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軽さ×性能にこだわる!軽量ヘッドライトの選び方とおすすめ15モデル

軽さ×性能にこだわる!軽量ヘッドライトの選び方とおすすめ15モデル

軽量でコンパクトなモデルが続々と登場している「ヘッドライト」。軽ければ軽いほど嬉しい一方で、明るさや照射時間などのスペックも見逃せません。大事なのは「目的」に合わせて選ぶこと

今回は軽量ヘッドライトの上手な選び方と、おすすめのモデルをご紹介します!

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目次

アイキャッチ画像撮影:筆者

軽量ヘッドライトで、より身軽な山行へ!

帽子につけたヘッドライト
撮影:筆者

少しでも荷物を軽くしたい……登山をする人にとっては永遠のテーマですよね。
そんな軽量化を考える際に見直したいアイテムのひとつがヘッドライト

ヘッドライトは登山に欠かせない必須アイテムであるため、軽量なものを選ぶことで、その先もずっと身軽な登山をサポートしてくれるんです。

身軽な登山を目指したい方は是非、軽量ヘッドライトを選択のひとつに入れてみましょう!

30gを切るモデルも!もはや持っていることを忘れる?

軽量ヘッドライトを手に持った様子
撮影:筆者

一般的なヘッドライトの重さといえばおおよそ100gほど。しかし、最近ではなんと30gほどの超軽量モデルも登場しています。

30gともなると、持っていることすら忘れてしまうほどの軽さ。さらに、サイズもコンパクトなものが多いため、荷物をできる限る軽く、最小限に抑えたい際に是非活用したいアイテムです。

軽さ「だけ」で選ばないように注意!

ヘッドライトの明るさ比較
撮影:筆者

軽さは確かに重要な一方で、軽さだけでヘッドライトを選ぶのは注意が必要です。

というのも、重さとライトの照射時間はある程度比例するため、軽すぎるモデルだとすぐに電池が切れてしまったり、明るさが不十分だったりする場合があるんです。上の写真では、同じ場所で200lmと20lmの明るさを比較していますが、20lmはかろうじて足元が見える程度。手元を照らすには十分ですが、歩行はかなり危険です。

いざという時に「暗くてよく見えない……」「電池が切れてしまった……」なんてことにならないよう、正しいヘッドライト選びが重要です。

メイン?サブ?目的に合わせて選ぼう!

ヘッドライトを選ぶ際のひとつの基準として考えたいのは、「メイン」として使いたいのか、それとも「サブ」として使いたいのかという点です。使用目的に応じて、それぞれに適したスペックのヘッドライトを選ぶようにしましょう。

「メイン」と「サブ」でそれぞれ求めたいスペックを下記で表にしてみました。

メイン利用サブ利用
イメージ画像メイン向けのヘッドライトサブ向けのヘッドライト
用途の例・日帰り or 1泊2日でのメイン利用
・早朝や夜間での行動時(長時間の夜間行動は除く)
・メインの故障時、または補助用
・山小屋やテント内などちょっとした利用(調理・テント作業・トイレなど)
明るさ200lm以上5〜100lm程度
※短時間であれば200lm以上出力できるものもあり
照射時間3〜5時間以上3時間以上
※低いlm数であれば長時間使えるものが多い
照射距離最低30m
※夜間移動時は50m以上あると良い
5m以上
※メインでの利用も想定する場合は30m以上あるとよい

メイン利用なら200lm以上、3〜5時間の持続時間を

ヘッドライトメイン利用のイメージ
撮影:筆者

メインとして使う場合の用途イメージは、日帰りや1泊2日程度の泊りがけの山行。早朝のまだ暗い時間帯や、夕暮れ前後の少し暗くなったタイミングで使うイメージです。

この場合、明るさは200lm以上は欲しいところ。持続時間も3〜5時間以上の照射時間があると使いやすいでしょう。

ただし、夜間に長時間移動することを前提にする場合は、明るさと照射時間の両方でさらにスペックの高いヘッドライトを選択したほうがより安心です。

サブ利用なら5lm以上、メイン用途も想定するなら相応の明るさを

ヘッドライトサブ利用のイメージ
撮影:筆者

サブとしての利用はいくつか考えられるので、実際の使用シーンをイメージしてみましょう。

宿泊時の手元灯なら、必要最低限の機能を

一つ目が山小屋でトイレに行く時やテント内で作業をする時。この場合は、5lm以上あれば十分に手元を明るく照らせます

持続時間としては3時間以上が望ましいですが、サブ用途ではそもそも消費電力が少ないため、ほとんどのヘッドライトがこの条件を満たしてくれます。

メインのバックアップなら、行動可能な明るさがあると安心

もう一つは、メインが故障したときのバックアップ。一つしかないライトが故障してしまうと大きなリスクになるため、予備を持っておく価値は大きくあります。

ただし、緊急時にメインとして使う可能性を考慮するのであれば、できる限りメインとして使える光量(200lm程度)と、3時間以上の照射時間を持つヘッドライトを選ぶのが理想的です。

▼ヘッドライトの選び方をさらに詳しく知りたい方はこちら

軽量ヘッドライトおすすめ15モデル

軽量ヘッドライトの選び方をお伝えしたところで、メインとサブでそれぞれおすすめのヘッドライトをご紹介します。

メイン向けのおすすめ軽量ヘッドライト【60〜100g】

ブラックダイヤモンド コズモ350

重量 81g(電池込)
明るさ MAX:350lm、MID:175lm、LOW:6lm
照射時間 MAX:3h、MID:6h、LOW:200h
照射距離 MAX:64m、MID:45m、LOW:10m
カラーモード 白色光、赤色光
電源 単4アルカリ乾電池×3本(付属)、もしくはBD1500バッテリー(別売)
耐水性能 IPX8

光量・持続時間のバランスがよいブラックダイヤモンドの定番

350lmなら3時間、175lmなら6時間使用できるヘッドライト。重さも81gと軽量ながら価格も抑えられており、コストパフォーマンスが高いアイテムです。

ブラックダイヤモンド スポット400

重量 78g(電池込)
明るさ MAX:400lm、MID:200lm、LOW:6lm
照射時間 MAX:2.5h、MID:5h、LOW:200h
照射距離 MAX:100m、MID:60m、LOW:12m
カラーモード 白色光、赤色光
電源 単4アルカリ乾電池×3本(付属)、もしくはBD1500バッテリー(別売)
耐水性能 IPX8

高光量で汎用性の高いヘッドライト

MAXモードで400lm(2.5時間)、MIDモードで200lm(5時間)の光量・持続時間があるため、メインとして安心して使えるヘッドライト。別売りのリチャージャブルバッテリーとアルカリ電池の両方を利用できます。

普段はリチャージャブルバッテリーでエコに利用しつつ、縦走など長時間使用する際はアルカリ電池を予備で持参するなど目的に合わせて利用できます。

ペツル ティキナ

重量 92g
明るさ 強:300lm、中:100lm、弱:7lm
照射時間 強:2h、中:10h、弱:100h
照射距離 強:65m、中:40m、弱:10m
カラーモード 白色光
電源 単4アルカリ電池×3本(付属)、リチャージャブルバッテリー『コア』 (別売)
耐水性能 IPX4

シンプルで使いやすいベーシックモデル

コンパクトで使いやすいヘッドランプ。中段階の明るさが100lmで、今回紹介している他モデルと比べるとやや劣りますが、持続時間が10時間と長く、最大であれば300lmで2時間使用ができます。明るさを切り替えながら使用することでメインでも十分利用が可能です。

ペツル ティカ コア

重量 84g
明るさ 強:450lm、中:100lm、弱:7lm
照射時間 強:2h、中:7h、弱:110h
照射距離 強:75m、中:45m、弱:10m
カラーモード 白色光、赤色光
電源 1250 mAh リチャージャブルバッテリー『コア』 (付属)、単4アルカリ電池×3本(別売)
耐水性能 IPX4

繰り返し利用可能なバッテリー付きの高出力ライト

最大400lmの明るさを持ちつつ、85gの軽さを実現したヘッドライト。登山はもちろん、ハイキング、キャンプ、旅行などの均質で快適な光を必要とするアウトドアアクティビティで活躍してくれます。

400lmであれば2時間、100lmであれば7時間使用ができるため、両方を併用しながら使うとよいでしょう。繰り返し充電が可能なリチャージャブルバッテリー『コア』が付属しています。

ペツル スイフト RL

重量 100g
明るさ 強:1000~30lm、中:275~25lm、弱:100~18lm
照射時間 強:2~35h、中:7~45h、弱:10~70h
照射距離 強:155m、中:75m、弱:35m
カラーモード 白色光、赤色光
電源 USB Type-C で充電可能な容量 2350 mAh のリチウムイオンバッテリー (付属)
耐水性能 IPX4

軽量ながら最大1100lmの超高出力ライト

最大1100lmの超高出力を持ちながら、重量は100gに抑えたハイパフォーマンスライトです。光センサーにより光量とビームパターンが自動で調節される「リアクティブライティングテクノロジー」が搭載されているため、無駄のない光量で長時間利用することができます。

バッテリーはTypeCケーブルで充電可能で、5段階表示のバッテリーインジケーターによりバッテリー残量が一目でわかるようにもなっています。

レッドレンザー MH3

重量 約92g(電池含)
明るさ パワー:200lm、ロー:20lm
照射時間 パワー:4.5h、ロー:35h
照射距離 パワー:130m、ロー:40m
カラーモード 白色光
電源 単3アルカリ電池×1本
耐水性能 IP54

均質な光が特徴のヘッドライト

200lmの明かりで4.5時間の持続時間をもち、メインとして安心して使えるヘッドライト。レッドレンザーらしいムラのない均質な光により、隅々まで照らして見落としのリスクを防いでくれます。シンプル操作で迷わず使えるデザインです。

マイルストーン MS-H2

重量 約65g(専用リチウムバッテリー込)
明るさ 全点灯:420lm、スポット:400lm、ワイド:100lm
※無段階調整可能
照射時間 全点灯:2.5h(100%時)、14.5h(5%時)、スポット:2h(100%時)、12h(5%時)、ワイド:14h(100%時)、48h(5%時)
照射距離 約140m(メイン100%時)
カラーモード 白色光、電球色
電源 リチャージャブルバッテリー or 単4形アルカリ電池×3本
耐水性能 IPX4

420lmで65gの超軽量・高出力ライト

最大で420lmの明るさを持ちながら65gの軽さを実現したヘッドライト。超スポット照射、足元を安全に確保できるワイド照射、同時に照射可能なミックスビームの3パターンが利用できるため、歩行中から夜間の作業まで幅広い用途で使うことも可能です。

420lmで使用すると2.5時間の持続時間となるため、夜間長時間使う見込みの場合は、明るさの無段階調整機能を使ってやや明るさを落として利用すると安心です。

モンベル パワーヘッドランプ

重量 85g(電池含)
明るさ 高輝度白色スポットモードLED:300lm、高輝度白色ワイドモード:40lm、電球色LED:10lm
照射時間 高輝度白色スポットモードLED:40h、高輝度白色ワイドモード:90h、電球色LED:120h
照射距離 高輝度白色スポットモードLED:70m、高輝度白色ワイドモード:11m、電球色LED:5m
カラーモード 白色光、電球色
電源 単4形アルカリ乾電池×3本
耐水性能 IPX6

電球色モードが嬉しい高コスパヘッドライト

300lmの明るさを持ちつつ、歩行時や近距離の範囲を照らすのに適した「ワイドモード」、素早い動きやルートファインディング、遠方を照らすのに適した「スポットモード」、さらに元を見やすくする「電球色モード」の3種類の照射パターンを搭載したヘッドライト。

モンベルらしい手の届きやすい価格に抑えられた高コスパヘッドライトです。

サブ向けのおすすめ軽量ヘッドライト【50g以下】

ブラックダイヤモンド フレアー

重量 27g
明るさ HIGH:40lm、LOW:4lm
照射時間 HIGH:4h、LOW:15h
照射距離 HIGH:10m、LOW:1m
カラーモード 白色光、赤色光
電源 CR2032×2(付属)
耐水性能 IP67

27gのブラックダイヤモンド最軽量モデル

27gの超軽量でありながら最大40lmの明るさを持ち、白色光・赤色光・SOSモードと、緊急用ヘッドライトにほしい機能を兼ね備えたアイテム。

深さ1mの真水に30分没しても影響を受けないほどの防水性を持ち、緊急用としての安心感も高めです。

ペツル ビンディ

重量 35g
明るさ 強:200lm、中:100lm、弱:6lm
照射時間 強:2h、中:3h、弱:50h
照射距離 強:36m、中:23m、弱:6m
カラーモード 白色光、赤色光
電源 680 mAh リチャージャブルバッテリー (内蔵)
耐水性能 IPX4

超軽量コンパクトなリチャージャブルヘッドライト

手のひらに軽く収まるほどのコンパクトさながら、最大で200lmの明るさを持つヘッドライト。頭にはもちろん、首にかけても使用がし易い設計になっています。

USB充電が可能なため、電池の入れ替えが不要なのも嬉しいポイントです。

ペツル イーライト

重量 26g
明るさ 強:40lm、中:20lm、点滅:15lm
照射時間 強:3.5h、中:9.5h、点滅:95h
照射距離 強:15m、中:13m、点滅:100m(最大視認距離)
カラーモード 白色光、赤色光
電源 CR2032 リチウム電池 2 個(付属)
耐水性能 IPX7

わずか26gの緊急用に最適なヘッドライト

26gしかなく、サイズもコンパクトなためエマージェンシーキットの中に忍ばせておくのもいいヘッドライト。10年間保存してもすぐに使用できるため、長期間入れっぱなしにしておいても安心です。

レッドレンザー NEO1R

重量 約39g
明るさ ブースト:250lm、パワー:150lm、ロー:20lm
照射時間 ブースト:-、パワー:3h、ロー:15h
照射距離 ブースト:80m、パワー:50m、ロー:15m
カラーモード 白色光、赤色光
電源 専用充電池(Li-ion/内蔵)
耐水性能 IP67

ブーストモードで瞬間的に250lmの明るさを発揮

150lmの明るさで3時間使用可能なので、メインの故障時にも活躍。また、持続はできませんが瞬間的に250lmの明るさで80mの距離を照射できるブーストモードが搭載されているので、道の状況が確認しにくいような場面で役立ちます。

マイルストーン MS-G2

重量 約28g
明るさ 8灯点灯時:400lm、クールホワイト4灯点灯時:230lm
照射時間 8灯点灯時:2h(100%時)、8h(10%時)、クールホワイト4灯点灯時:4h(100%時)、14h(10%時)
照射距離 約33m(8灯点灯時)
カラーモード ホワイト、クールホワイト、電球色光、赤色光
電源 リチウムイオンポリマー充電池(内蔵)
耐水性能 IPX4

28gで400lmの明るさを持つ軽量ヘッドライト

超軽量ながら、400lmの光が広く広がるヘッドライト。広範囲を照らしてくれるため、広く明るくしたい時や、テント場での作業にも便利です。

ただし、400lm選択時は照射時間が2時間と短いため、メインのヘッドライトと組み合わせて使えると安心。230lmに抑えて使用すると4時間持ちますが、照射距離は最大の33mよりも短くなってしまう点は注意。

モンベル コンパクト マルチランプ

重量 22g(32g) ※( )内は電池込み
明るさ HIGH:35lm、LOW:10lm
照射時間 HIGH:17h、LOW:48h
照射距離 HIGH:11m、LOW:6m
カラーモード 白色LED
電源 単4アルカリ乾電池×1本
耐水性能 IPX4

手頃価格が嬉しい軽量ヘッドライト

単4形電池1本で使用できるモンベルの軽量ヘッドライト。乾電池タイプのため、万一電源が切れても外で手に入れやすくなっています。

コードの長さを調整することで首にかけたり手首に巻いたりと、様々なシーンで活用することができます。

ジェントス CP-360RWG

重量 約50g
明るさ HIGH:360lm、MID:200lm、LOW:50lm
照射時間 HIGH:2h、MID:2.5h、LOW:8.5h、点滅:32h
照射距離 約144m(最大時)
カラーモード 白色光、赤色光
電源 専用リチウムポリマー充電池 3.7V 700mAh内蔵
耐水性能 IPX4

TypeCケーブルで充電できる軽量ヘッドライト

360lmの最大光量を持ちつつ、HIGH、MID、LOWの3パターンのモードが選べるヘッドライト。緊急時にはメインとしても使えるスペックを誇っています。

TypeCでの充電ができるため、他のギアとの互換性も高いアイテムです。

軽量ライトを上手に使って安心・快適登山を!

軽量ヘッドライトイメージ画像
撮影:筆者

軽量ヘッドライトについて解説してきました。軽量ヘッドライトと一言に言ってもそのスペックや特徴は様々。うまく選択できれば軽量化と安全性のアップにつながりますが、用途に適していないアイテムを選ぶと逆効果になってしまいます。

目的にあったヘッドライト選びで安全な登山を楽しみましょう!

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