:19×42cm
使用サイズ:205×80cm
使用温度目安:男性-15℃まで、女性-7℃まで
イスカ アルファライト 1000EX
冬の使用に最適なモデルです。暖まった空気が首元や頭から逃げないように設計されており、一晩中暖かく眠ることができます。
イスカ アルファライト 1000EX
収納サイズ : 直径25.5×40cm
収納スタッフバッグ付
対応温度 : ー12℃
イスカ 寝袋 アルファライト 1300EX ブルー
-20℃まで対応できるハイスペックモデルのシュラフです。コンパクトに収納できつつ、高い保温性を持つ化繊を使用しているのが特徴。
イスカ 寝袋 アルファライト 1300EX ブルー
収納サイズ:28×46cm
使用サイズ:84
肩幅:211cm
冬山登山におすすめのシュラフをより詳しく調べるにはこちら
シュラフを使う時のポイント
*使用前日に乾干ししてからパッキングをしましょう。暖かさが違います。
*パッキングの際は濡れないように防水袋に入れておくといいです。
*下敷きのマットやシュラフカバーもセットにして持参しましょう。
*使用後は風通しの良いところで陰干しを。日干しの場合は短時間で表と裏を平均して干すように。
*汚れた場合は自宅でも洗えます。浴槽など広めの洗い場にぬるま湯を張り、専用洗剤か中性洗剤で押し洗い。
*保管時は通気性のよい大きめの袋に圧縮しないように入れ、湿度の少ない場所で保管を。
登山用のシュラフを持って山へ!
登山の疲れを取るには快眠が一番です。また、荷物軽減の為にも軽くてコンパクトなシュラフが必要になります。夜空を見上げると満天の星・頬をかすめる優しい風・樹木のざわめき、シュラフから顔を覗かせるとそんな魅力的な風景が待っていますよ!