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航空会社のレトルトカレー

空の味を山頂で!? JAL、ANA、国際線ファースト&ビジネスクラス提供のエアライン・カレーを実食レビュー

気軽に飛行機での旅ができない昨今、JAL、ANA、国際線エアラインのファーストクラスやビジネスクラスで提供、またはそのシェフが監修した真空パック&レトルトカレーに注目が集まっています。自宅で手軽に食べられる、ちょっとリッチで、本格的な味わいのカレー。それを山の景色に包まれていただけば、さらに美味しさがアップ!という訳で、評判のエアライン・カレーを実食レビュー。山でのアレンジレシピのアイデアもコメントしました!

目次

アイキャッチ画像:ポンチョ

思うように旅に出られない時代だからこそ、注目された味

ファーストクラスのカレー

撮影:ポンチョ

コロナ禍で、利用客が激減。窮地に陥っている業界のひとつが、航空各社とその関連企業。そこで航空会社が新たな商品として開発したのが、おうちで食べられる機内食です。

外食もままならず、おうち時間が増えた多くの人に向けて、湯せんで手軽に調理でき、しかし本格的な味わいを楽しめる真空パック&レトルト食品や、電子レンジであたためる機内食そのままの冷凍食品を発売しました。

すると、飛行機での旅に飢えていた旅好き、そしてファーストクラス、ビジネスクラスの味とはどんなものなのか一度試してみたいと思った人たちから火が点き、多くの人が注目!現在、売り切れて、入荷待ちのメニューも多いヒット商品になっています。

機内食カレー

撮影:ポンチョ

さて、今回はそんな人気の機内食メニューのなかから、JAL、ANA、そして海外航空会社で提供されるエアライン・カレーをセレクトしました。

いずれも真空パック&レトルト食品なので、調理は簡単。おうちでフツーにいただくのもよいですが、簡単さを活かして山メシとしていただけば、さらに美味しいはず!

しかも、ファースト&ビジネスクラスの機内食を手掛けるシェフ監修の料理も多く、高級レトルトとはまたひと味違った、旅をより楽しくしてくれる味が詰まっていると、期待大!

では、実食です!!

JAL国際線ファースト&ビジネスクラスで提供された「東京香味シーフードカレー」

撮影:ポンチョ

JALショッピング オリジナル レトルトカレーセット ¥5,400

まずはJALのカレーセットです。JAL国際線ファーストクラス・ビジネスクラスで提供された「東京香味シーフードカレー」×4と、神戸の食品会社・MCC食品の100時間かけたビーフカレー×2、その辛口×2、100時間かけたスパイシーチキンカレー×1、全9食。すべてレトルトカレーです。

東京香味シーフードカレー

撮影:ポンチョ

セットの目当ては「東京香味シーフードカレー」。

2018年まで東京タワーにあった「東京カレーラボ」を手掛けた小山薫堂氏プロデュースによるカレー。JALでは、2009年からこの「東京香味シリーズ」のカレーを国際線ファーストクラス・ビジネスクラスで提供。残念ながら現在は終了していますが、今回それを復刻。

JALショッピングのサイトでは単品販売はないので、このカレーセットでしか「東京香味カレー」は味わえません。

具は刻まれていて、シーフードの旨味が凝縮

東京香味シーフードカレー

撮影:ポンチョ

カレー好きな筆者は「東京カレーラボ」を何度か訪れたことがあり、斬新なカレーの数々に驚いた記憶があります。しかしファースト&ビジネスに搭乗したことはないので、「東京香味シーフードカレー」は初。

透明なパッケージからカレーが見えますが、「あれ、シーフードはどこ?」というのが第一印象。湯せんしてお皿に盛り付けると、サラッとしたスープ状。早速いただきます!

シーフードは細かく刻まれていて、見た目はカレースープ。香りはスパイスの香りが強く、刺激的。味わいは、貝の甘みと旨味が広がり、直後に辛味がやってきました。

どちからというと東南アジア系の風味。白飯はもちろん、甘みを感じるカレーなのでパンにもよく合いそう!

スープ的なカレーが物足りないと感じたら、山では軽く炒めた冷凍シーフードミックスやシーチキンをトッピングしたら絶品間違いなしです!

100時間かけたビーフカレーは、甘みと旨味が複雑に絡み合う

100時間かけたビーフカレーのパッケージ

撮影:ポンチョ

セットされている100時間シリーズのカレーも気になるので、いただきました。直火釜と蒸気釜で、ルーや野菜をじっくり炒めたこだわりの製法が自慢。化学調味料を使用せず、素材の旨味が凝縮されたカレーということです。

100時間かけたビーフカレー

撮影:ポンチョ

ゴロゴロとまではいきませんが、3時間やわらかくなるまで煮込んだ牛肉がコロコロと入っています。

多くのレトルトカレーは、「ビーフカレー」なのに、その存在を見つけるのに苦労しますが、これはきちんとビーフをスプーンですくえます。では、いただきます!

色味から想像した通りの、なかなかの濃厚なカレーです。野菜の甘みが際立っていて、ビーフシチューのような味わいが深く広がります。

間もなくスパイスがやってきて、きちんとカレーなのだ!と認識。なるほど100時間以上を掛けて仕上げると、これほど複雑な味わいが生まれるのか~と感心しました。

もし山でもっとボリュームを出したければ、冷凍やレトルトのハンバーグをトッピングするのがよさそう。

スパイシーチキンカレーは、予想以上にスパイシー

100時間かけたスパイシーチキンカレー

撮影:ポンチョ

続いて100時間かけたスパイシーチキンカレー。こちらもチキンの存在を確認できます。鶏もも肉だそうです。

封を切ると直後に、プーンとスパイスの強い香りが広がりました。ビーフカレーの香りとはまったく異なる、まさにスパイシーな香りが、食欲を刺激してきます。では、いただきます!

商品名通りのスパイスカレー。香りだけでなく、味わいも刺激的。ココナッツミルクも入っているので、どちらかというと東南アジア的なカレーです。

チキンは確かにあるのですが……もっとチキンを食べたい。そんな食いしん坊は、山であればコンビニで売っているサラダチキンを焦げ目が軽くつくくらいソテーしてから投入したら、かなり美味しいカレーになりそう!

[JALショッピング]オリジナル レトルトカレーセットの詳細はこちら

ANAファーストクラスシェフ監修の贅沢カレー

ANAファーストクラスカレー

撮影:ポンチョ

ANAは、機内食オンライン通販の火付け役。その商品には、地上で味わう“空グルメ”というコピーがつけられ、「食べてみようかな」と思わせるものです。

そしてANAファーストクラスシェフ監修、提供のレトルトカレーのパッケージにも心くすぐるコピーがありました。

食の世界を旅しよう。

では、味わってみましょう!

フルーツパーラーで食べたカレーを思い起こさせる!

撮影:ポンチョ

ANA FINDELISH ビーフカレー 中辛 ¥594

ANAのファーストクラスシェフ監修の欧風ビーフカレー。パッケージは、旅客機の形で切り取られたカレーの写真が、エアラインのカレーらしさを演出しています。

裏面には、この旅客機がエアバスA380-800型機のイメージで、2019年5月からハワイ線で運航という説明も書かれています。なるほど~!

細かいところまでブランディングされたレトルトカレー。では、いただきます!

ANAビーフカレー

撮影:ポンチョ

期待が高すぎたのか、お皿に出してみると、ちょっとビーフ小さめでがっかり。でも、甘さと辛さが融合した香りは、どこかで味わったようなもの。これは、どこで味わったものなのでしょう?

オニオンやリンゴ、バナナ、ニンジン、ショウガの甘みが深く、味わいをグンとアップさせています。カレーらしいスパイシーさは後からいっぱいに広がってきます。

これはフルーツパーラーで食べたカレーです。甘口ではなく、甘さとスパイシーさが上品に融合しています。

山では、粉末にお湯や牛乳を加えてつくるマッシュポテトを添えると、さらに美味しくいただけそう!

レトルトの域を超えた本格カレーは、コレです!

ANA 阿波尾鶏とマッシュルームのカレー

撮影:ポンチョ

ANA FINDELISH 阿波尾鶏とマッシュルームのカレー ¥853

価格¥853は、レトルトカレーとしては、高級品。ANAのイメージカラーを意識したブルーのパッケージも、高級感があります。

それもそのはず。ANAのファーストクラスで実際に提供されているカレーがコレだそう。

徳島県産ブランド鶏を使い、マッシュルームも入っているということは、欧風系のカレーなのかなぁと想像しました。

ANA阿波尾鶏とマッシュルームのカレー

撮影:ポンチョ

お皿に盛り付けてみると、トロけた香味野菜のカレーでした。小さめですが、阿波尾鶏とマッシュルームも、きちんとあります。レトルトカレーとは異なる本格さを、スプーンですくっただけで感じられます。では、いただきます!

うん、これはちょっと別格の美味しさです。トロトロ野菜の食感、甘み、阿波尾鶏の旨味が、よいバランスです。

ファーストクラスの味を私は知りませんが、これはホテルのラウンジでいただいた味わいです。価格とパッケージ通り、高級な雰囲気のカレーです。

このままで十分に満足ですが、このカレーの豊かな風味にとろけるチーズをトッピングすると、コクとカロリーアップができて、山でさらに美味しくいただけそう!

ANA FINDELISH ビーフカレー 中辛


ANA FINDELISH 阿波尾鶏とマッシュルームのカレー 中辛


ANA FINDELISH カレーお試しセット4個入り 中辛

世界最大の機内食会社ゲートグルメの本格インドカレー

撮影:ポンチョ

世界60カ国、200の拠点で世界中のエアラインの機内食を手掛けるメーカーの通販ブランド「WRLD FLVRS(ワールドフレーバー)」。ファーストクラスで実際に提供されるメニューとほぼ同じものが、味わえます。

そのメニューの豊富さは驚きの一言。和洋中だけでなく、今回紹介するインド、トルコ、韓国、タイ、スイス等々の肉料理が中心になっています。

しかもそれらすべての料理はレトルトではなく、低温真空調理された真空パック料理。沸騰前の85℃のお湯で15分加熱してお皿に盛り付けるもの。手軽なのに、レストランの味、いやファーストクラスの料理を楽しめるのです。

日本人向けではなく、本場のインド料理

ワールドフレーバー 本格インド料理セット

撮影:ポンチョ

インドカレーセット(2人前) ¥4,320

真空パック料理で、レトルト食品とは違い、素材をしっかりと味わえるものです。
まさにファーストクラスで提供されている料理のままといってよいのでしょう。では、いただきます!

手前の皿は、スパイスとヨーグルトでマリネしたラムを、オーブンで焼いたラム・ティッカ・マサラ。インド人シェフによるオリジナル特製ソースと合わせたもの。ラムの味わい凝縮され、しかもかなりスパイシー。ラム好きの筆者は思わず笑顔になりました。

ちなみにまぶした緑は、写真映えするように筆者がまぶしたので、実際のセットにはありません。

撮影:ポンチョ

これはサーグパニールという、ほうれん草のカレー。インドでは人気のベジタリアン料理だそう。

白っぽく見えるのはインドのチーズのバニール。日本で食べるほうれん草のカレーとはまるで違う、スパイスとほうれん草の青さを味わうカレー。パンチはないけれど、なかなか個性的です。

撮影:ポンチョ

こちらはチャナ アルという、ひよこ豆とじゃがいものカレー。ひよこ豆とじゃがいもの甘み、ホクッとした食感がしっかり残っていて、ソースとの相性もぴったり。

真空パック料理は、野菜の食感を楽しめるのが、よさです。

撮影:ポンチョ

前菜のチキンマライティッカとインドの米料理のピリヤニ。

マライティッカは、ヨーグルトでマリネした鶏肉をオーブンで焼き上げたもの。タンドリーチキンほどスパイシーではなく、マイルドな辛さとジューシーなチキンの食感がありました。

撮影:ポンチョ

米料理のピリヤニだけは、セットのピリヤニライスを30分程水に浸し、山であればクッカーで炊かなければなりません。炊き上がったらセットのビリヤニライスの素を混ぜ合わせます。

調理自体は難しくありませんが、浸水に時間が掛かるので、山ではフリーズドライの白米を戻して、ピリヤニライスの素を混ぜて時短するのもアリです。

2人前の真空パックセットだけれど、3人くらいのカレーパーティを楽しめそう

撮影:ポンチョ

このインドカレーセットは2人前で、重量は1kg以上。湯せんする真空パックも4つあるので、一度にあたためられるようにするにはクッカーの容量が1.5リットルくらいの大きさが必要です。

山で鍋パーティーをするように、これは本格的なインドカレーパーティを楽しめるセットです。

ピリヤニライスも結構ボリュームがありますが、3人くらいなら、無印良品等から販売されている、フライパンでつくるナンをメニューにプラスしてもよさそうです。

また他のレトルトカレーも一緒に味わって、その違いをみんなでワイワイ語れば、山カレーパーティは一層盛り上がるでしょう!

WRLD FLVRS(ワールドフレーバー) インドカレーセットの詳細はこちら

 

少々重いですが、背負っていく価値ありのエアライン・カレー

航空会社のレトルトカレー

撮影:ポンチョ

今は、フリーズドライ食品がかなり進化。軽いのに美味しい料理、そしてカレーを食べられる時代。

だのに重いレトルトカレーをわざわざ持って行く意味って?という疑問、当然あります。

それでもフリーズドライのカレーは、山以外では食べたいと思えないもの。とはいえ2泊、3泊と長期のテント泊ハイクなら軽さを重視して絶対にフリーズドライだと思います。

でも、デイハイクや1泊のハイクなら、美味しさ重視。トッピングやアレンジでしっかりとした料理になる真空パック&レトルトカレーを選択すれば、食事の時間が単なるエネルギー補給にならず、満足度の高い楽しい時間になると思います!

それでは皆さん、よい山旅を!