アイキャッチ画像撮影:筆者
なんでも、ツノが生える変わったテントがあるらしい…

出典:PIXTA
テント泊は多くの登山者の憧れの的。小さいテントで過ごす夜にどんな体験が待っているのか、想像するだけでワクワクしますよね。
そんなテント泊に欠かせない山岳テントの中に、なんとも不思議なテントがあるのを知っていますか?
オニドームの「オニ」は妖怪の「鬼」!?

撮影:筆者
そのテントの名は「オニドーム」。変わった名称ですが、テント本体を横に倒して底面を見てみると、その秘密がわかります。
実はフロアにツノのような突起があり、名前の「オニ」は、妖怪の「鬼」が由来なんだとか。ほかでは見かけないフロア形状が気になりますが、もしかしたら形が珍しいだけかもしれません…。
鬼のツノによって「広い前室」が生まれる

撮影:筆者
でもご安心を。オニドームは、2本のツノに囲われた空間によって”広い前室”が自動的にできあがる、とっても使い勝手のいいテントなんです。
通常、前室を作るにはフライシートをペグダウンする必要がありますが、オニドームにはそれが不要。ペグを打てない硬い地面の上でも、設営した瞬間から便利な前室が生まれます。
見た目の珍しさだけじゃない!設営して分かった、オニドームの特長とは?

撮影:筆者
今回はオニドーム1の実物を試し張りして、隅々まで特長を紹介します!
とっても小さく、軽い

撮影:筆者
オニドームは写真の通り、収納サイズがコンパクト! さらに軽いという点が見逃されがちな特長のひとつです。同じアライテントのダブルウォールテントと比べてみると、オニドームの軽さがよく分かります。
モデル名 | 重量 |
オニドーム1 | 1290g |
エアライズ1 | 1360g |
トレックライズ1 | 1460g |
ドマドームライト1 Plus | 1680g |
初めてでも安心!自立タイプで設営が簡単
オニドームは、ペグダウンしなくても空間ができあがる自立型で、設営方法はテントポールをスリーブに差し込むスリーブ式。直感的に設営できるので、テント泊に初めて挑戦するエントリーユーザーも簡単に扱えます。
{"pagination":"true","pagination_type":"bullets","autoplay":"true","autoplay_speed":"3000","direction":"horizontal","auto_stop":"false","speed":"300","animation":"slide","vertical_height":"","autoheight":"false","space_between":"0","loop":"true"}
撮影:筆者

撮影:筆者
設営中に気付いたGOODポイントが、ポールを差し込むスリーブの末端が袋状になっているので、反対側に回り込んでポールの先端をグロメットに指す手間がかからないこと。設営時間の短縮につながる嬉しい特長です。

撮影:筆者
さらに「いいな」と思ったのが、フライシートの四隅のうち、後ろ側2箇所がバックルになっている点。これなら取り付けはもちろん取り外しも簡単。とても扱いやすい仕様です。
前後のベンチレーションで換気性能も十分

撮影:筆者
入り口には上部にメッシュパネルがあり、ここから空気を取り込むことが可能。もちろん寒いときは閉じることもできます。

撮影:筆者
さらに、入り口の反対側のパネルにもベンチレーションがあるので、室内の空気はしっかり循環します。

撮影:筆者
ベンチレーションの内側にはメッシュパネルが付いているので、虫の侵入を防ぐことも可能。もちろん寒いときは、入り口と同様に紐で閉じることができます。
室内が広くて荷物を整理しやすい

作成:筆者
中に入ると、飛び出したツノの部分(平面図の★印の部分)が荷物の収納にピッタリな広さがあり、就寝スペースが装備によって圧迫されないことに気づきました。

撮影:筆者
着替えや食器類のほか、携帯電話やメガネ、飲み水など、手元に欲しいアイテムも側に置くことができるので、これは便利。一般的な四角形や台形のテントより、はるかに居住性がいいと言えるでしょう。

撮影:筆者
居住性の良さでは、天井にある5つのループ(写真の◯印の部分)にも注目。夜、あると便利なランタンを吊るすことができ、細引きを通してカスタマイズすれば、タオルやメガネなどを引っ掛けておける物干し竿も自作できます。
アンダーシートで土間が出現!?

撮影:筆者
オニドームの前室は、専用のアンダーシートを使うとグレードアップすることが可能です。

撮影:筆者
アンダーシートの上にオニドームを設営すると、前室部分がアンダーシートで覆われて、土間のような空間ができあがりました。

撮影:筆者
クッカーやコップなどを汚れを気にせず外に出せる点が嬉しいポイント。撤収時に裏に付いた土をいちいち落とす手間も要らなくなります。
便利で軽くて居住性がいい、三拍子揃う理想のテント

撮影:筆者
オニドームは、名前もフォルムも変わっていて、一見飛び道具的なテントと思われがちですが、ほかのテントとは違う、とても魅力的な特長を秘めています。
・
自動的に生まれる広い前室 ・
突出する重量の軽さ ・
飛び出る空間などによる居住性の高さ 憧れのテント泊山行に挑戦するため、相棒となるテントを探している方。軽さを犠牲にせず、利便性と居住性の両方を手に入れたい方。オニドームは、けっこう理想に近い一張ではないでしょうか? テント選びに迷ったら、ぜひ一度検討してみてください!
| オニドーム 1 | オニドーム 2 |
就寝人数 | 1人 | 2人 |
最小重量 | 1290g | 1480g |
本体素材 | 28dnリップストップナイロン | 28dnリップストップナイロン |
フライ素材 | 30dnリップストップナイロンPUコーティング | 30dnリップストップナイロンPUコーティング |
フロア素材 | 40dnナイロンタフタPUコーティング | 40dnナイロンタフタPUコーティング |
フレーム素材 | NSL9フェザーライト(DAC社製) | NSL9フェザーライト(DAC社製) |
設営サイズ | 間口148(最大230)×奥行122(就寝部82)×高さ97cm | 間口166(最大240)×奥行157(就寝部115)×高さ98cm |
収納サイズ | 本体30×13φcm | 本体31×14φcm |
税込価格 | 47,300円 | 51,700円 |
※最小重量は「本体+フレーム+フライシート」の合計。
【1人用】オニドーム1
ITEM
アライテント オニドーム1
■専用アンダーシート
ITEM
オニドーム1用 アンダーシート
●重量:180g
●サイズ:230×122cm
●カラー:グレー
【2人用】オニドーム2
ITEM
アライテント オニドーム2
■専用アンダーシート
ITEM
オニドーム2用 アンダーシート
●重量:250g
●サイズ:240×157cm
●カラー:グレー
この記事を読んでいる人にはこちらもおすすめ