”ベストな状態で登りたい欲”から島に住み込み!眺めるのも登るのも良しな「利尻山」

2021/03/31 更新

登山女性向け情報ページ「POLE POLE」。そこで、山の魅力や楽しさを発信してくれる存在がアンバサダー。今回は、旅しながら働き山も楽しむ様子を紹介してくれている<あじゅ>さんの登場です。思い入れのある山や、チャレンジしたい山など、ひとりの女性登山者として山について、胸に思い描いていることをインタビューしました!

アイキャッチ提供:あじゅさん

山に登る理由は人それぞれ

白峰三山の縦走路
撮影:YAMAHACK編集部
山に登る人は、初心者からベテラン、スタイルもきっかけも様々で、いろいろな人がいますよね。そして、その数だけ山へ登る理由や想い、楽しみ方も存在します。コロナウイルスでの自粛期間もあり、より山について考える時間も多かったのではないでしょうか。

YAMA HACKでは、これまでアウトドアに関わる多くの人達に、山への想いを聞いてきました。様々な人の話を聞くと、自分とは違う価値観や共感できるポイントだったり、新しい山の魅力を発見できるかもしれません。

今回は、よりYAMA HACK読者に近い登山者「POLEPOLEアンバサダー」の方に、山への想いを聞いてみたいと思います。

「POLE POLE」アンバサダーってどんな人?

女性向け登山情報ページ polepole ポレポレ
『POLE POLE』とは女性のための登山情報ページ。登山が好きなすべての女性に、レベルや年齢にとらわれることなく自分らしく山を楽しんでほしい、そんな想いをカタチにする場所として2020年3月にOPENしました。
そのPOLE POLEで、女性ならではの視点で山の楽しさや魅力を発信してくれる存在がアンバサダーさん。自分らしく山を楽しみ、その思い出の詰まった写真などを投稿してくれています。

いつも見ているだけでワクワクする写真を投稿してくれるアンバサダーさんって、どんな人なんだろう?
普段なかなか聞くことのできない山への想いを聞いてみたい!

そんな訳で、「思い出の山」や「挑戦してみたい山」など山にまつわるお話を伺ってきました。

初めまして!POLE POLEアンバサダー<あじゅ>さん

提供:あじゅさん(Instagram/mbrg_aju
プロフィール|あじゅさん
名前:あじゅ
登山歴:約6年
職場の仲間に誘われ、ゆるいハイクからスタート。天狗岳(八ヶ岳)で雲ひとつない快晴と素晴らしい景色に感動し、以後ガッツリと山にハマる。その後は、日本を旅しながら働くスタイルで、登山も楽しむように。現在は松本市在住。

あじゅさん polepole 自然の絶景と仲間とともに登山を楽しむ写真を紹介し、日本各地から山の素晴らしさを伝えてくれるあじゅさん。 早速、大好きな山の話を聞いてみましょう!

私の大好きな山、それは「利尻山」

提供:あじゅさん(夕陽でピンクに染まる利尻山)

利尻山
標高:1,721m(南峰)、1,719m(北峰)※崩壊の危険があるため南峰へは進入禁止
所在地:北海道宗谷総合振興局利尻郡利尻町・利尻富士町
島全体が山という、北海道・利尻島の利尻山は最北端の日本百名山。完璧に美しい姿から「利尻富士」の名で古くから親しまれています。貴重な動植物や、ここでしか見られない固有種も多く、その豊かな自然も魅力。北海道の離島であるためアクセスは容易ではありませんが、いつかは登りたい憧れの名峰。

── これまでに登った山の中で、思い入れのある山はどこですか?

あじゅさん
北海道の利尻山です。


── 利尻山って北海道の利尻島にある山ですよね。登るきっかけは何でしたか?
あじゅさん
百名山踏破という目的があって、最北の百名山である利尻山に興味を持ったのがきっかけです。
ベストコンディションで登りたかったので、利尻島に住み込んでタイミングを待ちました。


── えっ!利尻島に住んだって…元々、北海道の方ですか?
あじゅさん
いやいや、違いますよ。笑
利尻山って、そもそも行くだけで大変な山なんですよ。北海道の離島なので。時間とお金をかけて行って天気が悪かったら嫌だな、なら利尻島に住んじゃえ!と、思って。
住み込みの仕事をしながら利尻島で暮らして、アタックする日を待っていました。

毎日が新鮮なことばかり!魅力いっぱいの島生活

提供:あじゅさん
── ベストコンディションで登りたいにしても…住み込みはすごい行動力ですね。利尻島ではどのように過ごしていましたか?
あじゅさん
6月から3か月半ほど、水産加工の会社で寮に入って仕事をしながら山に登る日を待ちました。
基本は、漁師さんが獲ってきたウニの殻剝きや選別、加工をしたり。他にもナマコやタコ、昆布干し、鮭とば作りなどをしていました。
毎日が新鮮なことばかりで、すごく楽しかったです!


── すごい!PC使って仕事をしている会社員ではなかなかできない、貴重な体験がたくさんですね!
あじゅさん
職場の漁師さんも女工さんもクセが強くて面白くて、あたたかくて優しい人ばかりで。一緒に暮らしていた寮のメンバーとも仲が良くて、すごくいい時間が過ごせました!

提供:あじゅさん
── お休みの時はどう過ごしていましたか?
あじゅさん
天気に左右される仕事でもあったで、決まった休みはありませんでした。
時間のある時に、みんなで利尻島の観光スポットを巡ったり、お祭りや花火大会、お隣の礼文島にも遊びに行ったり、お家で一緒にお酒を飲んだりと、あっという間の3か月半でした。


── めちゃくちゃ楽しそう!本来の”登山”という目的を忘れてしまいそうですね。笑
あじゅさん
すっごく楽しかったです!!
クロスバイクを持参してったので、島を一周したりサイクリングロードを走って自然を堪能しました。夕日がキレイに見られる丘にも通っていましたね。
島で生活していく中で魅力をたくさん知って、利尻島が大好きになりました。


利尻島の魅力や思い出を楽しそうに語ってくれたあじゅさん。島の生活を満喫していた姿が目に浮かびますね!

感動の山頂!島への想いがあふれ出す

提供:あじゅさん (長官山から手前に見える赤い屋根の避難小屋まで続く下りは、絶景で最高の尾根道。)
利尻島に住み込みし始めて2か月半、ついに念願の利尻山へ!
ベストコンディションで望んだ利尻山での印象に残っている景色や思いを、写真と共に語ってくれました。

── 待ちに待った利尻山はどうでしたか。
あじゅさん
とにかく最高!の一言。
山仲間が利尻島まで遊びに来てくれて、一緒に登りました。前日に登山口にある野営場でテントを張り、翌朝アタックするというスケジュールです。


── わぁ〜!山仲間も利尻山に来てくれたんですね。
あじゅさん
写真の通り天気も良く、最初のピークである長官山に到着すると、利尻山が目の前に現れて。念願の景色を見ることができて、とっても嬉しかったです。
標高がそこまで高くないのに真夏でも涼しかったのが、利尻山ならではの感じでした。


リシリヒナゲシ
提供:あじゅさん(利尻島の固有種・リシリヒナゲシ)
── なるほど。普段の登山と違う、北の山ならではのことって何かありましたか?
あじゅさん
標高差こそあるものの、気候的にはすごく快適に登れましたね。
”本州では、標高が上がっていけば高山植物を見ることが出来る”のが普通ですよね。でも利尻島では、山に登らずとも、島内のいたる所で高山植物を見ることが出来ました。
利尻島固有の花や、北海道でしか見られない固有の花も多く、本州の山では見ることの出来ない高山植物をたくさん見られたのは、新鮮で楽しい発見でした!

感動の山頂!いろいろな想いがあふれ出す

提供:あじゅさん
── 山頂からの景色や印象に残っていることはありますか?
あじゅさん
山頂からの景色は、見渡す限りの海。そして、今、自分が暮らしている利尻島の風景を360°で眺めたら、なんだか感極まりました。
利尻島の魅力にどっぷり浸かっていたんだなぁと、達成感よりも嬉しさの方が強かったです。


── 最高の景色を眺めたら、いろいろな想いがこみ上げてきますよね。
あじゅさん
利尻島は一周約55kmの決して大きくはない島です。
ですが、いろいろな場所へ行き、そこに住む人々や大自然に触れることで、利尻島が大好きで大切な場所になりました



提供:あじゅさん

── 利尻山はもちろんですが、”利尻島愛”に溢れているあじゅさんですが、お気に入りの場所や景色ってありました?

あじゅさん
まずは、利尻山の眺めですね。登っている時の景色、山頂からの景色はもちろん最高でしたが、利尻山は島のどこからでも眺めることができ、見る場所によって山の雰囲気や表情が全く違うところが好きです。
眺めるのも良し、登っても良しでお腹いっぱいです。笑


── どこからでも眺められるなんて、山好きには最高の場所ですね!
あじゅさん
中でも、夕日ヶ丘展望台から見た利尻山が好きです。
そこからの夕日がとっても綺麗で、思わず何度も通ってしまいました。


提供:あじゅさん
── 素晴らしい夕日で、心に染みますね〜。
あじゅさん
利尻山に登った時も、下山した後に山仲間と一緒に行きました。

最高の天気で利尻山に登れたし、美しい景色もたくさん見ることができました。何より毎日が新鮮で、ここには楽しい思い出しかありません!

今後チャレンジしてみたいのは「宮之浦岳」

出典:PIXTA( 宮之浦岳)

宮之浦岳
標高:1,936m
所在地:鹿児島県熊毛郡屋久島町
宮之浦岳は、世界自然遺産・屋久島にそびえる九州で一番高い山。1,000m以上の山が45座以上もひしめき合う姿から、「洋上のアルプス」とも呼ばれている。森からはじまり、湿原、岩、笹原と、バラエティに富む景色や、樹齢数千年を超える縄文杉や苔むす森が神秘的。

── 今後、登ってみたい山を教えてください。

あじゅさん
屋久島の宮之浦岳に登ってみたいです。


── おぉ…屋久島もまた遠い場所ですね。どんなところに惹かれているんですか?
あじゅさん
まず、屋久島は90%が森林、そして21%が世界遺産に登録されている島なんです。
本当に自然豊かで、緑や苔も美しく神聖な場所。そんな大自然の中を歩けるなんて!と、行く前からずっとワクワクさせてくれています。なので、何日かゆっくり滞在して観光もしたいですね。


── 行く前からすでに楽しそうですね!どんなコースで登りたいですか?
あじゅさんさん
コースとしては、「淀川登山口〜淀川小屋〜黒味岳〜宮浦岳〜永田岳〜高塚小屋〜縄文杉〜苔むす森〜白谷広場」を考えています。
2泊3日くらいでテント泊縦走したいですね。ゆっくりしたくなったら、もう2泊くらい増やします。笑


”山に登る”ことももちろんですが、山周辺などその土地で過ごす時間すべてを全力で楽しんでいるあじゅさん。気づいたら屋久島にも住み込んでいるかもしれませんね!笑

『非日常の世界!心も身体も豊かになれる場所』

提供:あじゅさん
── 日本各地の山を登ってこられたと思いますが、どんな山が好きですか?
あじゅさん
うーん、難しい質問ですね。
グリーンシーズンは、高山植物や苔の美しい景色、雲の動きもおもしろいです。
雪山では、シュカブラや雪庇、エビの尻尾など自然が作り出す造形美を見ることにも惹かれます。
1年を通して目でも楽しめる山や自然が好きです!


── 自然の織りなす風景ってどれだけ眺めても飽きないですし、不思議と魅了されますよね。あじゅさんにとって”山の魅力”を教えてください。
あじゅさんさん
山は、厳しさも癒しも味わえる、自分対自然の非日常の世界です。
自分の脚で踏み進んで出会える絶景は、心も身体も豊かにしてくれるなぁと思っています。
山によって難易度も様々なので、挑戦して登頂できた時の達成感やスキルアップしたという実感も自信になります。
もっともっと山に行きたい!」って気持ちが止まらなくなって…もはや好山病ですね。笑

山にベストコンディションで登るために近くに住んでみたり、自由な発想と行動力抜群のあじゅさん。本当に山が好きなことが伝わってきました。
あじゅさんが山も人生も楽しむ姿が見られる、今後の投稿も要チェックです!

あじゅさんが紹介してくれた山



女性のための登山情報ページPOLE POLE

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高橋 典子

ハイクとミニマルキャンプをこよなく愛するフリーライター。次はどこに行こうか、9歳の息子と地図を眺めるのが日課。最近は、山岳気象予報に興味津々!

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