アウトドアや災害時に!あると便利なヘッドライト
登山やキャンプ、釣りなどのアウトドアシーンで活躍するヘッドライト。懐中電灯やスマホのライトだと片手がふさがってしまいますが、ヘッドライトなら両手を使えるため、暗い場所でも作業がしやすくなる便利なアイテムです。
歩行時には目線に合わせて遠くまで照らしてくれるので、暗い夜道でも安心。最近ではアウトドアだけでなく、災害時に役立つアイテムとしても注目されています。
ヘッドライトの選び方|5つのポイント
一口にヘッドライトと言っても、その明るさや機能は様々。数あるヘッドライトの中からピッタリの製品を選ぶための5つのポイントを紹介します。
①シーンに合った明るさ選び(ルーメン)
ヘッドライト選びで最も重要なポイントが「明るさ」です。明るさの基準には、光の量(光束)を表す「ルーメン(lm)」という単位が使われていて、この数値が大きいほど明るく視認性もアップ。暗い山の中を歩く場合はルーメン数が高いヘッドライトが安心です。
一方で、明るすぎると山小屋やテント場で人の迷惑になってしまうことから、シーンに合わせた明るさ選びも大事なポイント。
どのくらいの明るさが必要かは下記を参考にしてみてください。
【150〜200lm】 | 整備されたキャンプ場、グループでの日帰り登山、災害時の室内など |
【200〜300lm】 | ソロでの日帰り登山、テント泊、山小屋泊など |
【300〜1000lm】 | 夜間の行動時間が長い登山、トレイルランニングなど |
300〜1000lmは手元を照らすには明るすぎる場合もありますが、最近のモデルは明るさを調整できるものがほとんど。暗い夜道から人が集まるところまで幅広いシーンで活躍してくれるモデルでもあるとも言えます。
②電源の種類(乾電池式、充電式)
ヘッドライトの電源は、大きく分けると「乾電池式」と「充電式」の2種類です。
■乾電池式
乾電池は充電の必要がないため、電池が切れてしまっても入れ替えればすぐ使えることがメリットです。入れ替え用の電池もコンビニやスーパーで簡単に手に入れられるため、災害への対策としても相性はバッチリ。
一方で電池が切れたら毎回購入する必要があるため、コストがかかるのがデメリット。また使い切った電池がゴミになることから、その処分がやや手間になります。
■充電式
充電式はくり返し使えるため、長期的に見ると電池よりもコストがかからないのがメリット。さらに、充電式に使われるリチウムイオン電池は、実はアルカリ乾電池よりも低温に強いため、気温が低い山の中でも性能が落ちにくいのが嬉しいポイントです。
一方で、電池が切れたら充電する用意する必要があるため、充電器を山持参が必要になることも。事前に交換用の充電式電池を購入しておくことも可能ですが、乾電池と比べると高価になる点に注意が必要です。
■ハイブリッド式も
近年では乾電池でも充電池でも使える「ハイブリッド式」のヘッドライトも登場しています。
例えばペツルのアクティックコアでは、最初から付属している充電式バッテリーを使うことはもちろん、一般的な単4電池でもOK。メインは充電式バッテリーで使いつつ、予備として電池も携帯しておくなどの柔軟な使い方ができるのがハイブリット式の魅力です。
③重量
登山で使用する場合に重要なのが「重量」です。明るいモデルに目がいきがちですが、基本的にはルーメンの高いモデルほど重くなる傾向があります。
例えば300lmまでのモデルであれば100gを下回る軽量モデルも増えている一方で、700〜1000lmだと300g前後になることも。
単純に明るさだけで選ばずに、夜間の行動時間がどのくらいあるかを踏まえて「明るさ重視」なのか「軽量性重視」なのかを考えて選ぶことが大切です。
④照射モードの切替機能
ヘッドライトには光の照らし方を変えたり、色を変更する機能を持つタイプがあります。それぞれメインの使用目的が異なるため、利用シーンをイメージしてどの機能が必要かをチェックするようにしましょう。
主な照射モードはこちら。
モード | スポットモード | ワイドモード | 点滅モード | 赤色灯モード |
イメージ | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
概要 | 光を収束することで、強い光を遠くまで届けることが可能。登山でルートを探すときに。 | 広い範囲を均一に照らすことができるため、近いものを照らすときに有効。夜間での歩行や作業時に。 | 暗闇の中での自分の存在のアピールが可能。道路での夜間歩行や、遭難時の合図に。 | 暗いところに順応した目に優しく、眩しさを感じにくいモード。山小屋や、テント場など人が集まる場での利用に。 |
⑤防水・防塵性
アウトドアで使用するのであれば、防水・防塵性もチェックしましょう。
防水防塵性能はIPコードという規定で定められていて、「IP◯△」と表記。○の数値が防塵性能、後ろの△が防水性能の等級となっていて、数値が大きいほど優れている証になります。
例えば「IP68」と欠かれている場合は、防塵性能が6、防水性能が8。「IP6X」となっている場合は、防塵性能のみで、防水性能は持っていません。
防災用やキャンプ用では最低限の防水性能として「IPX4」があると良いでしょう。
雨の中でも行動する登山などでの使用を考えているのであれば、「IPX6(あらゆる方向から水を強く噴きつけても故障しない)」もしくは「IPX7(一時的な水没でも内部に浸水しない)」以上がおすすめです。
ヘッドライト18モデルを徹底検証
選ぶ上で一番大切なのが「明るさ」ですが、ルーメン数だけでは実際の明るさはなかなか判断しにくいもの。そこでヘッドライトのおすすめ18アイテムを厳選し、「夜間の使用イメージ」と、「明るさの持続時間」を徹底検証してみました。
なお、明るさはルーメン数によって大きく異なるため、2つの区分〔①ノーマル(〜300lm)、②ハイスペック(300lm〜)〕に分け、検証を行います。
ノーマル(〜300lm)製品一覧
製品 | ①ジェントス CP-260R | ②ジェントス CP-195DB | ③レッドレンザー NEO4 | ④モンベル パワーヘッドランプ | ⑤ペツル ティカ | ⑥ブラックダイヤモンド アストロ300 | ⑦マイルストーン MS-G1 |
画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
定価(税込) | ¥2,178 | ¥1,980 | ¥3,267 | ¥3,190 | ¥4,400 | ¥2,420 | ¥4,180 |
重量 | 50g | 69g(電池含む) | 100g(電池含む) | 90g(電池含む) | 82g(電池含む) | 83g(電池含む) | 28g |
明るさ | HIGH:260lm/ MID:110lm/ ECO:24lm | HIGH:120lm/ ECO:25lm/ サブ赤色:3lm | パワー:240lm /ロー:20lm | ブースト:335lm /HIGH:200lm/ LOW35lm/電球色20lm | 弱:6lm /中100lm /強300lm /赤色光2lm | 300lm | 約300lm |
照射距離 | 100m(最大) | 63m(最大) | パワー:30m /ロー:10m | ブースト:120m /HIGH:90m/LOW30m/電球色5m | 弱:10m /中40m /強65m /赤色光5m | 高照度:52m/ 低照度:8m | 約100m |
電池寿命 | HIGH:2h/ MID:6h/ ECO:15h/ 点滅:80h | HIGH:7.5h/ ECO25h/サブ赤色/ 70h | パワー:6h /ロー:40h | HIGH:40h/ LOW:390h/ 電球色:120h | 弱:120h /中:9h /強:2h /赤色光:60h | 高照度:4h/ 低照度:28h/ リザーブ:16h | 約18h(10%時) |
電池 | リチウムポリマー充電池 3.7V 700mAh内蔵 | 単3形アルカリ電池×1本 | 単4形アルカリ電池×3本 | 単4形アルカリ乾電池×3本 | 単4形アルカリ乾電池×3本 | 単4形アルカリ乾電池×3本 | リチウムイオンポリマー充電池(内蔵) |
防水等級 | IPX4 | IP64 | IP57 | IPX6 | IPX4 | IPX4 | IPX4 |
商品情報 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
ハイスペック(300lm〜)製品一覧
製品 | ⑧ジェントス GH-100RG CP-260R | ⑨ジェントス ヘッドウォーズ HLP-2104 | ⑩レッドレンザー H7R Core | ⑪レッドレンザー MH5 | ⑫モンベル EXパワーヘッドランプ | ⑬ペツル スイフトRL | ⑭ペツル アクティックコア | ⑮ブラックダイヤモンド アイコン700 | ⑯ブラックダイヤモンド スポット400 | ⑰マイルストーン MS-G2 | ⑱シルバ トレイルランナーフリー |
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定価(税込) | ¥19,800 | ¥8,778 | ¥11,880 | ¥6,050 | ¥6,380 | ¥15,950 | ¥8,800 | ¥12,210 | ¥4,840 | ¥5,280 | ¥13,200 |
重量 | 384g(電池含む) | 353g(電池含む) | 259g(電池含む) | 94g(電池含む) | 263g(電池含む) | 100g | 75g(電池含む) | 236g(電池含む) | 78g(電池含む) | 28g | 108g(電池含む) |
明るさ | HIGH:500lm/ MID:250lm/ ECO:40lm/ MAX:1100lm | HIGH:700lm/ MID:270lm/ ECO:40lm | ブースト:1000lm / パワー:600lm / ミドル:200lm / ロー:15lm | パワー:400lm / ロー:20lm | 最小:30lm / 最大:700lm | 【リアクティブライティング】弱:100lm /中300lm /強900lm 【スタンダードブライティング】弱:10lm /中:200lm /強:550lm | 弱:6lm /中:100lm /強:450lm /赤色光:2lm | 700lm | 400lm | 約400lm | Max:400lm/ Med:200lm/ Min:50lm |
照射距離 | 286m(最大) | 271m(最大) | ブースト:250m / パワー:200m / ミドル:100m / ロー:25m | パワー:180m / ロー:40m | 最小:27m / 最大:125m | 【リアクティブライティング】弱:35m /中:55m /強:150m 【スタンダードブライティング】弱:12m /中:55m /強:110m | 弱:8m /中:45m /強:90m /赤色光:5m | 140m(最大照度)、15m(最小照度) | 高照度86m/ 低照度8m | 約33m | Max:80m /Med:50m /Min:20m |
電池寿命 | 【ヘッド部】HIGH:11h/ MID:17h/ ECO:95h/ MAX:7h 【後部認識灯】560h(点灯)/ 560h(点滅) | 【ヘッド部】HIGH:8h/ MID:21h/ ECO:65h 【後部認識灯】200h(点灯)/ 400h | ブースト: – / パワー:4h/ ミドル:8h / ロー:65h | パワー:4h / ロー:35h | 最小:144時間 / 最大:3.5lm | 【リアクティブライティング】弱:10~50h /中:5~40h /強:2~30h【スタンダードブライティング】弱:100h /中:5h /強:2h | 弱:130h /中:8h /強:2h /赤色光:60h | 高照度7h/ 中照度80h/ 低照度190h | 高照度2.5h/ 低照度200h/リザーブ32h | 約14h(10%時) | Max:2.5h /Med:5h /Min:12h |
電池 | 専用リチウムイオン充電池 3.7V 5,600mAh または 単3形アルカリ電池4本 | 専用リチウムイオン充電池 3.6V 6,400mAh または 単3形アルカリ電池4本 | 専用充電池(Li-ion) | 専用充電池(Li-ion)または単3アルカリ電池1本 | 乾電池式(単3×4本)、モバイルバッテリー対応 | リチウムイオン リチャージャブルバッテリー (付属) | リチャージャブルバッテリー『コア』(付属)、または単4アルカリ電池3本 | 単3アルカリ電池4本 | 単4アルカリ電池3本 | リチウムイオンポリマー充電池(内蔵) | 単4アルカリ電池3本 |
防水等級 | IP66 | IP64 | IP67 | IP54 | IPX6 | IPX4 | IPX4 | IP67 | IPX8 | IPX4 | IPX5 |
商品情報 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
検証ポイントは以下2点です。
検証①:明るさ
- 〔テスト①〕遠距離照射(歩行時の見え方)
- ・両脇に木が立ち並ぶ道の15mほど先に向かって照射
- ・どの程度まで光が届くか、道がどのように照らされているかをチェック
- 〔テスト②〕近距離照射(作業時や足元の見え方)
- ・2m程先にザックを設置
- ・ザックがどのように照らされるかをチェック
■近距離照射の結果
検証ポイント②:持続時間
- ・暗い室内にて、最大まで充電したヘッドライトを照度計に向かって5時間照射
- ・1時間ごとに計測を行い、光量の下落度合いを記録
■ノーマル(〜300lm)の結果
■ハイスペック(300lm〜)の結果
ノーマル(300lmまで)の7モデル「明るさ」ランキング
上記2つの検証結果をもとに、「明るさ」と「持続時間」の合計ポイントが高いものをランキング形式でご紹介します。まずは「ノーマル(300lmまで)」の製品から。
なお、合計ポイントが同数となった場合は、その他の項目(重量、サイズ感、フィット感、防塵・防水等級)の評価(星の数)が多い方を上位にランク付けしています。
【第1位】ジェントス CP-195DB 12pt (★16個)
明るさ | 4点(遠距離:1点、近距離:3点) |
持続時間 | 8点(3h後:4点、5h後:4点) |
重量 | ★★★★☆ |
サイズ感 | ★★★★☆ |
フィット感 | ★★★★☆ |
防塵・防水等級 | ★★★★☆ |
見事1位に輝いたのはジェントスのCP-195DBでした!圧倒的だったのは明るさの持続時間で、多くの製品が5時間後には最大値の5%以下の明るさに低下した一方で、このヘッドライトは5時間後でも28%を保持するという驚異的な数値を記録。
さらに防塵・防水性はIP64と高い上に、フィット感と重量感も申し分なし。価格も今回テストした中では最も安価という、他にないコストパフォーマンスの高さを示したヘッドライトとなりました。
長時間山の中を歩くにはやや明るさが足りない面はありますが、キャンプや日帰り登山、災害用として一本として持っておくには間違えのない製品です。
ジェントス CP-195DB
明るさ:HIGH:120lm/ ECO:25lm/ サブ赤色:3lm
照射距離:63m(最大)
電池寿命:HIGH:7.5h/ ECO25h/サブ赤色/ 70時間
電池:単3形アルカリ電池×1本
防塵・防水等級:IP64
【第2位】モンベル パワーヘッドランプ 12pt (★14個)
明るさ | 6点(遠距離:3点、近距離:3点) |
持続時間 | 6点(3h後:3点、5h後:3点) |
重量 | ★★★☆☆ |
サイズ感 | ★★★★☆ |
フィット感 | ★★★☆☆ |
防塵・防水等級 | ★★★★☆ |
300lmまでの製品では唯一「明るさ」と「持続時間」の両方で6ポイント以上をつけ、そのバランスの良さで見事2位にランクインしたのが、モンベルのパワーヘッドランプ。
宿泊の伴う登山でも安心な最大335lmの明るさを持ちながら、その明るさを長時間キープする性能を持っています。
さらにIPX6と、土砂降りの雨の中でも問題なく使える高い防水性があるため、厳しい環境でも安心してアウトドアに持っていけるヘッドライトです。
【第3位】マイルストーン MS-G1 10pt (★17個)
明るさ | 8点(遠距離:4点、近距離:4点) |
持続時間 | 2点(3h後:1点、5h後:1点) |
重量 | ★★★★★ |
サイズ感 | ★★★★★ |
フィット感 | ★★★★☆ |
防塵・防水等級 | ★★★☆☆ |
マイルストーン MS-G1の最大の特徴は、なんといってもその軽さです。わずか28gしかない本体は、持っているのを忘れるほど。にもかかわらず300lmとかなり明るく、暖色系のライトで遠方まで明るく照らしてくれます。
一方、コンパクトな分持続時間は短いため、最大光量で照射し続けるのは注意が必要。無段階調整機能があるため、本機能を活用しながらバッテリーを節約して使うことがおすすめです。
マイルストーン MS-G1
明るさ:約300lm
照射距離:約100m
電池寿命:約18h(10%時)
電池:リチウムイオンポリマー充電池(内蔵)
防塵・防水等級:IPX4
【第4位】ブラックダイヤモンド アストロ300 10pt (★15個)
明るさ | 6点(遠距離:3点、近距離:3点) |
持続時間 | 4点(3h後:2点、5h後:2点) |
重量 | ★★★★☆ |
サイズ感 | ★★★★☆ |
フィット感 | ★★★★☆ |
防塵・防水等級 | ★★★☆☆ |
コンパクトで軽く、300lmと明るさも十分得られるのがこちらのヘッドライト。スポットすぎず、ワイド過ぎない、ちょうどよい範囲の光で照らしてくれるため、暗い夜道を歩く際に使い勝手の良い製品です。
防水性はIPX4とキャンプや防災では十分な性能は持っていますが、土砂降りなど強い雨の中での使用する場合には注意が必要です。
ブラックダイヤモンド アストロ300
明るさ:300lm
照射距離:高照度:52m/ 低照度:8m
電池寿命:高照度:4h/ 低照度:28h/ リザーブ:16h
電池:単4形アルカリ乾電池3本
防塵・防水等級:IPX4
【第5位】ペツル ティカ 10pt (★14個)
明るさ | 7点(遠距離:4点、近距離:3点) |
持続時間 | 3点(3h後:1点、5h後:2点) |
重量 | ★★★★☆ |
サイズ感 | ★★★☆☆ |
フィット感 | ★★★★☆ |
防塵・防水等級 | ★★★☆☆ |
ノーマル(〜300lm)の中では最も明るいヘッドライトの一つが、このペツルのティカ。最大の「強」での持続時間は長くないものの、強・中・弱の3つのモードを使いこなすことで長時間利用することは十分可能です。
赤色光がついているため人が密集する場所でも使いやすく、さらに光を蓄えるリフレクターがランプ周囲に付いているため暗い場所でも探しやすいのが便利なポイントです。
ペツル ティカ
明るさ:弱:6lm /中100lm /強300lm /赤色光2lm
照射距離:弱:10m /中40m /強65m /赤色光5m
電池寿命:弱:120h /中9h /強2h /赤色光60h
電池:単4形アルカリ乾電池3本
防塵・防水等級:IPX4
【第6位】ジェントス CP-260R 7pt (★17個)
明るさ | 5点(遠距離:2点、近距離:3点) |
持続時間 | 2点(3h後:1点、5h後:1点) |
重量 | ★★★★★ |
サイズ感 | ★★★★★ |
フィット感 | ★★★★☆ |
防塵・防水等級 | ★★★☆☆ |
第3位のマイルストーンほどではありませんが、それでも50gと十分軽量なのがこちら。軽いだけでなく、近距離・遠距離ともにバランスよく照らしてくれるのが特徴です。
光量もマイルストーンよりは低くなりますが、嬉しいのがその価格。マイルストーンが4,180円である一方、こちらは2,178円とかなりお手頃です。
HIGHモードで使用すると1時間半ほどで電池切れとなってしまったため、MIDモード以下を中心に利用するのがおすすめ。夜通し歩くよりも、夜明け前の数時間、夜のランニングやキャンプなどで使いたいという方にぴったりです。
ジェントス CP-260R
明るさ:HIGH:260lm/ MID:110lm/ ECO:24lm
照射距離:100m(最大)
電池寿命:HIGH:2h/ MID:6h/ ECO:15h/ 点滅:80h
電池:リチウムポリマー充電池 3.7V 700mAh内蔵
防塵・防水等級:IPX4
【第7位】レッドレンザー NEO4 6pt(★17個)
明るさ | 4点(遠距離2点、近距離2点) |
持続時間 | 2点(3h後:1点、5h後:1点) |
重量 | ★★★☆☆ |
サイズ感 | ★★★★☆ |
フィット感 | ★★★★★ |
防塵・防水等級 | ★★★★★ |
点数こそ低くなってしまいましたが、ナイトランや手元の作業用としてぜひおすすめしたいのがこちら。至近距離で照らしても中央光がなく、広くフラットな光のため、ワイドで自然な視野を得ることができます。
バッテリーは後頭部にあり、ライト本体は非常に軽いため、フィット感が高いのも特徴。
さらにIP57と、水中に没しても浸透しないほどの高い防水性を持っているため、雨の強い日でも安心して使うことが可能です。
ハイスペック(300lm〜)の11モデル「明るさ」ランキング
続いて、ハイスペック(300lm〜)11モデルの「明るさ×持続性」について、ランキング形式で紹介します。
【第1位】ブラックダイヤモンド アイコン700 18pt (★18個)
明るさ | 10点(遠距離:5点、近距離:5点) |
持続時間 | 8点(3h後:4点、5h後:4点) |
重量 | ★★★★☆ |
サイズ感 | ★★★★☆ |
フィット感 | ★★★★★ |
防塵・防水等級 | ★★★★★ |
ハイスペック(300lm〜)の第1位は、ブラックダイヤモンドのアイコン700に決定!遠距離、近距離ともに強力な明るさで、持続時間についても最も高いレベルを記録。防水・防塵性も最強レベルです。
重さはややあるものの、フィット感が高いためそれほど気にならず、ブレやグラつきの心配も殆どありませんでした。サイドをタッチすればMAXの明るさにすぐにしてくれる「パワータップ」機能も利便性を高めてくれています。
長時間のナイトハイクや、縦走、冬山登山を想定されている方には間違いなくオススメできるヘッドライトです。
ブラックダイヤモンド アイコン700
明るさ:700lm
照射距離:140m(最大照度)、15m(最小照度)
電池寿命:高照度7h/ 中照度80h/ 低照度190h
電池:単3アルカリ電池×4本
防水等級:IP67
【第2位】レッドレンザー H7R Core 16pt (★18個)
明るさ | 8点(遠距離:4点、近距離:4点) |
持続時間 | 8点(3h後:5点、5h後:3点) |
重量 | ★★★★☆ |
サイズ感 | ★★★★☆ |
フィット感 | ★★★★★ |
防塵・防水等級 | ★★★★★ |
レッドレンザーのH7R Coreは、均一な光になるよう調整されたレンズが特徴。自然な視野を手に入れることが可能です。
明るさの最大値は1000lmで、サイドのツマミで明るさの調整も簡単。照射範囲も一眼レフカメラの容量で、レンズを絞ることで無段階調整が可能です。持続時間も長いため、長時間のナイトラン、登山、暗闇での作業など、あらゆるシーンで活躍してくれるヘッドライトです。
レッドレンザー H7R Core
明るさ:ブースト:1000lm / パワー:600lm / ミドル:200lm / ロー:15lm
照射距離:ブースト:250lm / パワー:200lm / ミドル:100lm / ロー:25lm
電池寿命:ブースト: - / パワー:4h/ ミドル:8h / ロー:65h
電池:専用充電池(Li-ion)
防水等級:IP67
【第3位】ジェントス ヘッドウォーズ HLP-2104 16pt (★15個)
明るさ | 7点(遠距離:4点、近距離:3点) |
持続時間 | 9点(3h後:4点、5h後:5点) |
重量 | ★★★☆☆ |
サイズ感 | ★★★☆☆ |
フィット感 | ★★★★☆ |
防塵・防水等級 | ★★★★★ |
今回の検証で持続時間が最も優れていたのがこちらの製品。5時間たっても45%の明るさをキープしているという抜きん出た持続性を示しました。明るさも700lmとかなりの明るさで、スポットモードで遠方を照らすことも可能。
さらに防水・防塵性もIP66と高いにも関わらず8,000円台のため、コストパフォーマンスがかなり高い製品といえます。
重さとサイズ感は気になりますが、ゴムバンドの内側に滑り止め加工がされているためフィット感もバッチリ。重さを感じづらくなっています。
ジェントス ヘッドウォーズ HLP-2104
明るさ:HIGH:700lm/ MID:270lm/ ECO:40lm
照射距離:271m(最大時)
電池寿命:【ヘッド部】HIGH:8h/ MID:21h/ ECO:65h 【後部認識灯】200h(点灯)/ 400h
電池:専用リチウムイオン充電池 3.6V 6,400mAh または 単3形アルカリ電池×4本
防水等級:IP64
【第4位】モンベル EXパワーヘッドランプ 15pt (★16個)
明るさ | 9点(遠距離:4点、近距離:5点) |
持続時間 | 6点(3h後:3点、5h後:3点) |
重量 | ★★★★☆ |
サイズ感 | ★★★★☆ |
フィット感 | ★★★★☆ |
防塵・防水等級 | ★★★★☆ |
最大700lmのこのヘッドライトは指向性の高い光で、かなり遠方まで照らせることが特徴。明るさもサイドのつまみで無段階に調整が可能です。防水・防塵性やフィット感もバッチリ。
中でも魅力的に感じたのが、モバイルバッテリーとして、スマホなどの充電に使うこともできるということです。最近は携帯用のモバイルバッテリーを持っている人が増えていますが、このヘッドライトであればモバイルバッテリーの使いみちがさらにアップ。電池を必要以上に買い込む必要がなくなります。モバイルバッテリーを常に持っている方は、一度検討する価値があるヘッドライトです。
【第5位】ジェントス GH-100RG 15pt (★15個)
明るさ | 8点(遠距離:4点、近距離:4点) |
持続時間 | 7点(3h後:3点、5h後:4点) |
重量 | ★★★☆☆ |
サイズ感 | ★★★☆☆ |
フィット感 | ★★★★☆ |
防塵・防水等級 | ★★★★★ |
1100lmという今回の調査で一番のルーメン数を持っていたのがこのヘッドライト。円形の均質な明かりが特徴で、足元から10m前後を照らす明るさで言えばNo.1といえる光量を誇っていました。スポットモードにも変更が可能で、遠方を照らす力も圧倒的。
重さが400g近くあることから、激しく頭を動かすとややズレが気になるため、ランニングよりは夜間の作業、歩行などに適していると言えます。
【第6位】ペツル スイフトRL 14pt (★15個)
明るさ | 10点(遠距離:5点、近距離:5点) |
持続時間 | 4点(3h後:3点、5h後:1点) |
重量 | ★★★★★ |
サイズ感 | ★★★★☆ |
フィット感 | ★★★★★ |
防塵・防水等級 | ★★★☆☆ |
約100gの軽さでありながら、900lmという圧倒的な明るさを誇るのがペツルのスイフトRL。遠距離、近距離ともに、最も明るく照らしてくれるヘッドライトの一つとなりました。
持続時間こそ低めの結果となっていますが、実際の使用時には自動的に明るさを調整してくれる「リアクティブライティング」を使用することで大幅に消費を抑えることが可能。ヘッドバンドも後頭部が二つに別れてフィット感を向上させてくれています。
今回の検証では低めの順位とはなりましたが、使用条件によっては上位にランクイン間違い無しの高性能ヘッドライトです。
ペツル スイフトRL
明るさ:
【リアクティブライティング】弱:100lm /中300lm /強900lm
【スタンダードブライティング】弱:10lm /中200lm /強550lm
照射距離 :
【リアクティブライティング】弱:35m /中55m /強150m
【スタンダードブライティング】弱:12m /中55m /強110m
電池寿命 :
【リアクティブライティング】弱:10~50h /中5~40h /強2~30h
【スタンダードブライティング】弱:100h /中5h /強2h"
電池:リチウムイオン リチャージャブルバッテリー (付属)
防水等級:IPX4
【第7位】ブラックダイヤモンド スポット400 13pt (★18個)
明るさ | 7点(遠距離:3点、近距離:4点) |
持続時間 | 6点(3h後:3点、5h後:3点) |
重量 | ★★★★★ |
サイズ感 | ★★★★★ |
フィット感 | ★★★★☆ |
防塵・防水等級 | ★★★★☆ |
スポットタイプで遠くまで明るく照らしてくれるのが特徴のブラックダイヤモンド スポット400。400lmから無段階で光量の調整が可能で、サイドをタッチすればMAXの明るさになる「パワータップ」機能も搭載しています。
ノーマルの「アストロ300」にはなかった赤色灯もついており、幅広いシーンで活躍してくれるヘッドライトです。
ブラックダイヤモンド スポット400
明るさ:400lm
照射距離:高照度86m/ 低照度8m
電池寿命:高照度2.5h/ 低照度200h/リザーブ32h
電池:単4アルカリ電池×3本
防水等級:IPX8
【第8位】レッドレンザー MH5 12pt (★18個)
明るさ | 7点(遠距離:4点、近距離:3点) |
持続時間 | 5点(3h後:2点、5h後:3点) |
重量 | ★★★★★ |
サイズ感 | ★★★★☆ |
フィット感 | ★★★★☆ |
防塵・防水等級 | ★★★★★ |
むらなく、くっきりとした明るさで照らしてくれるのがレッドレンザー MH5。近距離でもワイドな明るさを得ることが可能です。スポットモードでルートファインディング用としても活躍。眩しさを抑えてくれる赤色灯も搭載しています。
バッテリーは付属されている充電池と、通常の電池の両方で使用できるのが嬉しいポイントです。
レッドレンザー MH5
明るさ:パワー:400lm / ロー:20lm
照射距離:パワー:180lm / ロー:40lm
電池寿命:パワー:4h / ロー:35h
電池 専用充電池:Li-ion)または単3アルカリ電池x1本
防水等級:IP54
【第9位】ペツル アクティックコア 10pt (★16個)
明るさ | 8点(遠距離:5点、近距離:3点) |
持続時間 | 2点(3h後:1点、5h後:1点) |
重量 | ★★★★★ |
サイズ感 | ★★★★☆ |
フィット感 | ★★★★☆ |
防塵・防水等級 | ★★★☆☆ |
遠距離の明るさでは5点満点となったペツルのアクティックコア。450lmで遠くまでしっかり照らしつつ、100lmの光ではワイドに幅広く照らします。
特徴的なのは明るさだけでなく、USB充電が可能なバッテリーが付属されているということ。携帯バッテリーから簡単に充電が可能でありつつ、通常の電池も使えるハイブリットタイプです。
登山からキャンプ、災害用まで幅広く活躍してくれるヘッドライトです。
ペツル アクティックコア
明るさ:弱:6lm /中:100lm /強:450lm /赤色光:2lm
照射距離:弱:8m /中45m /強90m /赤色光5m
電池寿命:弱:130h /中8h /強2h /赤色光60h
電池:リチャージャブルバッテリー『コア』(付属)、または単4アルカリ電池3本
防水等級:IPX4
【第10位】シルバ トレイルランナーフリー 8pt (★17個)
明るさ | 6点(遠距離:3点、近距離:3点) |
持続時間 | 2点(3h後:1点、5h後:1点) |
重量 | ★★★★★ |
サイズ感 | ★★★★☆ |
フィット感 | ★★★★★ |
防塵・防水等級 | ★★★☆☆ |
その名の通り、トレイルランニング向けの機能に特化したのがシルバのトレイルランナーフリー。遠方と近距離をバランスよく照らして、ランナーの安全なランニングをサポートしてくれます。
激しい動きをしてもずれないよう、若干太めなベルトで、その内側には滑り止め加工が。ライトのヘッド部分も軽量なため、ずれ落ちてくる心配がありません。
持続時間については、200lm以下を中心に使うことで十分セーブが可能。夜のランニング用としてしっかりした製品を探している方におすすめです。
シルバ トレイルランナーフリー
明るさ:Max:400lm/ Med:200lm/ Min:50lm
照射距離:Max:80m /Med:50m /Min:20m
電池寿命:Max:2.5h /Med:5h /Min:12h
電池:単4アルカリ電池×3本
防水等級:IPX5
【第11位】マイルストーン MS-G2 4pt (★17個)
明るさ | 2点(遠距離:1点、近距離:1点) |
持続時間 | 2点(3h後:1点、5h後:1点) |
重量 | ★★★★★ |
サイズ感 | ★★★★★ |
フィット感 | ★★★★☆ |
防塵・防水等級 | ★★★☆☆ |
ノーマルの検証で3位にランクインした「MS-G1」のワンランク上の製品がこちら。特徴的なのは超ワイドな光の照射で、ワイドさだけなら今回の検証でもNo.1。イメージとしては、蛍光灯のようなフラットな光が全体に広がるような明かりです。
3つのカラーを選択することができ、その場に応じて見やすい明かりを選択することが可能です。
さらに重量に関してもわずか28gとこちらも軽さでNo.1。
今回の検証との相性の悪さから低い点数となってしまいましたが、ワイドな光が嬉しいキャンプや夜間での歩行、作業シーンにピッタリの製品です。
マイルストーン MS-G2
明るさ:約400lm
照射距離:約33m
電池寿命:約14h(10%時)
電池リチウムイオンポリマー充電池(内蔵)
防水等級:IPX4
あなたにベストなヘッドライトはどれ?
以上、18個のヘッドライトの明るさとその持続性を検証し、ランキング形式で紹介しました。今回のランキングはあくまでも明るさと持続性がメインのものであり、すべてのシーンにおいて当てはまるものではありません。
使うシーンや状況によっても、ベストなヘッドライトは変わるもの。今回のランキングはあくまでも一つの参考としていただき、ご自身の目的にあった、一番のヘッドライトを見つけてみてください!