ツノがつくる空間が快適すぎ!アライテントの軽量モデル「オニドーム」をレビュー

2021/11/12 更新

アライテントの山岳テント「ONI DOME(オニドーム)」。このテントは「鬼」にそっくりで、なんでも2本のツノが生えているとか。山岳テントは数あれど、ツノが生えるテントなんて、後にも先にも聞いたことがありません。特殊なフォルムに秘める魅力的な特長について、実際に設営しながら紹介します!

制作者

山岳ライター

吉澤英晃

群馬県出身。大学時代に所属した探検部で登山を開始。以降、沢登り、クライミング、雪山、アイスクライミング、山スキーなど、オールジャンルで山を楽しむ。登山用品の営業職を経て、現在はフリーの編集・ライターとして活動中。

吉澤英晃のプロフィール

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アイキャッチ画像撮影:筆者

なんでも、ツノが生える変わったテントがあるらしい…

山のテント場
出典:PIXTA
テント泊は多くの登山者の憧れの的。小さいテントで過ごす夜にどんな体験が待っているのか、想像するだけでワクワクしますよね。

そんなテント泊に欠かせない山岳テントの中に、なんとも不思議なテントがあるのを知っていますか?

オニドームの「オニ」は妖怪の「鬼」!?

オニドームのフロア形状
撮影:筆者

そのテントの名は「オニドーム」。変わった名称ですが、テント本体を横に倒して底面を見てみると、その秘密がわかります。

実はフロアにツノのような突起があり、名前の「オニ」は、妖怪の「鬼」が由来なんだとか。ほかでは見かけないフロア形状が気になりますが、もしかしたら形が珍しいだけかもしれません


鬼のツノによって「広い前室」が生まれる

オニドーム
撮影:筆者
でもご安心を。オニドームは、2本のツノに囲われた空間によって”広い前室”が自動的にできあがる、とっても使い勝手のいいテントなんです。

通常、前室を作るにはフライシートをペグダウンする必要がありますが、オニドームにはそれが不要。ペグを打てない硬い地面の上でも、設営した瞬間から便利な前室が生まれます。

見た目の珍しさだけじゃない!設営して分かった、オニドームの特長とは?

オニドーム
撮影:筆者
今回はオニドーム1の実物を試し張りして、隅々まで特長を紹介します!

とっても小さく、軽い

オニドームの収納時サイズ
撮影:筆者
オニドームは写真の通り、収納サイズがコンパクト! さらに軽いという点が見逃されがちな特長のひとつです。同じアライテントのダブルウォールテントと比べてみると、オニドームの軽さがよく分かります。
モデル名重量
オニドーム11290g
エアライズ11360g
トレックライズ11460g
ドマドームライト1 Plus1680g

初めてでも安心!自立タイプで設営が簡単

オニドームは、ペグダウンしなくても空間ができあがる自立型で、設営方法はテントポールをスリーブに差し込むスリーブ式。直感的に設営できるので、テント泊に初めて挑戦するエントリーユーザーも簡単に扱えます。

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撮影:筆者
【設営手順】
①テント本体を地面に広げる
②組み立てたテントポールをスリーブに差し込む
③テント本体を立ち上げたら、四隅をペグダウン
④フライシートをかぶせて完成(ガイラインもしっかり固定しましょう)
オニドームのスリーブ形状
撮影:筆者
設営中に気付いたGOODポイントが、ポールを差し込むスリーブの末端が袋状になっているので、反対側に回り込んでポールの先端をグロメットに指す手間がかからないこと。設営時間の短縮につながる嬉しい特長です。

オニドームのフライシート接続部
撮影:筆者
さらに「いいな」と思ったのが、フライシートの四隅のうち、後ろ側2箇所がバックルになっている点。これなら取り付けはもちろん取り外しも簡単。とても扱いやすい仕様です。


前後のベンチレーションで換気性能も十分

オニドームの出入り口
撮影:筆者
入り口には上部にメッシュパネルがあり、ここから空気を取り込むことが可能。もちろん寒いときは閉じることもできます。

オニドームのメッシュパネル
撮影:筆者
さらに、入り口の反対側のパネルにもベンチレーションがあるので、室内の空気はしっかり循環します。

オニドームのメッシュパネル
撮影:筆者
ベンチレーションの内側にはメッシュパネルが付いているので、虫の侵入を防ぐことも可能。もちろん寒いときは、入り口と同様に紐で閉じることができます。

室内が広くて荷物を整理しやすい

オニドームの平面図
作成:筆者
中に入ると、飛び出したツノの部分(平面図の★印の部分)が荷物の収納にピッタリな広さがあり、就寝スペースが装備によって圧迫されないことに気づきました。

オニドームの室内
撮影:筆者
着替えや食器類のほか、携帯電話やメガネ、飲み水など、手元に欲しいアイテムも側に置くことができるので、これは便利。一般的な四角形や台形のテントより、はるかに居住性がいいと言えるでしょう。

オニドームの天井
撮影:筆者
居住性の良さでは、天井にある5つのループ(写真の◯印の部分)にも注目。夜、あると便利なランタンを吊るすことができ、細引きを通してカスタマイズすれば、タオルやメガネなどを引っ掛けておける物干し竿も自作できます。

アンダーシートで土間が出現!?

オニドームのアンダーシート
撮影:筆者
オニドームの前室は、専用のアンダーシートを使うとグレードアップすることが可能です。

オニドームとアンダーシート
撮影:筆者
アンダーシートの上にオニドームを設営すると、前室部分がアンダーシートで覆われて、土間のような空間ができあがりました。
オニドームの土間にクッカーを置いた様子
撮影:筆者
クッカーやコップなどを汚れを気にせず外に出せる点が嬉しいポイント。撤収時に裏に付いた土をいちいち落とす手間も要らなくなります。

便利で軽くて居住性がいい、三拍子揃う理想のテント

オニドーム
撮影:筆者
オニドームは、名前もフォルムも変わっていて、一見飛び道具的なテントと思われがちですが、ほかのテントとは違う、とても魅力的な特長を秘めています。

自動的に生まれる広い前室
突出する重量の軽さ
飛び出る空間などによる居住性の高さ

憧れのテント泊山行に挑戦するため、相棒となるテントを探している方。軽さを犠牲にせず、利便性と居住性の両方を手に入れたい方。オニドームは、けっこう理想に近い一張ではないでしょうか? テント選びに迷ったら、ぜひ一度検討してみてください!
オニドーム 1オニドーム 2
就寝人数1人2人
最小重量1290g1480g
本体素材28dnリップストップナイロン28dnリップストップナイロン
フライ素材30dnリップストップナイロンPUコーティング30dnリップストップナイロンPUコーティング
フロア素材40dnナイロンタフタPUコーティング40dnナイロンタフタPUコーティング
フレーム素材NSL9フェザーライト(DAC社製)NSL9フェザーライト(DAC社製)
設営サイズ間口148(最大230)×奥行122(就寝部82)×高さ97cm間口166(最大240)×奥行157(就寝部115)×高さ98cm
収納サイズ本体30×13φcm本体31×14φcm
税込価格47,300円51,700円
※最小重量は「本体+フレーム+フライシート」の合計。

【1人用】オニドーム1


■専用アンダーシート
ITEM
オニドーム1用 アンダーシート
●重量:180g
●サイズ:230×122cm
●カラー:グレー

【2人用】オニドーム2


■専用アンダーシート
ITEM
オニドーム2用 アンダーシート
●重量:250g
●サイズ:240×157cm
●カラー:グレー

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オニドーム
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