コレ買って大正解!今シーズン活躍したニューアイテムを教えて
新しいギアを試すのは登山の楽しみの一つ。
みなさんはどんな時に新しいアイテムを購入していますか?
「装備を軽くしたい」「調理をもっと手軽に!」「かっこいいものを持ちたい!」「足の痛みに悩まされている」など、道具探しには人それぞれの理由があります。
その背景を知れば、登山をもっと楽しく快適にするポイントが見つかるかもしれません。
そこで今回は、9人のハイカーに今年買ってよかった登山道具を教えてもらいました。
協力してくれたのは、インスタグラムを見ていて目に留まった、いろいろな登山アイテムを試している人たち。どのような悩みや要望があってアイテムを導入したのか、早速見てみましょう。
自分の用途に”ドンピシャ”なザックを発見!
「俺的ニューアイテム」は、
OGAWANDの『Goraon』
購入した理由はズバリ「酒を担ぎたい!」
できるだけ基本装備を軽くして、その分アルコールを担ぎたいと思うようになり、「容量が少なく、担ぎ心地が悪そう」と敬遠してきたULザックを探すようになった【rchoz999】さん。
その中で「担ぎやすい設計」かつ「十分な容量(しかも可変式)」で、冬装備もパッキングできそうな『Goraon』を発見。自分の用途にドンピシャだと思ったそうです。
実際に使用した感じはどう?
身体に引き寄せる設計のフィット感は、期待以上の担ぎ心地。サイドポケットはボトルを入れると自分の体に向けて傾くように工夫されていて、背負ったままでもボトルが取りやすいです。
ザック内に物を入れた際、隙間が多いと中で荷物が動いてバランスが悪くなりますが、『Goraon』の場合は物を詰めてロールすると余分な隙間がなくなるので、パッキングが楽ちん。ただし簡単とは言っても、何も考えずに詰め込むとザックの形が歪んでフックが外れてしまうので注意。
また、デイジーチェーンによる高い拡張性で、ヘルメットやテントマットなどが外付けできるのも便利でした。
低山や街でも背負える、キレイ目アタックザック
私的ニューアイテムは、Okaraの『Litet』
購入した理由はズバリ「可愛いアタックザックが欲しかった!」
今まで持っていなかったアタックザックを探していた時、サイズ感も見た目も好みだったのがOkaraさんの『Litet』。「こんなバックパック待ってました!!」と思ったそうです。
実際に使用した感じはどう?
12Lの容量は1日分の荷物を入れるのにちょうど良く、アタックザックとしてだけでなく日帰り登山用にも使っています。また、可愛いデザインなので街用としても愛用。内ポケットがあって荷物を分けられるので、普段使いもしやすいです。
背面のクッションがないのは心配でしたが、思っていた以上に背負い心地も良かったです。
スタイリッシュな見た目と機能性も高いシューズ
私的ニューアイテムは、
and wonderの『reflective highcut sneakers by salomon』
and wonder(アンドワンダー)とSALOMON(サロモン)がコラボレーションした、ロングトレイル用のハイカットシューズです。
購入した理由はズバリ「シューズの中に入ってくる石や砂対策!」
軽量で足運びが軽快になる「ローカットシューズ」が好きな【wakana_tgrr】さん。でも、履き口などの隙間から砂や石が入ってくることが気になっていたようです。そこで出会ったのがこのシューズ。
実際に使用した感じはどう?
ゲイターのおかげで石や砂の侵入を防げて、安心して歩けます。
クイックレース(紐を結ぶことなく、引っ張るだけで靴を締め上げるサロモンの特許システム)のシューズは初めてでしたが、歩行時は緩むこともなく調整も楽でした。脱ぎ履きの多いテント泊や小屋泊などでは、特に便利です。スタイリッシュなデザインもお気に入り。
ソールが柔らかめなので、長距離テント泊の重装備では足が痛くなりましたが、適切なシーンを見極めて使用すればとても快適なシューズです。
reflective highcut sneakers by salomon|and wander
辿り着いたのは、シルエットが美しい一人用軽量シェルター
私的ニューアイテムは、
locus gearの『khufu』
locus gear(ローカスギア)の『khufu(クフ)』は、トレッキングポールを使用して設営するシェルターで、重量が1kgを余裕で下回る750g(シェルター本体:390g、インナーメッシュ:360g)。
最大収容人数は2人で、ゆとりのある広さです(インナーメッシュのサイズ:230 x 135 x 高さ 130cm)。
購入した理由はズバリ「軽くて広いテントが欲しい!」
ハンモック、シェルター、一人用テントと、これまで幅広い宿泊装備を試してきたという【nawakonawako】さん。それぞれにメリットとデメリットがあるので、その時の登山のシチュエーションに合わせて選択しているそうです。
今年新たに『khufu』を導入した理由は、軽量で広いスペースを確保できるから(シェルターの弱点だった狭さや結露問題を解決)。また、フロアレスでも使用できる汎用性の高さも気に入ったそうです。
実際に使用した感じはどう?
広くて軽いことはもちろん、見た目が美しいです!また、フロアレスでもインナーメッシュを付けた状態でも使えるので、シチュエーションに合わせて使い方をアレンジできます。クフを買った事で宿泊方法の選択肢が広がりました。
この合理的なチェアなら、山で快適に過ごせる!
俺的ニューアイテムは、
サーマレストの『トレッカーチェア(20インチ)』
購入した理由はズバリ「軽くて携行しやすく、快適に過ごせるチェアが欲しい!」
以前はNEMOのチッパー(折りたたみヒップパッド)を岩や地面の上に敷いて座っていましたが、背中や腰、お尻の冷えを実感。また1時間も座っているとお尻が痛くなってくることも。
冷えや痛みを軽減し、山で快適に過ごせる方法を検討した結果、トレッカーチェアにいたったそうです。
実際に使用した感じはどう?
座っている時は、背中やお尻が心地良い温もりに包まれます。就寝時にはサイドテープを解放すればそのまま横になれて、起床後は椅子の形状に戻して活用できるので、非常に合理的です。収納は細長いスタッフサック。軽くて携行性が良く、ザックのサイドポケットなどにしまえます。
ただ、エアマットを核としたアイテムなので、尖った石などで破損する可能性も。そのため、クローズドセルタイプのマットを地面に敷いた上で、トレッカーチェアを使用しています。
シンプルな作りのクッカーは軽量化にも貢献
私的ニューアイテムは、
jindaiji mountain worksの『Hillbilly Pot 550』と『Hillbilly Pot 350』
購入した理由はズバリ「軽量化したかった!」
荷物の軽量化をするために装備を見直した際、シュラフやテントなどに比べるとクッカー類は値段も手頃で替えやすかったため、まずはクッカー探しからスタートした【mbrg_aju】さん。
そこで見つけたのが、jindaiji mountain worksの『Hillbilly Pot 550』と『Hillbilly Pot 350』だったそうです。
実際に使用した感じはどう?
2つ合わせても150g以下ととても軽量。アルミは熱伝導率が高いのでお湯が沸きやすく、調理もしやすいです。スタッキングのしやすさも気に入っています。
hillbilly pot 350|jindaiji mountain worksHillbilly Pot 550|jindaiji mountain works
外見に惚れた!レトロでオシャレなデザインのカメラ
私的ニューアイテムは、
Nikonの『Z fc 28mm f/2.8 Special Edition』
Nikonのミラーレス一眼レフカメラ『Z fc』と単焦点レンズ『28mm f/2.8』がセットになったアイテム。マニュアル一眼レフ『FM2』のルックスを引き継いだ、クラシカルなデザインのカメラです。
購入した理由はズバリ「デザイン重視のサブカメラが欲しい!」
写真撮影メインの山行では、Nikonフルサイズミラーレスカメラを担いで山を登っている【gakujyo_aya】さん。撮影メインではない山行用にもう少し軽量なサブカメラが欲しくなり、見た目がタイプの『Z fc 28mm f/2.8 Special Edition』を購入したそうです。
実際に使用した感じはどう?
フルサイズのカメラと比べると非常に軽量(約550g)で、山での負担が減りました。レトロで可愛い見た目とは裏腹に、機能が充実していて、操作性にも不満がありません。
Z fc 28mm f/2.8 Special Edition キット|Nikon
今や登山には必須アイテム。行動中に便利なポーチ
俺的ニューアイテムは、
Zpacksの『Multi-Pack』
サコッシュ、ショルダーバッグ、ウエストバッグ、ザックに付けるポーチなど、色々な使い方ができる少し大き目のポシェットバッグ(容量:3.5L、サイズ:横28cm×縦25cm)
購入した理由はズバリ「行動中の効率化。手の届く範囲で荷物の出し入れをしたい!」
「行動中に手が届く位置に色々収納できるポシェットのようなギアがあったら、ザックをおろさずに物の出し入れができて便利だろうな」と探していたところ、ショップでこのバッグと出会い購入したそうです。
実際に使用した感じはどう?
軽量で防水性に優れ、裏側にある6箇所のアタッチメントで人それぞれに合わせた装着と調整ができます。そして見た目以上の大容量(3.5L)で、スマホや地図、行動食やファーストエイドキットなども入ります。
購入直後は素材のガサガサする質感が気になりましたが、使っていくうちに滑らかになってくるので今は全く気になりません。
通気性&保温性のバランス良し!行動着にぴったりのパーカー
俺的ニューアイテムは、
under currentの『Octa Parka』
帝人の開発したOCTA(オクタ)という素材を使用したアクティブインサレーション。
オクタは中心に空洞のある糸に8本の突起が配列されたポリエステル繊維で、今までにない軽量感や高い吸汗速乾性が特長。その空間に空気を含むことによって高い遮熱効果を実現します。
購入した理由はズバリ「ずっと着ていられる行動着が欲しい!」
ポーラテックアルファダイレクトやフリース系のインサレーション兼行動着は何着か持っていたという【oka.mountain】さんですが、ガッツリ登っている時は暑くなってしまい、結局脱ぎ着をすることになるのが不満だったそうです。
そこで、もう少し薄くて着回しの良い物を探していて見つけたのが、この『Octa Parka』でした。
実際に使用した感じはどう?
正直かなり生地が薄いですが、起毛している生地でほんのり暖かさを感じます。秋冬の冷たい空気の中でも動き続ける時は、通気性と保温性のバランスが抜群。
薄い生地なので、停滞時にシェルやダウンを羽織る時もかさばらず重ね着しやすいです(フードがあっても邪魔にならない)。
十人十色のニューアイテム!お悩み解決の糸口を見つけるヒントに
ハイカー9人の悩みや要望を叶えたニューアイテム。第三者の私たちから見ても、「なるほど!コレはいいかも!」とうなずける点がいくつもありますね。山の時間がより一層快適になるニューアイテム、同じような悩みや要望がある方は、ぜひ参考にしてみてください。